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友達がいない

空が飛べたらどんなにいいだろう、と極度の高所恐怖症ながらふと思うことがある。肌にあたる風を感じるのが好きだからかな。翼を動かさず空で風のりサーフィンをしているとんびなんかを見ているとボーっと見てしまう。

子どもの頃から友達がいなかった気がする。学校から一緒に帰る子や、休みの日に一緒に遊ぶ子はいたけど、腹を割って話すという意味での友達はいなかったし、今でもいないと思う。みんな、何かあったら誘ってね、とは言うけれど、誘ってもらうことがない。人生の一時期には、それじゃだめだと自分を変えようと、明るく振舞ったり、人が集まる場所に顔を出すようなこをして、そのついでにスピリチュアルに入り込みそうになったりしこともあったけど、結局は、あー、友達いないな、ひとりだなという感覚は昔のまま。
もうこの路線でいくことにしているので、老後はどうやって時間を潰すかをたまに真剣に考えてシミュレーションしたりしている。

でも、大抵の人は、私のことをバリバリ好きなことをして、いろんなところに行って、いつも楽しそうにしていると思っているだろうし、よくそう言われる。大抵の人は、誰かがSNSに挙げる日々の断片しか見ていないし、それがすべてのように決めてかかる生き物だからそんなもんかなと思っている。

それでも、さすがに社会とのコミュニケーション断絶は辛いし、人と話したい願望がないわけではないし、心の底ではベラベラベラベラとどうでもいいことで思いっきり雑談したいのだけど、どうしても内に内にと籠ってしまう。自意識過剰と低い自尊心は、子どもの頃についたクセなのでいかんともしがたいことは重々分かっているので、無理に変えるつもりもなくなっているから、うまく付き合っていこうという感じ。自分が自分とうまく付き合っていくようなイメージ。

人と話すことがない日が続く時は、こうやって書くのも悪くない。


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