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そのサッカーを疑え!

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2021年3月の記事一覧

森保監督が4-3-3の次にトライすべき布陣とは、あの3バックだ

森保監督が4-3-3の次にトライすべき布陣とは、あの3バックだ

 14-0で大勝したモンゴル戦。前半のスコアは5-0で、後半のスコアは9-0だった。ハーフタイムに抱いた興味は、日本の得点が10点に届くかどうかだった。まさか後半だけで9点奪うとは。こちらの想像を超えていた。

 モンゴル選手のモチベーションが、点差に比例するように低下していったので、それも当然という気がするが、日本のサッカーそのものにもその原因は垣間見えた。内容は、前半より後半の方が明らかによか

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J1リーグ序盤戦総括。昨季より上げたチーム、下げたチーム、危ういチーム

J1リーグ序盤戦総括。昨季より上げたチーム、下げたチーム、危ういチーム

 チーム毎で消化試合にバラツキはあるが、Jリーグは6節を終了。2週間弱の代表戦ウィークに入った。スタートダッシュに成功したチームもあれば、失敗したチームもある。ここでは全20チームを、前年比で横ばいのチーム、上昇したチーム、下降したチームに、改めて色分けしてみた。

 今季は20チーム中4チームが降格。確率は5分の1だ。18チーム中2.5枠(17、18位は自動降格、16位はプレーオフ)だった従来を

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日韓戦を感情論で語ることの愚かさについて

日韓戦を感情論で語ることの愚かさについて

 今月24日、日韓戦が行われる。代表戦をホームで開催するのは2019年11月、吹田で行われたベネズエラ戦以来、1年4ヶ月ぶり。日韓戦は同年12月、韓国の釜山で開催された東アジアE1選手権以来となる。国内で久々に行われる代表戦。それが日韓戦となると観戦のモチベーションはいっそう上がる。

 とはいえ、親善試合のひとつであることも確かなのである。

 2019年12月、釜山で開催されたE1選手権で、日

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J1リーグ第2節で目撃した「サッカーの教科書」に載せたくなる2ゴール

J1リーグ第2節で目撃した「サッカーの教科書」に載せたくなる2ゴール

 土曜日(3月6日)に行われたFC東京対セレッソ大阪戦。FC東京が3-2で逆転勝利を収めた一戦だが、こちらの脳裏に焼き付いているシーンはC大阪の2点目だ。

 1-1で迎えた後半13分。原川力が決めた右足シュートもさることながら、それに至るプロセスが優れていた。サッカーの教科書に載せたくなる理想的なゴールだった。

 C大阪は瀬古歩夢がセカンドボールを拾うと、奧埜博亮、松田陸、清武弘嗣のパス交換か

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