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エッセイ㊵ 「世の中の労働者は何処に行った?」

どうも、シンスケです!

この前、ドラックストアに買い物に行った時の話です。

店内に入るなりグルっと一周しながら目的の商品を探しました。
天吊りPOPを確認しながら、各コーナーに入って陳列された商品を探します。

「ないなぁ~」
「ないなぁ~」

普段買わない商品は、なかなか見つけにくいものです。そこで、諦めの速さが自慢の私は、さっそく店員さんに聞くことにしました。

しかし、周りを見廻しても店員さんは何処にもいません。仕方なくレジ打ちをしている女性の店員さんに尋ねようとレジを覗きました。
するとレジ周りは、その場だけが時間の流れを二乗しているかの様な、慌ただしい領域が展開されています。

そんな所へ「あの~」などと踏み入れようものなら、たちまち領域内に入り込み「灰すら残さんぞ!」と灼熱の罵声をあびせられる所でした。
※詳しくは『呪術廻戦』をお読み下さい。

もう少し落ち着いたら尋ねようかなと、そのまま店内を再び周りだしました。グルグル気が付けば二周三周となにやら不審者みたになっています。

品出しをしている店員さんも何処にも居ません。

ようやくレジが空きました。

私は申し訳なさそうに、疲れ果てた店員さんに声を掛けました。すると店員さんは、ボンっとカウンターに『レジ休止中』のプレートを置いて、(こっちへ来な!)と言わんばかりに颯爽と走って行きました。

あの時の店員さんカッコよかったな・・・

最近ではドラックストアに限らず、スーパー、コンビニ、ファミレスといったあらゆる場所で従業員の数が明らかに足りていないと思います。人件費削減の為なのか、スーパーには無人のレジがあります。私がそこであたふたしていると、結局隣のレジのおばさんが飛んできて対応してくれます。
はたまたファミレスでは、ネコ型ロボットのウェイターが料理を運んできてくれます。しかし、結局片付けやテーブル拭きは従業員がやっています。

『柔軟な対応』というものが、まだまだロボットには難しいと思う。

こうして事実、私が探していた商品も、あの女性の従業員さんが瞬時に探して来てくれた。まだまだ何処でも人材は必要とされているし、大切にするべきだ!

そんな事を考えながら、探していた葛根湯を手に取った。

ーーーおわり


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