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宮沢賢治の短歌鑑賞-凄まじいルビ編-

宮沢賢治の歌集を読んで、
気になったことがある。

それは「凄まじいルビ」だ。

【大枠の説明】

短歌の定型に収まりきらなかった内容が、長いルビとして付いている。

短歌の前書きでも表現出来ないものが、
長いルビになっている場合がある。

実例を見てみよう!

【実例】

助詞や動詞の訂正など細かい丸括弧書きのルビがあるが、
ルビで大きく内容が変わるものを中心に紹介。

①どちらで読むか悩ましいルビ。

二首に分けない。

こうなるとルビと元々の
どちらで読めばいいのだろう。


「エナメルの雲」という、さすがの表現。


「雨にぬれ」の短歌の、ルビ部分の拡大。



②ルビを使ってでもリフレインする。


一例だけだが、面白かったので紹介。

「いきものよ」を
二回リフレインしたのに、
三回目をルビにしてでも追加する。

この部分にこだわりがある。

【まとめ】

短歌の定型に収まらない内容が、
型から溢れてルビになっている
印象。

詩の方が長く書けるので、
宮沢賢治の作品のスタイルには
詩が向いていたのでは?
と改めて思った。

終わり。

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