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未経験者歓迎!オモシロ店主が教える秘伝のカツ!-大崎町地域おこし協力隊募集 前編-

大崎町では「事業承継」をテーマに地域おこし協力隊(以下:協力隊)を1名募集します。

それにあたり、協力隊を受け入れる上で

町の担当者や受入店舗でもある『とんかつ・地鶏 金太郎』(以下:『金太郎』)・店主ご夫妻の人柄を知ってもらうためにインタビュー取材を行いました。

前編では大崎町企画調整課商工振興係の吉原聡さん、児玉卓治さん

後編では『金太郎』店主・佐久間智治さん・妙子さんご夫妻

それぞれお話を伺っていきます。

皆さんの人柄や想いに触れて、今回の募集に関して参考にしていたただけたらと思います。

募集要項はこちらから。
申し込みフォームは様式1様式2からそれぞれご入力ください。

<大崎町の特徴ついて>

大崎町は九州の最南端でもある鹿児島県・大隅半島東部に位置しています。町の南部を望む志布志湾では水産物に恵まれ、北部の広大な土地では温暖な気候を生かした良質な農畜産物が育まれています。

大崎町の代名詞といえばリサイクル。自治体別一般廃棄物リサイクル率日本一を過去14回達成(2006~2017、2019、2020年)しています。さらに、「リサイクルの町から世界の未来をつくる」というキャッチコピーで、すべての資源がリサイクル・リユースされて循環する「サーキュラーヴィレッジ・構想」を打ち出しているところです。コミュニティ組織でもある「衛生自治会」が中心となり、各自治会のごみの分別における指導や支援を行っています。

また、ふるさと納税にも力を入れており、平成27年度には全国4位の寄附額を集めました。マンゴーやパッションフルーツ、鰻等、食材の宝庫といわれる大崎町ならではの返礼品が人気です。ふるさと納税を始めてからは、子育て支援のための事業や北海道東川町と共同で行っている「リサイクル留学プロジェクト」等といった町の未来のために寄附金は使われています。

写真提供 大崎町SDGs推進協議会
写真提供 大崎町企画調整課

<担当者インタビュー・大崎町企画調整課 商工振興係 吉原聡さん>

まずは、大崎町企画調整課 商工振興係・吉原聡さんに町役場で従事されているお仕事や、今回の募集に至った背景等のお話を伺いました。

大崎町企画調整課 商工振興係・吉原聡さん

机の上だけで仕事をせず、現場で住民の声に耳を傾けていく

(Q)大崎町へ入庁したきっかけは?
吉原:私は大崎町出身で、大学進学を機に一度県外へ出ました。その後、就職活動をしていく中で「地元で仕事をする」ことを選択肢の1つとして考え、大崎町役場を受けることにしたんです。入庁後、最初に配属された部署は住民環境課でした。大崎町は全国でもリサイクルに対する取り組みが盛んで、そのハブとなる「衛生自治会」の事務局に携わることになったんです。主に窓口業務を担当していました。

(Q)行政職員として今でも活きていることは?
吉原:リサイクルの取り組みについて住民の方と対面で向き合って説明し、それを理解してくださり、ゴミの分別をされる光景をみると非常にやりがいを感じました。私たち行政職員は机の上で仕事をしているのではなく、住民の声に耳を傾けて考え、仕事をしないといけない。そのようなことを最初の部署を通して肌で感じましたし、それが行政職員として仕事をしていく上での軸になっていると思います。

新しい事業承継の可能性と希望を

(Q)「事業承継」をテーマに協力隊に導入した背景は?
吉原:日本中のどのエリア・産業でも従事者の高齢化等が理由で後継者不足が問題視されていますが、大崎町も同じような状況です。町を彩る一つ一つのお店が消えていくことによって、今まで大崎町に通っていた方が減少したり、町内で買い物されていた方が町外へ足を運んでしまったりする可能性が出てきます。そこで、協力隊の方が事業承継として、お店を引き継ぐことで課題解決の1つになるのではと考え、今回導入することにしました。

(Q)事業承継というと血縁がある人がするイメージだが?
吉原:通常、事業承継というと血縁のある方が引き継ぐ印象があると思います。今回のような第三者が事業承継をする形を知ってもらうことで、後継者不足で悩んでいらっしゃる様々な事業者さんにとって「こういう取り組みなら自分たちもできるかもしれない」「お店の名前と技術を残していけるかもしれない」と希望を持っていただけるかもしれません。協力隊を導入することで、そういった事業承継の掘り起こしにも繋がれば嬉しいです。

一人で抱えず、行政もお店も協力隊と一緒に根気強く

(Q)受入先の『金太郎』での思い出は?
吉原:新人時代に先輩達と『金太郎』へ行く機会があって、ビールを注文したんです。すると「自分で持っていかんか!」と言われちゃって…。「何だ、このお店は…」と思ったのですが、それが『金太郎』では当たり前だったんですよね(笑)。怖い印象がありましたが、時には優しく声をかけ、一品サービスしてくださったりもして、店主のキャラを強く感じられる人情味のある雰囲気のお店だなと思います。

(Q)協力隊に対するサポート体制は?
吉原:地域に根付きながら活動していただきたいので商工会や住まい・お店周辺の住民の方々とのお繋ぎはもちろんできます。また、事業承継される上で必要な制度や資金調達に関する情報提供や関係機関のご紹介ができる体制も整っているので、不安や不明な点があれば気軽に声かけください。『金太郎』については寛容な大将と奥さまから、それぞれのノウハウや技術を教わることができますので、お二人と根気強く向き合っていただけたらと思います。

<担当者上司インタビュー:児玉卓治さん>

続いて、吉原さんの上司でもある大崎町企画調整課 商工振興係長・児玉卓治さんにも町役場で従事されているお仕事や、今回の募集に至った背景等のお話を伺いました。

大崎町企画調整課 商工振興係長・児玉卓治さん

好きな大崎町をさらに深く知る

(Q)大崎町へ入庁したきっかけは?
児玉:私も吉原と同様、大学進学で一度県外へ出ました。夏休み等を利用して帰省した際に、地元の人から「あら、帰ってきてたのね!」と声をかけてもらったのですが、それが非常に嬉しくて…。その言葉に優しさを感じたんですよね。また、僕は剣道を学生時代やっていまして、そこから生まれたご縁や思い出も地元である大崎町にはたくさん残っていました。だからこそ「地域に貢献したい」という気持ちがあったので、大崎町役場を受けることにしたんです。

(Q)行政職員として今でも活きていることは?
児玉:以前、教育委員会に配属されていた時のことです。教育って、国や県で統一されたカリキュラム等で進められるイメージがあると思いますが、大崎町では町に特化した教育があります。行政として、子供たちにそのような教育体制が整っていることに感動しました。しかし、その反面、私自身が大崎町のことをちゃんと知らなかったなと痛感したんです。何となく大崎町が好きだっただけで、その先の具体的に何が良いとか好きとかを見つけようとしていませんでした。だからこそ、行政職員になってからは大崎町の良さをさらに気づけるようになったなと思います。

事業承継を切り口に、商工業者の下支えを

(Q)商工振興係はどんなお仕事を?
児玉:町内の商工業者さんが大崎町で活動できるような下支えを様々な角度から行っています。例えば、住民の皆さんに商品券を発行したり、新規で創業される方を応援する制度を創ったり。あとは、ふるさと納税の中で大崎町の返礼品として登録してもらうことで、商工業者さんのことを応援するお仕事もしています。

(Q)事業承継をテーマに協力隊に導入した背景は?
児玉:町の抱える課題として大きなウエイトを占めているのが事業承継です。コロナの影響や高齢化で閉店を選択される商工業者さんがここ数年で増えてきています。そういった面を少しでもサポートしていきたい気持ちから事業承継に町として着目するようになりました。単に町で商いをするだけではなく、イベントをしたり商品開発をしたり等を通して、町に貢献すれば、盛り上がりますし、他の商工業者さんも新しい可能性を感じると思いまして、「事業承継」をテーマに協力隊の制度を導入しようと思ったところです。

大崎町を盛り立てる仲間として、楽しく歩む

(Q)受入先の『金太郎』での思い出は?
児玉:社会人になり剣道の大会の打ち上げを『金太郎』で開催した時の話です。一緒に行った先輩たちは常連だったからか、大将から「好きにやっていいから、ビールは自分たちで注いで、お金も自分たちでチェックしとけよ!」と言われました。特にビールがセルフサービスだったのはびっくりしましたね(笑)。焼酎の持ち込みもできましたし、夜の値段が安くて、そこに大将や『金太郎』の心を非常に感じました。

(Q)協力隊に期待することは?
児玉:『金太郎』 の良さ、それは味だけではなく、お店の心だったり、地元から愛されるところだったり。そういうところを引き継げる方に来ていただきたいなと思っています。さらに、町の事業者さんと新しい挑戦をするのも面白いかもしれません。私たち行政となら、例えば一緒にイベントをしたり、商品開発を行い、それをふるさと納税の返礼品として扱ったりというのも、可能性としてはありますよね。大崎町を盛り立てる仲間として、一緒に楽しく歩んでいきたいです。

大崎町役場の屋上にて2ショット

<後編のご紹介>
ここからの後編では、受入先でもある『金太郎』店主の佐久間智治さん・妙子さんご夫妻の人柄や想いに触れていきます。

後編はこちら
募集要項はこちら
申し込みフォームは様式1様式2からそれぞれご入力ください。

インタビュー・撮影・執筆:上 泰寿(編集者)
取材サポート: 大崎町企画調整課 商工振興係


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お問い合わせ
ご質問等は下記へお問い合わせください
大崎町企画調整課 商工振興係 担当:吉原
電話番号:099-476-1111

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