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要介護5の生活って

普段あまりドラマを見ない私ですが
『ゆりあ先生の赤い糸』というドラマは
録画をしてみています

夫が急にくも膜下出血で倒れて
意識不明になっている間に
いろいろなトラブルが起きる状況が
私の状況とちょっと似ている

うちの場合、
パートナーが不倫をしているとか
「色恋」のトラブルはなかったけど

交通事故なので、
外傷性くも膜下出血に加え
全身多発性骨折が加わり、
婚姻関係がない事実婚のため
今まで知らなくてよかった
相手の金銭面のことや
相手の家族のこととか
いろいろどーっと押し寄せてきて
パニックになった

菅野美穂演じるゆりあ先生は
大変なことが起きると
ワーッと怒りながらも
冷静で愛ある判断をしていく

えらいなー
見てて気持ちがいい💕

けど、
介護者としては
意識不明で寝ている人が家にいたら
そんなにのんきにしていられないんじゃない?
と突っ込みを入れたくなる

というのは、寝たきりで一番大変なのは、
身体に褥瘡ができないように
数時間ごとに体位変換をすること
これが結構大変なのだ…

ドラマでは、妹(宮澤エマ)や
彼?(鈴鹿央司)が
夫(田中哲司)の手をマッサージしたり
する場面があるけど

「いやいやそれより、
 身体横にしたりする方が
 大事だからー!」

と、つまらないことに
気が行ってしまう (;^_^A

介護の大変な場面(排泄トラブルとか)も
1話目では少しあったけど、

実際には
全く動けない人の介護って本当に大変で

排泄コントロール(特に「大」)は
寝たきりの場合
必ず便秘になってトラブルになる

便秘って私たちが想像する以上に
身体に悪いことで
放っておくと毒素が体中に回ってしまう
と訪問診療の医師に聞いてから
私はどうやって
便秘を解消させるかで毎日頭がいっぱいだった

「今日も出ない」「明日は出るかな」
「下剤飲ませないとダメかな」
「下剤効かない、もっと量増やさないとダメかな」
「看護師さん呼ぼう」
と、頭を悩ませるところで
のんびり外に行ったりしてる場合では
なかったなぁ

まぁ、ドラマをそんなところに
フォーカスした話にするわけには
いかないけどね(≧∇≦)

ゆりあ先生は
恋人(?)のような存在の人に
「3年間一緒に介護をしよう!」
と提案するのもすごいなー
すごい勇気だ

私は、
気の合わない人と一緒にやるくらいなら
一人でやった方がまし
と思ってしまう
(実際そうしてきた)

介護を始めたころのことは
もうあまり覚えていない
生きてるだけで精いっぱい
「今日は何も起こりませんように」
と思いながら
毎日を過ごしていた

3年近く経った今、
楽になった、というより、
慣れたことが多いので
だいぶ気持ちに余裕はあるけど

私の場合、
夕ご飯を食べさせて歯磨きさせたら
「私の時間!(仕事TIME)」
と、気持ちを切り替えてきたのが
良かったのかも

私はそもそも自己チューな人間だ
それなのに
1日のほとんどを相手のことを考え
相手のために生きるのは
すごいストレスだ

だから
夜になって自分の時間に
仕事ができるようになると
「生きてるー!」
って思える

私が介護を頑張れたのは
私は家人と二人で出かけるのが
何よりも好きだったから。
絶対にその生活を取り戻したい!
と最初の頃は思っていた

でも、
それが難しいとわかってからは
自分が今いる場所から
時々離れて気持ちを切り替えるべきだ
と気づいて
月に1度は旅に出て
ワーケーションしている

おかげでそれを楽しみに
ヘビーな介護生活を頑張れている

だから、仕事でなくても
気持ちを切り替えるものを持つのは
すごく大事だ

その時だけ自由になれる!(^^)/

旅の帰りはいつも
「このまま誰も知らないところに
 逃げたい」
って思っちゃうけどね…

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