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わたしの住んでいるお部屋

さて、note NY.に引越してきたわたし。
今日はこの架空のアパートメントをすこし創造してみようと思う。その方が今後なにかと想像しやすいし。

地下の古本屋について

前述したが、レンガ作りのアパートメントの地下には古本屋がある。古本屋のオーナーはアパートメントの大家さんでもある。昔からこの地に住んでいるお爺さんで、丸眼鏡をかけたインテリだ。口数少ないが、眼鏡の奥の眼は少年のように透明できらきらしている。わたしがこのアパートメントに決めたのも、彼の眼を気に入ったから。こういう眼をしている人は信用できる、なぜならわたしも同じ眼を持っているから。いわば同類なのだ。同類は、同じ種族に出会った時にすぐにわかるものなのだ。長くなったのでこの辺で。

わたしの部屋


外付けされた鉄筋の階段をカンカン、と3階まで昇る。深緑色の古風なドアが、茶色のレンガ作りの建物によく似合う。金色の真鍮のドアノブを開けるとそこはわたしのお城。
南の正面にある窓からは陽の光がさんさんと部屋に差し込んできてとてもあかるい。
ちいさなキッチンと、ちいさな洗面台。それにトイレとシャワー。これでわたしはじゅうぶんだった。ベッドやキャビネットなどの家具は備え付けだからこのまま使えるし、あとは好きなカーテンや食器を飾ればもうわたしの色になる。
近くに見つけた雑貨屋で、明日いろいろ見てこよう。巣作りはたのしい。
今日はここまで。

空想に付き合ってくださった方ありがとうございました。




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