表 三石

(ほぼ)平成と同時に産声を上げた日本男児。令和二年のウイルス蔓延により家にいる時間が増…

表 三石

(ほぼ)平成と同時に産声を上げた日本男児。令和二年のウイルス蔓延により家にいる時間が増えたので、日々のことを書き残すことに。科学ではなく科学的思考を信ずる者。一週間に一度は更新したい。 https://omotesanseki.com/stepswithdignity/

最近の記事

75年目の終戦の日を米英はどう報じたか_週刊 表の雑記帳 第二十頁

 日々のことはtwitter参照。  さて、終戦の日から一週間が経ち、少し落ち着いたところで、この日が米英でどのように報じられていたかをまとめておきたい。 米Fox「日本は悪、原爆で戦争終結」 まずは米国のFox Newsから。"UK, Japan, President Trump mark 75th anniversary of V-J Day"と題した記事を掲載していた。V-J DayというのはVictory over Japan Dayのことで、つまり米英から見れば

    • 終戦の日に思うこと_週刊 表の雑記帳 第一九頁

       今週の目についた報道はtwitter参照。  さて、昨日は八月一五日。終戦の日。靖國神社に参拝した。  文字通り汗が滴る暑さの中、多くの参拝者がいらっしゃった。靖國神社に祀られているのは大東亜戦争の英霊だけではないが、やはりこの戦争は多くの国民の中で特別な意味を持っているのかなと思わされる。  先の大戦を思うとき、印象に残っている挿話がある。敗戦後、日本の降伏文書の調印式が米戦艦ミズーリ号上で行われるにあたり、その使節団の全権・重光葵外相と天皇陛下とのやり取りである。

      • ご返事かお返事か、それが問題だ_週刊 表の雑記帳 第一八頁

         今週の目についた報道はtwitter参照。 しりしりは沖縄の言葉 数日前の夕飯時、食卓にピーマンしりしりが登場。とても美味しく大満足なのだが、ふと思った。しりしりって、何だろう。インターネットで検索してみると、ことば研究館というサイトのとある記事に出会った(こちら)。この記事によると、しりしりというのは沖縄の方言のようだ。そもそもにんじんのしりしりが沖縄の家庭料理だということも知らなかった。国立国語研究所が昭和三十八年に初版を刊行した『沖縄語辞典』というものがあるらしく、

        • 週刊 表の雑記帳 第一七頁_チャイナの海軍力が海上自衛隊を圧倒している説_その二

           今週の目についた報道はtwitter参照。 数字の上では海上自衛隊の完敗 さて、今回は以前の記事で紹介した米国のCSBA(Center for Strategic and Budgetary Assessments:戦略予算評価センター)のToshi Yoshihara氏による報告書、その第2章について要点を抽出する。海軍力の比較は数字だけでするものではないだろうが、少なくとも数字の上では我が海上自衛隊は完敗しているというのが厳然たる事実のようだ。  2章の要点は以下の

        75年目の終戦の日を米英はどう報じたか_週刊 表の雑記帳 第二十頁

        • 終戦の日に思うこと_週刊 表の雑記帳 第一九頁

        • ご返事かお返事か、それが問題だ_週刊 表の雑記帳 第一八頁

        • 週刊 表の雑記帳 第一七頁_チャイナの海軍力が海上自衛隊を圧倒している説_その二

          週刊 表の雑記帳 第一六頁_対北戦略の重要局面

           今週の目についた報道はtwitter参照。 近代化する北朝鮮のプロパガンダ戦術 北朝鮮のプロパガンダと言われて何を思い浮かべるだろうか。そもそも、北朝鮮に対する我々のイメージは、よく報道で目にするような軍事パレードや、金正恩委員長の様々な施設への視察や、最近で言えば妹の金与正氏の過激な言動や、そういった類のものが多い。それが最近、変わってきているという記事が38 NORTHに掲載されていた(こちら)。若い北朝鮮の女性が平壌の街を案内するといった日常的な光景を配信する動画が

          週刊 表の雑記帳 第一六頁_対北戦略の重要局面

          週刊 表の雑記帳 第一五頁_我が国は腸内微生物叢研究で世界をリードすべき

           今週の目についた報道はtwitter参照。 うんちを見れば糖尿病予備軍が分かる さて、今月に入ってまたいくつか腸内微生物に関する興味深い研究が発表されている。まずはこちら、腸内微生物叢の変化と糖尿病予備軍との関係について明らかにした研究。論文はこちら。腸内微生物叢を分析することで、糖尿病予備軍、つまりこれから二型糖尿病を発症しそうかどうか予測できるというもの。これまでも、健康な人と糖尿病の人の腸内微生物叢を比較して糖尿病と腸内微生物の関係性を調べた研究はあった。しかしこの

          週刊 表の雑記帳 第一五頁_我が国は腸内微生物叢研究で世界をリードすべき

          週刊 表の雑記帳 第一四頁_チャイナの海軍力が海上自衛隊を圧倒している説_その一

           今週の目についた報道はtwitter参照。 虎視眈々と尖閣を狙うチャイナ チャイナの船が毎日尖閣諸島周辺に現れ、昨日時点で八九日連続。領海への侵入も繰り返す中、衝撃的な報告がこちら。米国のCSBA(Center for Strategic and Budgetary Assessments:戦略予算評価センター)のToshi Yoshihara氏による報告書。本報告書の重要な点は、これがチャイニーズで書かれた文献を調査することでチャイナ本土がどのように日中の海軍力のバラン

          週刊 表の雑記帳 第一四頁_チャイナの海軍力が海上自衛隊を圧倒している説_その一

          週刊 表の雑記帳 第一三頁_健康寿命延伸を掲げる日本でますます重要な腸内微生物叢の研究

           今週の目についた報道はtwitter参照。 腸内微生物叢の新たな型を新発見 最近早稲田大学の研究グループから興味深い論文が発表された(こちら)。ヒトの腸内微生物叢(腸内フローラ)は三つのエンテロタイプ(腸内微生物叢の型)に分けられるが、その全てに共通してみられる細菌群を発見したとのこと。この細菌群にはClostridium属の細菌が多いことからC細菌群と名付けられている。研究内容は早稲田大学のウェブページで分かりやすく紹介されている(こちら)。  著者を見る限り同じ研究

          週刊 表の雑記帳 第一三頁_健康寿命延伸を掲げる日本でますます重要な腸内微生物叢の研究

          週刊 表の雑記帳 第一二頁_パッとしない東京都知事選、首都は何処に向かうのか

           今週の目についた報道はtwitter参照。 三、四割の得票率での当選が予想される今回の都知事選 さて、いよいよ来週末は東京都知事選の投開票である。今回の候補者はこちらにある通りで、22名もいる。過去最多の候補者数で大乱立だ、といった論調の報道も見たが、調べてみると四年前の前回(小池百合子さん当選)の候補者数も21名であった。それと比較すると大差ない。その二年前(舛添要一さん当選)は16名、更にその二年前(猪瀬直樹さん当選)は9名。遡って候補者数が多い都知事選を調べると、平

          週刊 表の雑記帳 第一二頁_パッとしない東京都知事選、首都は何処に向かうのか

          週刊 表の雑記帳 第一一頁_文化や歴史が国や都市の運命を分ける時代、ふるさと納税の更なる可能性_SCALE by Geoffrey Westを読んで

           今週の目についた報道はtwitter参照。 全てはスケールに支配されている Geoffrey West氏の著書『SCALE ~The Universal Laws of Life and Death in Organisms, Cities and Companies~』を読んだ。  数年前の本だと思うが、たまたまあるきっかけで読み始めた。要旨としては、生物の様々な測定可能な指標(例えば体重に対する代謝速度等)は、それぞれの対数を軸にグラフを描くと興味深いことに生物間で

          週刊 表の雑記帳 第一一頁_文化や歴史が国や都市の運命を分ける時代、ふるさと納税の更なる可能性_SCALE by Geoffrey Westを読んで

          週刊 表の雑記帳 第十頁_謂れのない罪を自白させられるウイグル人たち

           今週の目についた報道はtwitter参照。 「偽の裁判」にかけられるウイグル人 今週、ドイツのメディアにウイグル関連の記事が出ていた(こちら)。その記事の題は、China convicts Uighurs in sham trials at Xinjiang campsというもので、100万人以上のウイグル人が収容所に消えていると言われる中、彼らが謂れのない罪で「偽の裁判」にかけられているというものだ。  どういうことか。収容所での生活は、基本的に単調かつ退屈で、思想や

          週刊 表の雑記帳 第十頁_謂れのない罪を自白させられるウイグル人たち

          週刊 表の雑記帳 第九頁_チャイナによるウイグル人の強制労働に対して個人ができること

           今週の目についた報道はtwitter参照。 チャイナによるウイグル人の強制労働の実態 オーストラリア政府が設立し、オーストラリア国防総省が一部資金提供する防衛戦略シンクタンク、オーストラリア戦略政策研究所(ASPI: Australian Strategic Policy Institute)の報告(こちら)によると、国際的な有名ブランド企業の多くがウイグル人の強制労働が行われている工場をサプライチェーンに組み込んでいる。その中には有名な日本企業の名もいくつか登場する。せ

          週刊 表の雑記帳 第九頁_チャイナによるウイグル人の強制労働に対して個人ができること

          週刊 表の雑記帳 第八頁_制裁と武漢ウイルスで飢える北朝鮮、我々は備えねばならない

           今週の目についた報道はtwitter参照。 北朝鮮が苦しむ制裁とウイルスのダブルパンチ 以前のnoteで取り上げた、金正恩委員長の重体説が流れてから早一ヶ月。その後は二〇日振りに公に姿を現した(こちら)とか、肉声はないが映像付きで姿を報道(こちら)とか、ちょくちょく健在アピールされているが、その度に影武者が似ていない等と一部から指摘されている。  影武者が複数人いる説の真偽は私には到底分からないが、以前のnoteでも書いたように金正恩委員長の健康状態に重大な懸念があるこ

          週刊 表の雑記帳 第八頁_制裁と武漢ウイルスで飢える北朝鮮、我々は備えねばならない

          号外 表の雑記帳 第二頁_アビガンを脱ランダム化比較試験至上主義の契機とすべき

           さて、五月中のアビガン承認はやはりないようだ。 アビガンの五月中の承認を見送り 以前のnoteでアビガンの戦略変更について提案したが(こちら)、やはり五月中の承認は断念したとの報道があった(こちら)。この時点では薬事審査に堪え得る有効性のデータを示せず、申請を見送ったということだろう。申請がなければ審査も承認もない。富士フイルム富山化学が実施中の治験結果は六月末頃に出てくるという話であったから、素直に考えればそれまで待って申請するということになるだろうが、ここはやはり機会

          号外 表の雑記帳 第二頁_アビガンを脱ランダム化比較試験至上主義の契機とすべき

          週刊 表の雑記帳 第七頁_アビガンの戦略を見直そう

           今週の目についた報道はtwitter参照。 アビガンは本当に効かないのか 今週半ば、「治療薬アビガン、有効性示せず」という見出しの一見衝撃的な記事が飛び込んできた(こちら)。五月中の承認を目指すと安倍首相も意気込んでいたアビガンだが、一体何があったのか。  共同通信の記事によると、「国の承認審査にデータを活用できると期待された臨床研究で、明確な有効性が示されていないこと」が分かったとのこと。しかしこれだけでは期待が裏切られたのか、まだ望みがあるのか、判断しかねる。その後

          週刊 表の雑記帳 第七頁_アビガンの戦略を見直そう

          週刊 表の雑記帳 第六頁_尖閣諸島に常駐しよう

           今週の目についた報道は、twitter参照。 チャイナの領海侵入が続く さて、尖閣諸島周辺におけるチャイナ公船の航海が相も変わらず続いているが、そんな中ついにチャイナ外務省が「日本の漁船が中国の領海内で違法な操業をした」などと言い出した(こちら)。盗人猛々しいとはまさにこういうことを言う。諺辞典で事例として挙げても差し支えないレベルだ。チャイナ公船が尖閣諸島周辺の我が国領海内に侵入したことも勿論初めてではなく、寧ろそれが常態化しつつあるような恐ろしい状況だが、これは単にい

          週刊 表の雑記帳 第六頁_尖閣諸島に常駐しよう