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腸は第二の脳?!

寝たきり生活の家人は便秘がひどく
腸の活動が落ちているのが悩み

もちろん、
いろいろ腸に良いものは食べさせたり
水分を取ったり、
腸が動く運動をさせたりしている

けど
どんどん働きが停滞している気がする

そんなとき、TVで腸は大事
腸からはセロトニンが分泌されると聞いた

セロトニンは、幸せホルモンと呼ばれ
気分を安定させ、穏やかにする役割を果たすもの

以前から、メンタルが弱っている人の腸の働きが
おちることはわかっていたけれど、
腸の働きが悪いと心を病みやすいと
専門医が話していた
(というような感じのことだったかと)

それを聞いて
家人が免疫が下がってきたり
腰が痛くなったりしたわけが
わかるような気がした

今、彼にとって
ワクワクするような出来事は
たぶんないと思う

毎日痛い思いをして
リハビリをしなければならないし
鈍くさいと私にガミガミ叱られ
これから何か楽しみのために
生きている感じではないのだろうなと
急に共感できて
気の毒に思えてきた

私はまたかつてのように
二人で食事に行ったり
旅行に行ったり、ショッピングをしたり
絶対に実現させるつもり!

が、
目下の家人にとって、
それは可能なような
果てしなく難しいような
ぼんやりした未来でしかなく

楽しみと呼べるようなものでは
ないのだろうな…


今、
家人は何をしたら一番うれしいのだろう


「何かやりたいことはある?
 何をしたら楽しめるかなぁ?」


と聞いてみた
家人は究極のラポール男なので、

「僕は君と一緒なら
 何をしても楽しいよ」
と、無難な答えを言う。

(活字だと感動的な感じだが
家人の場合、本音を言うより
相手に合わせる傾向が強いので
何も考えずに言っているのは明白)


話はずれるが
昨日東大病院にMRIを撮りに行ったとき
受付で問診票を渡された

普段なら「書いて」と私に渡すのに
なんと昨日は
自分でバインダーを手に取って
問診票に記入し始めた

一般人なら当然の作業だが
家人はほとんど字が書けない
(読めるけど)
やる気も元気も落ちている
(しかも病院、これから検査)
空間認識力も落ちているので
図形を模写したりも苦手

なのに
昨日は、自分でバインダーを手に取って
「はい」「いいえ」で
答える問診票に上手に丸を付け始めた

その姿は自然で、
今までの家人そのもののふるまいだ

私はびっくりした

そして思ったのは
病人扱いするから、自分もすっかり
何もできないと思い込んでいるけれど
上手く生活に溶け込むことができたら
スルッといろいろなことを思い出すのでは?


でもどうやって???


まだ模索は続く


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