見出し画像

「お買い物」からの学び

これは、私が数年前に生まれて初めて自分で買ったお茶碗。

画像1


藤平寧さんの「銀彩旅持ち茶碗」。静かな銀彩が印象的な作品で、逡巡ののち「よし、連れて帰ろう」とうちにお迎えしたのでした。

お茶道具の金額としては決して大きなものではないのだけれど、ついにお道具を買うぞ、私にとって初めての茶碗なんだ!と自分なりの「えいや!」感がありました。

手のひらにおさまる小ぶりなお茶碗は茶箱にもぴったりで、今もお気に入りのマイ茶碗であり続けています。

物に対する愛着って、自分の手で、自分の働いたお金で、手に入したからこそ生まれる部分もあって、物と自分の距離やお茶と自分の距離が少しだけ縮まった気がしています。

____

そんなことを思い出したのは、来月からNewsPicks NewSchoolで始まる講座「Creative GINZA」のナビゲーター、山田五郎さんのインタビュー現場でのこと。聞き手は、NewsPicks NewSchool校長の佐々木紀彦さん。

こちらのインタビュー記事の構成・執筆を担当させていただきました。



現代の現役ビジネスパーソンである私たちの課題である
「なんでお金がうまく使えないんだろう?」
「どうやったら素敵にお金を使える大人になれる??」
そんなことを山田さんに伺った、大人のお金の使い方のヒントが詰まった内容です。

自分の趣味にお金を使うことは、公共性につながることもあるし、最初は恐るおそる始めたところからグレードが上がっていく楽しみや、「見る目」を養っていくことでわかるようになる事が増える、楽しみも広がる(学びがある!)というお話が興味深かった。

当たり前であるけれど、お金を使うことは悪事ではない。この忘れられがちな(というか現代では品のないこととして扱われることすらある)ことを、あらためて見つめ直して、考えるきっかけになるお話しでした。


「Creative GINZA」
https://newschool.newspicks.com/overview40

新しい生活様式を求められる昨今、次の時代を生き抜く知恵や発想が必要です。新しい文化やビジネスを創造してきた銀座で、多彩なジャンルの文化発信を行ってきた東急プラザ銀座とBunkamuraが監修する文化芸術のフィルターを通した新プロジェクトを始めます。多方面で活躍する編集者・評論家の山田五郎さんをナビゲーターに、伝統文化や日本のアート業界で新境地を開拓、挑み続ける実践者をゲスト講師ごとに3部に分けて実施。
文化の街としての歴史も深い銀座を舞台に、いま必要とされるクリエイティブ思考やアートマインド、これからの生き方とビジネスに活かせるエッセンスを探ります。

1/26 (tue) 19:00-21:00スタート!(全9回)
【第一部】茶の湯を通して身につけるクリエイティブ思考
     ゲスト講師:松村宗亮
【第二部】落語から学ぶコミュニケーション力 
     ゲスト講師:立川志の春
【第三部】銀座の文化経済学
     ゲスト講師:山本豊津

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?