とうもろこしの皮を剥く ✈︎(コロナが5類になった日)
5.8 月
褒められる事が好きなタイプなので、連休は夫の好きなものばかり作ってしまった。(どうせ作るなら褒められたいじゃない)
初日こそ手巻き寿司だったけれど(カレーが食べたいと言い張る夫をねじ伏せて)、コロッケ、ハンバーグ、唐揚げ、カレー、ささみカツ、コロッケパン、生姜焼き。間にマックを挟んだ。
実にやんちゃである。昼・唐揚げ、夜・カレーなんて日もあって、もう完全に成長期。身長伸びてるかもしれない(体重は伸びてた)。
で、胃がボロボロです。連休明けの月曜日、胃が、もたれにもたれてる。もうそれ以上もたれると倒れるよってぐらい、もたれてる。あながち比喩でも無く。
もたれた胃を抱えながら、今日からコロナが5類になる。
ああ、コロナが5類になるんだなぁと思うとなんだか感慨深く、甥っ子の成長を見守る様な気分で、あの頃を思い出す。
2年前にコロナ渦になってからの1年を振り返って書いた自身のエッセイを読み返してみた。
ブルーインパルスが飛んだ日の事を思い返すと、今でも胸が締めつけれる。
近隣病院でクラスター発生の電話を受けた時の手の震えは今でも、感触が残っている。気がする。
マスクや防護服不足で喘いでいた時届いた最初の寄付を思い出すと涙が滲む。
絶対に忘れないと思っていた。忘れてなんかやらないと。それでも日々は朧げになり、『絶対に、絶対に忘れない』と思っていたあの日々は、アクリル1枚隔てた様に、甥っ子の成長の様にくっきりとしない。
それが良いのかもしれない。忘れるから生きられるって、忘れる事が出来るから気が狂わないんだって、そういう事があるって、誰かが言っていたもの。
2類から5類に変わったところで、(医療費は別として)何も変わんない、コロナはコロナだし、感染力も変わんないんだし。って少し思っていたけれど、心は軽くなった。1枚1枚とうもろこしの皮を剥く様に、私がセミだったら脱皮しまくって今頃米粒だなと思う程に(少し浮かれている)。
今ブルーインパルスが飛んだら、私は素直にはしゃぐのだけれど。
「人間みんなで頑張りました」の花丸が欲しい。
私達は頑張ったのだし。
私は褒められたい人間なのだ。
ゴールデンウィーク明け、うちのクリニックでのコロナの陽性者は案外急増している。
コロナだし…でも、5類だし…でも…と心は右往左往して、どういう心づもりで居れば良いのかわからない気分ではあるけれど。
とりあえずは褒めよ讃えよ。
最後までありがとうございます☺︎ 「スキ」を押したらランダムで昔描いた落書き(想像込み)が出ます。