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エロイカ ジャパン2024への道①

① はじめに

この趣味に出戻って程なくして
購入したDE ROSAに関係する検索を行うと
度々「エロイカ」「L’EROICA」と言ったワードを目にするようになった。
当初はさほど気にしなかったが
その頃また、ビンテージサイクル界の大御所と言っても過言ではない
目黒区五本木に所在する「CORSA CORSA」さんと
自宅から至近でもある事から
整備依頼等を通じてお付き合いをする中で
それが国際的な規模のサイクリングイベントである事が何となく分かった。

そして一昨年の2022年11月、就任間もない
現在エロイカ・ジャパン代表にもなった
CORSA CORSAの代表でもある江口氏に誘われ
昨年伊豆で開催された
エロイカジャパン2023開催前のパブリックミーティングに
参加する事とした。

今でこそ私は、休みが合う日でかつ子供が学校の日に
妻と砧公園にサイクリングに行ったりする仲であるが
この頃私の家庭内では
お互いの認識の差や健康問題等から派生する
ケンカが絶え間なく続き離婚寸前、と言ったところまで実は来ていた。

参加前に何となく、「L’EROICA」が
イタリア発祥の、毎年数か国で開催されるサイクリングイベントである事。
そしてそれが日本でも開催されている事を知った。
また今回のミーティングの場所が元職場の近くで、土地に馴染みがあった事
比較的手ごろな参加費で、お酒が出る食事が出る事。
何より、険悪な雰囲気の自宅から外出する理由付けが出来る事。

そんな志の低いオジサンが行くのは少し憚るところもあったが
まぁ、酒でも飲んで少し気分転換出来ればいいや程度での参加であった。

そして目黒区のサレジオ学園近く、清水池公園前にある
シャレオツなお店、前は何度も通った事があるが、中に入るとなると
初めてでやはり少し緊張するな、と思い店に入る。
すると、明らかに私とは違う属性の方々が
リラックスして談笑している姿が…
ご、ゴメンナサイ、ボクやっぱ帰ろかな…
そんなところでホスト役の江口氏に声を掛けられ、とりあえず着席。

私自身、見ず知らずの方といきなり話をするのは
どちらかと言うと苦手な方であるが
イタリア人のマルコ氏のレクチャーや
真剣になって遊びを構築しようとする、参加者のその姿勢。
何より、ふと見ると私より10歳位先輩の方が
何気にマルコ氏とイタリア語で当たり前の様に会話するその姿に
ただただ、驚くと同時に強い憧れを抱いた。

いやぁ、あそこまで真剣に楽しんでイベントを構築していこうと言う
志の高い人たちの集まりに参加し
すげーミーティングだなと思いながら帰路に着き
同時にその辺りから妻との関係も徐々に転換・修復に移行する事となる。

この少し前、妻は乳がん検診を受け、結果再検査を申し渡された頃で
非常にナーバスな状態だった。
私はその重大さを理解しているつもりだったが
妻からすれば、それが伝わらなかった事にもどかしさを感じていたのだと
後から気づいた。
その後実は再検査の結果、問題なしとの検査結果が出た事も含め
妻の立場や気持ちを理解しても、分かち合う気持ちを伝えたりする姿勢が
足りなかった事を詫び、その後仲直りに至った。

そして、私の実の両親の健康問題もその頃から浮上し
父親は脊椎管狭窄症の診断を受ける等し、要介護認定を受ける事となり
母親も数年前に胃がんで手術を受けるなどの中で
「健康」と言うワードが私の周りの至るところで
まとわり付く感じを受ける様になった。

幸い私自身は、大きなケガや病気を今まで受けた事はなく
6年前にそれまで25年吸っていたタバコを止めたが
そう遠くない内に、自分も何か病気に掛かるのかなと
漠然と考えたりもした。

そしてまもなく50歳。
20年後には70歳。早めに見積もって
この辺りが健康寿命の限界、自転車に乗れる限界かもと考え始め
それなら今の内から自転車趣味に取り組み直そうと考えた。

見つけた、自分が目指すべき居場所。
そう思える居場所を見つけられた私は、幸せ者なのだろう。

「L’EROICA」について、今更私が説明する必要はないと思う。
以下の動画に
現段階における、今後の私の生き方の理想が集約されていると思っている。

興味があれば、見てみて下さい。

色々なサイクリストの方々が、色々な方向性を目指す中で
私が自転車趣味を通じて目指す方向性は、コレ。
そして競う相手は、自分。自分との闘い。

以下②につづく。

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