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全ての感情を言葉で表現するのは不可能

私は、ことば を仕事にしています。

先月立ち上げたWakulet「花嫁の手紙」執筆・添削サービス

こちらで代表とし、またライティングプランナーとして数々の「花嫁の手紙」を執筆・添削してきました。

そんな私が思うに、

ことば は本当に難しいです。そして面白い。


突然ですが”サウダージ”という言葉をご存知でしょうか?私も5年ほど前、友人から聞いて知ったのですが、ポルトガル語で「そのことを思い出すと懐かしく胸が熱くなる、その頃に戻りたいような気持ち。」といったニュアンスの言葉で、日本語にはない表現だそうです。

確かにこれまで私は”サウダージ”を感じたことはあっても、「懐かしい〜。」「懐かしすぎる!」「めっっちゃ懐かしいじゃーーーん!!」といったようにただ「懐かしい」ということばで、感情の高ぶり具合に合わせて使い分けていました。だけど、普段から”サウダージ”ということばを使ってる人からしたらきっと、「軽い感じだな。」と思われてしまいそうな表現ですよね。

また”あつい”ということば一つ取っても、その温度感は人それぞれです。北海道で冬を越えたばかりの人からしたら、25℃の気温は”あつい”かもしれませんが、5月に既に35℃を記録している熊谷市民の人からしたら、”涼しい”気温なのかもしれません。(今日はたまたま北海道で39℃を記録してしまったのでナンセンスな例えとなってしまいました笑)

そう、人の感情を全てことば で表現することは不可能なんです。というより、表現したとしても、そのことばが相手の脳に同じ意味で入れることが不可能なんです。

人は必ずことば を読んで、聞いて、

自分の知っている世界の中で、自分の脳が理解しやすいように勝手に変換して脳に取り込みます。


じゃあ私たちは、どうしたらいいのか?自分のボキャブラリーをいくら増やしても、相手がそれを知らなきゃ意味がないじゃないか!

答えは簡単。

100%伝わらないことを理解する。そして相手を想ったことば選びをする。

もう割り切るんです(笑)そして、ことば選びを自分ベースではなく、相手ベースですること。

このことばを受け取る人はどう思うかな?と、ワンクッション敷くだけで、ほとんどの場合のコミュニケーションが改善されます。

手紙(簡単なメモ付箋など)やSNSの文に関して言えば、自分が好きなことば、自分の心に刺さることばを使うのではなく、読む相手の心に刺さることばを使うこと。

と、言いつつも私もまだまだ勉強中。


明日から少し意識してみてください*\(^o^)/*


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