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「聞く」しごとは”MP”残量を気にしつつ

「話す」のと「聞く」のと、どちらが疲弊しやすいのか。

RPGのゲームをやったことある人なら、おそらくすぐに分かる、HP(ヒット・ポイント)とMP(マジック・ポイント)。冒険の中で出てくるモンスターとの戦いのなかで、HPは体力(0になると死ぬ)、MPは魔力(呪文や特殊技を使うときに減る)は、当然、ないよりはあるに越したことはない。

ここからは感覚的な話で、自分の場合、「話す」ことはHPを削り、「聞く」ことはMPを消費してるなぁ、と、ふと感じたのだ。

喋るときにはあまり頭を使っておらず、どちかといえばフィジカルが疲れてるかどうかが、その喋りのスムーズさに影響する。だから、HPがあるかぎりはいくらでも喋り続けられる。

が、「聞く」ことは、相手へのことばの集中力を高め、どの部分の話を拾うか、広げられるか、はたまた流してもいい部分か、自分に伝えたい意図はどの部分か、などを考慮しながら、情報を摂取し、感情を探っていくことであり、もんのすごくMPを消費する。よくよく考えてみると、それは「聞く」というよりも「聴く」であり、過去にライターとして取材したときのエネルギーの使い方と酷似している。自分の場合、MP数値が低いせいか、1日どんなに頑張っても3件が限界だったっけな。あと、「対話(ファシリテーション)」とよく言われるものはMPを激消費する魔法みたいなもの。

そして、「聞く」ことで消費するMPは「マジック・ポイント」よりも「メンタル・ポイント」の表現のほうがよりしっくりくる。

基本プライベートにおいては独り身だもんでHPを気にしながら生活するだけだけど、しごととなればMPの残量に目配せしながら過ごさなければうまくやっていけない。さらに、しごとの種類によっては、自分だけでなくパーティ(チーム)のMPも気遣いながら冒険を進めていかなければならず、ああ、このライフRPGはムズいなりそこそこ面白いんだよなぁ、と思わされている。

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