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斜里岳

日程:2005年6月4〜5日
メンバー:Kさん、Nさん、Fさん、ぼく

昨日から斜里岳(1,547m)に、我が会のKさんとFさんの3名で行ってきまた。
2人は、遠く稚内から車で約6時間の道のりを斜里岳登山めざして、やってきたのです。 

新しい清岳荘までの林道約8kmは、5月27日に開通したばかり。(夏山開きは6月最終日曜日)
今回はまだ登山道も残雪の下の季節、そそり立つ西壁直下の雪の沢筋からダイレクトに頂上へと直登するバリエーションルートをめざします。ショートスキー、アイゼン、ピッケルの完全雪山装備。

いつも陽気にぼくたちを気遣って下さるKさん。
装備に食事に手際の良い、お酒は飲まないFさん。

「利尻岳にも気軽に来いよう」
「今年の夏の大雪山は残雪が多そうだし、きっと花も素晴らしいだろうから行きたいよなあ」
「次の正月山行はペレケ(知床・知西別岳 1,317m)だな。先発隊を投入して確実に登頂するべや」
過去の楽しかった山行の数々、仕事や家族の近況、次の正月山行の計画などと話題は尽きません。
テントの中は食糧・水・酒あり、そして信頼できる先輩岳友、まるでそこだけの宇宙のようです。
ジンギスカンなどの夕食後、チビチビと飲酒して、21時過ぎにシュラフ(寝袋)に入りました。

今朝は野鳥たちのさえずりで4時過ぎに起床。
気温6℃、天候は残念ながらも濃霧(少し霧雨)で視界不良なり。
宗教らしき正しい早朝ラジオを聞きつつ、焙煎の煎れ立てコーヒーをすすり、手早い朝食を済ませて、山の白い朝の贅沢な時間をゆったりと過ごします。
そして雨滴に濡れたテントを撤収。出発準備完了。

そこへちょうど突然、先輩のNさんが往年のジープで駆けつけてきました。 

やあやあ!と挨拶。Nさんはニコニコしています。ナント斜里岳へと一緒に登りに来たのだそうです。
5:30、みんなで濃霧の山へと出発。天気も回復してきました。
ぼくは、山そのものより、良き岳人の先輩や仲間に恵まれて、癒されてきているのかも知れませんね。 

直登沢をつめる
頂上直下の岩稜


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