こんにちは。
いまだに留学の疲れが全然取れません（というか、冷静になってみると、もはやあれは留学と呼べるものだったのかどうかもあやしい…）。

さて、映像翻訳者になって6年目に突入。通信教育で勉強を始めたころから換算すると8年くらい関わっていることになりますね。
最近、新たなクライアント様からいただいた仕事を1本終えたところで、久しぶりに映像翻訳の仕事に対して思うことを書いていこうと思います。

※映像翻訳という仕事に対する考え方って、本当に翻訳者さんによって違ってきます。その人の持つ英語力と日本語力・副業なのか本業なのか・ライフスタイル・どれだけ稼ぎたいのか・ライフワークバランスの考え方…などなどによってすっごく変わってくるので、あくまでいち個人の意見として読んでいただければと思います。

１．楽しいことは間違いない！在宅なので人間関係のストレスもほぼ皆無！

まずはこれです。本当に楽しい仕事です！
ぴったりくる日本語がひらめいたとき、自分自身もその作品を楽しんでいられるとき、自分が手がけた作品についてSNSで「楽しかった」と言ってる人を見かけたとき（エゴサしてる）…。
楽しさだけは8年間、ずっと変わりません。
受注から納品までひとりで完結できるので、人間関係のストレスがないという面もすごく気に入ってます。

２．（専門知識がないと）稼げない

トライアル合格したからといって、すぐに稼げる仕事ではないです！
これは、私に専門知識がないこと、まだあまり新規クライアント開拓をしていないこと、ずっと副業としてやってきたこと、そういったことが理由かもしれません。私みたいなタイプだと、ジェネラルな内容のコンテンツしか対応できないからか、回ってくる仕事は単価が安い（でも、一斉送信で募集のかかる案件なんかは、普通にベテランも新人も同じ単価だったりする）。

1カ月に45分のドキュメンタリーを4本仕上げるとします。
（翻訳の質と睡眠と少しのプライベート時間をすべて確保した上での）私の速さではこれがマックス限界なんですが、そうすると15万にも満たないです。
最初のうちは、低い単価でも経験になるし！勉強になるし！楽しいし！とか思っていろいろ引き受けてましたが、年齢が上がるにつれて、やっぱりそんな綺麗ごとだけでは…。時間も労力もスキルも今まで学びにかけたお金もすべて総動員してまじめに仕事して、それだけしかもらえないとなると、やっぱりなんか違うかな…と思うことがないわけでもないです。
まあ、これは私に専門知識（医療とか特許とか）がないこと、フリーランス形態だから仕方ないってこともあるので、もっと勉強したり、新しいクライアントを開拓したり、自分で単価交渉などをしろってことなんだと思いますけど…。

３．下に見られてる感

「翻訳者なら納期を守って当たり前」「誤訳がなくて当たり前」「質のいいものを納品して当たり前」という風潮。
いや、もちろん当たり前です！なんですが…

こちらから言わせてもらうと、それならそれに見合うだけの単価にしてほしいし、そもそも論、相手方から送られてくる映像やスクリプトなどの到着が遅れることは日常茶飯事だし（納期は変わらない）、スクリプト間違いもめっちゃ多いし（翻訳者さんは自分でスクリプト間違いを正せるくらいリスニング力を上げましょうと言われる）、とにかく「あなたが好きで始めた楽しい仕事なんだから、これくらい対応して当然ですよね」という無言の圧力がないわけでもない…。うーん…。

何が言いたいかと言うと、キャリア迷子になりかけている

映像翻訳の仕事はすごく好きなのですが、上記の理由から、はたしてこのまま続けててもいいものか、ちょっと悩んでいます。
翻訳者としてこれから私がすべきことは、明らかに以下のふたつ。
・新たに専門分野を開拓する
・新たにクライアントを開拓する
なんですが、そこまでするモチベーションが今はちょっと起きていない。

留学（？）から帰ってきて、燃え尽き症候群のような感じになってしまっているのかもしれません。もしくは、年齢があがってきて、自分の生活レベルや収入もめっちゃ大事になってきたからかもしれません。

ついこの間、こちらから言わないと支払いをスルーされそうになったという出来事もあり、なんというか業界全体に対する不信感というか、翻訳者に対する扱いの悪さのようなものも正直すこし感じ始めています。

同期もみんな映像翻訳から離れてしまったし、私もいまいちど自分のキャリアについてじっくり考え直す時期なのかもしれません。
私にとって仕事って切っても切り離せない大事なものなので、あきらめずにいろいろな道を模索していきたいと思います。

すっごいマジメな感じの記事になってしまいましたが…。
はやく次の動きを決めて、さっさと旅行とか行きたい…。

今日もお読みいただきありがとうございました～