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類似性と相補性

自分と似た人に出会うと、「この人は自分と同じ」と感じて
好意を抱きやすくなります。
自分と同じような考えを持ち感覚が似ていれば、
嬉しいと思う人の方が多いでしょう。
しかし、心理学では自分に似ている人を嫌いになったりします。
自分の中にある嫌いな部分と同じであることに気がつき、
自己嫌悪の感情が生まれるからである。
相手の姿の中に、自分の欠点を見ると、それを見たくないために
嫌いになるという心理である。

矛盾しているのでしょうか?

自分の好きな所が似ていると、相手を好きになり
自分の嫌いな所が似ていると、
相手を嫌いになるということでしょう。

多くの人にとって「相性」「好き嫌い」の問題は、
どうしてもつきまといます。
好き嫌いがあるのは、むしろ普通なことなのかもしれません。

「似ている」から好きになる(類似性)こともあれば、
「似ていないから」好きになる(相補性)こともあります。
それでは心理学でいわれる基本的な要因でもありますが

夫婦関係でも、ちょっとだらしない旦那さんに、
しっかりものの奥様というのはよくあるパターンです。
性格が違い、言い争いも多いので「合わないのでは?」
と思うものの、互いを必要としあってるため、結婚生活が長続きしています。

しっかりものの奥様は、神経質なところがあって、
のんびりしている旦那さんに助けられています。
反対にだらしない旦那さんは、
細かいところに気づいてくれる奥様がいないと困ったりするのです。

つまり、いろいろ付き合ってみると、悪いところばかりでなく、
いいところがたくさんあるものです。
まったくダメな人間なんていないんです。

人は、他者を通して、自分を成長させることのできる存在ですから

#589 2023/09/26

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