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商標を調べてみると、自治体の魅力が意外と分かるよ。【そうだ SAGA、行こう。#7】

商標。
ビジネスをする上でブランド名や活動などを侵害されないためにも、重要な登録です。

商品や役務を提供される需要者が、商品や役務の提供者を認知するための文字、図形、記号、立体的形状、色彩、音などの標識。
優れた商標は産業の発展と需要者の利益に資する。

wikipedia抜粋

自治体なども積極的に商標を登録していて、
例えば、都道府県のマークなども商標登録されています。
佐賀県のシンボルマークも、もちろんされてます。

商願平04-022929

出願人は、佐賀県。
出願日は1992/03/05。登録日は1994/06/29。
シンボルマークには、自然や人の和の豊かさを表しているようです。

豊かな佐賀の県土と海をモチーフとしています。中央の円は豊かさの輪であり、広がりゆく発展性を象徴しています。この「豊かな広がりの輪」は、恵まれた資源と歴史のうえに、人を中心に自然と文化が響き合い、共鳴し、シンフォニーを奏でている様子を表現すると同時に、佐賀を舞台に、県民と日本や世界の人々がシンフォニーしていくイメージをも表現しています。

佐賀県

ちなみに、東京都の出願日は1989/09/18。登録日は
1993/01/29なので、1990年前後で自治体がロゴの登録に動いた状況にあったと推測されますね。

自治体が出願人の商標は結構あって、どんな商標申請がされているのかを見てみると、自治体がどんな領域にチカラを入れているかがつかめます。

例えば、佐賀県が申請している商標申請案件の中には、こんなロゴがあります。

商願2022-072860

商標は、「SAGA/BAR」。
2022/06/13に出願申請をだしています。
商標は商標をカバーする商品区分というのがあります。世の中全てに、その商標の権利があるわけではなく、特定の領域を申請する時に決めて申請するのが一般的です。
「SAGA/BAR」の商品区分は2つの領域で、
小売店での販売や、飲食店・宿泊施設での提供での区分で商標をとっています。

35
飲食料品の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,酒類の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供
43
飲食物の提供,宿泊施設の提供

商品区分

他にも、「The SAGA」

商願2012-000953

佐賀県産の原料を100%使用した高品質のお酒を、お客様に届けるために創設された「佐賀県原産地呼称管理制度」。この制度によって毎年春と秋に、日本酒(純米酒)と焼酎(本格焼酎)の中からそれぞれ「The SAGA認定酒」を選出。

The SAGA認定酒

佐賀県原産地呼称管理制度は、2014年に制定されているようです。
管理制度の条文には、その認定基準が明記されていて、下記基準を設けています。

①佐賀県産原料100%
②佐賀県内の蔵元で製造
③味や香りの審査に合格
これらの条件をクリアした純米酒と本格焼酎です。年2回春と秋に認定会が行われ、認定日より1年間が有効期限となります。

The SAGA認定酒の認定基準

春と秋に認定会があるようですが、例年春の方が出品が多く、昨年のThe SAGA認定酒はこちら。

The SAGA認定酒2023春
The SAGA認定酒2023秋

僕が住んでいた唐津の近くには、小松酒造という酒蔵さんがあり、「万齢」が認定酒に選ばれてます。

小松酒蔵の蔵開き。樽から直出しの日本酒。
まじ、うまい!

「小松酒造」さんは、江戸末期の創業ですが、現在の杜氏の小松さんが東京に出て佐賀に戻ってきた時は廃業を待つ状態だったところを、見事に復活をされ、現在は様々な賞も獲得するまでになっています。
まだまだ東京での知名度は低いかもしれませんが、蔵開きには、食通の福岡からも大量に人が押し寄せ、蔵に入るまで列をなすほどです。

佐賀だけでなく、九州には様々な酒蔵さんが蔵開きを大々的にやっているので、蔵開きのタイミングと合わせて、九州旅行を組んでみると、いつものお酒シーンがもっと楽しくなりますよ。


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