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今日のおはなし

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「女は面倒臭いという女が一番面倒臭い説」

よく「女って生き物は面倒だ」という輩がいる。

女の身分としてはそんな風に言われるのは腹がたつが、否定できないのも事実だ。

確かに、男と比べると論理的思考には欠けるし、感情の起伏は激しいし、いざとなったら現実的な持論をべらべらとしゃべる。

女子高校生にはツレション文化が著しく、不幸なチームに所属してしまうと、ローテーションで罰が与えられるというクソみたいな文化もある。

恋人との付き合いにはそ

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「偉そな大人たち」

大人になると何でも分かった気持ちになる。
とある日「きみはブレブレだね」と言われた。

突然そんなのいわれたら「は?」ですよ。
正直、仕事をする上で軸はきちんとあったほうがいい。でも他人に人生のブレを指摘されても、ねぇ?

ブレて何が悪いの、
人間鉄じゃないんだから、そんなもんやろ。

いやいや、尊敬してますよ。
けど、あなたと同じ道を歩む影になりたい訳ではないんです。

大人になると思考回路が

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「打上花火」

閉ざしていた瞳を開けた瞬間、
ぱあっと光る花が咲いた。
それは、非日常的に美しくて
どこか、せつないかおりがする。

蒸し暑く曇る空気の中を
どんっと高鳴る声が聴こえた。
あまりにまっすぐ、心に響くから
思わず泣いてしまいたくなったよ。

きみにはこの花が
どう見えているのだろう。

産声、余韻、消えゆく証。

ほんの一瞬、かすかに交じり合う
華やぎと静けさが
二人過ごしたひと夏の終わりを告げる。

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「親友」

筆を持った今日という日は、偶然にも親友の誕生日だった。

「親友」

親友という響きは、どこかちょっぴりドキドキする。

恋愛とかそんなものではないけれど、好きな異性に言うよりかは、特段地味に、しかし確実に緊張感が走る。

「わたしの親友がね…。」

初めてそう言葉にしたのははるか何年も前。
数秒後、内心はちらりと周りの目を気にし始めた。

当の親友は、わたしの「親友」という言葉を聞いて、喜んで

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