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「歴史を紡いでいる感覚」をもつこと。

こんにちは。
猛暑が続いており、関東は梅雨明け間近ですね。
今日は、日常キロク製作所が大切にしたい価値観、

歴史を身近に感じられる豊かさ
・歴史を紡いでいる感覚を持つこと
 

にまつわる想いを記録します。
歴史(の雰囲気)が好きで、過去の想いに浸ることが大好きなのですが、
歴史を紡いでいるのは自分自身だし、
京都や奈良に行かなくても、もっと身近なところで
歴史のロマンを感じられる!という記録になります。


1.名所でなくとも歴史はある。

「歴史」と聞くと、教科書に載っているような大きな事件や戦い、
その舞台になった場所など、
いわゆる観光どころの「名所」などがイメージされるかと思います。

だけど、今歩いているその道、住んでいるこの家、乗っている電車…
そこかしこに過去の時間は流れていて、
きっと何某かのストーリーがあったはず。
そう思うと、なんだかロマンを感じませんか…?

記録に残っていないだけで、知らないだけで、
大切な時間が積み重なった場所があちらこちらにあります。

工事中の仮囲いに。こういうのがあると、つい見入ってしまいます。

時間の縦軸を、少しだけ感じながら過ごすだけで、
なんだかわくわくしたり、気持ちが穏やかになったり、
「今」を大切に過ごそうと思えたり。
このような“歴史を身近に感じられる豊かさ”を大切にした制作
していきたいと思っています。

そして、今住んでいるこの家、この街で、歴史を紡いでいるのは自分自身。

そう少し意識するだけで、日々の生活も、散歩も、通勤の道のりも、
ちょっとだけ充実感が増す気がしませんか…?

2.意外に知らない、身近な歴史。

あちこちに保存されていた祖母の写真を、アルバムにまとめました。

「歴史」は、自分とは少し切り離された、なんだか遠い世界の話…
という気もしますが、
身近なところに歴史があれば、身近な人にも歴史あり。

一番身近な歴史は、家族の歴史。
そして、以外に知らないのも、家族の歴史

小さい頃からお説教入り愚痴のように(?)聞かされた母の昔話を、
ところどころは記憶しているものの、
母の歴史を、子供や孫にも語れるかと言ったら、
「昔は苦労したらしいけど、口うるさくて、おこると怖~い母だった」
…で終わってしまうレベルです。(極端すぎますが)

昨年亡くなった祖母は、戦時中、外国に赴いており、
帰国後の日々も様々な苦労や経験をしているようだったのですが、
詳しい話を知ろうとしないまま、
もう聞くことができなくなってしまいました

父は「まだいつでも聞けるな」と思っていたら
突然体調を崩して、今は会話が難しい状態です。

家族の歴史を知ることは、自分のルーツを知ることでもあります。
知ることで、新たな一面を知ったり、共感できたり、
家族の距離もぐっと縮まるきっかけになったり。
きっと長年の経験の中から、伝えたいこともたくさんあるはず。

いずれにしても、聞ける時間は限られています。
なるべく、早い方がいい。
ということで、母の自分史づくりに取り掛かりました。

話し出すと止まらず、8時間のヒアリングでした…

長時間のヒアリングでしたが、知らなかった苦労話、笑ってしまう体験、
青春時代の淡い思い出、子育てに苦労したエピソード、
私や弟に伝えたい想い…

やっぱり、聞いておいてよかったと思うと同時に、
自分の人生も、1日1日の積み重ねで歴史になって、
次の世代に移り変わっていく

という、当たり前だけど見過ごしがちな事実を
改めて感じました。

(そしてやっぱり、こんな大切な歴史は、聞きっぱなしではもったいない。
記録に残したい!と思って、文章をつくっています。)


長くなりましたが、こんな想いから、
歴史を身近に感じられること、
積み重ねた時間に想いを馳せやすい仕掛けや工夫
をした制作ができたらと思っています。

制作する「家のお守りBOOK」は、
家と共に歩んだ家族の年表や、
住んでいた町の歴史、思い出のスポット、ご近所さんの移り変わりなども
記録してお渡しする予定です。

今回も、貴重なお時間割いてお読みいただき有難うございました。

また来週、お会いできたら嬉しいです。


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