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辛い筋トレよりも我々の人生には大事なことが山ほどあるのだ(注:めちゃマニアックなアサナの話が出てきます)

近頃嬉しいことがありました。
もう一年以上週1多くて2回のペースで通い続けてくださっている
50代女性の生徒さん方のレッスンで太陽礼拝をリードしていた時のこと。

生徒さんはみんなお仕事やお家のことで忙しく
身体を鍛える時間なんて割けない方ばかりです。
週末に私のヨガスタジオに来てくださる時には
「みんなお疲れだからなああ」とついつい
ゆるーい陰ヨガでごろごろリラックスして終わりがち。
時々山のポーズに立ち上がると生徒さんからブーイング出るのが
我がスタジオです。笑

そもそもみなさんが通い始めた時には肩や股関節が固まり過ぎて
これで太陽礼拝なんていきなりやったら危険なレベルだったのもあります。50代で怪我なんか絶対にしたくないですよね。
でも一年かけて本当に身体が開いてきました。
骨盤底筋や体幹をほんの少し使いながら徐々に身体と整えてきました。

最近は身体が整ってきたので最初の35分くらい陰ヨガをやって
解してから、ほんの15分から20分ほど動きます。

私のアサナ指導はめちゃくちゃ筋肉の使い方にうるさいので
太陽礼拝も左右一回ずつするのに時間もかかるしそれだけで筋肉使います。
「はい、土踏まずを引き上げて膝を緩くして、太ももを内旋させて
骨盤底筋引き上げて、お臍を引き込んで肋骨の一番下の骨を引き込んで、その力で背骨を上に引き上げます」なんて言っていると
まだ最初の山のポーズなのに生徒さんはみんなプルプル震えています。

先週末にランジのポーズで
「太ももの骨の付け根を骨盤にはめ込んでから、少しその付け根を上に引き上げて下さい」と、めちゃくちゃ細かいキューを出しました。

ランジのポーズは片脚を前に出し膝を90度に曲げて
もう片脚は大きく後ろに引いて爪先立ちするポーズですが
ここで股関節をしっかりはめ込むことで筋肉をしっかり使って
両脚に強いエネルギーを送ることができるのです。
(股関節緩めて前後に脚を伸ばし思いっきり骨盤を床に引き下げるランジは
単に腱をいじめてるだけで筋肉をフルに使ってはいないのです。
これで股関節痛める人は結構います。
第一、股関節外した状態で骨盤底筋使えませんよね)

そしたら何と生徒さんがちゃんと大腿骨を前後からガシッと
骨盤に嵌め込んだのが見えたのです。

ちなみにこのキュー、Pure Yoga香港の愛するグルPatrick Creelmanに
トレーニングを受けた時に習った身体の使い方の一つです。
単に有酸素運動としての太陽礼拝ではなく筋肉をフルに使ってエネルギーの流れを活性化させることができ、怪我も防げる方法。
でもなかなか理解して身体に落とし込むには時間がかかります。

だから生徒さん見た時に思わず「イエイ!」と思いました。

彼女はこのレッスンの後に「初めて太陽礼拝が辛いと感じた。
今までは筋肉を使ってなかったのね」との感想。
「そう、筋肉をフルに使って動く太陽礼拝はシンドいですよ」
と私はニヤニヤ。

ちなみにこの生徒さん先日の健康診断でお医者さんに
「最近何か運動してますか?」と聞かれたそう。
運動と言えば我がスタジオに通って陰ヨガでダラダラして
ほんの20分くらい動くだけなのですが。(せいぜい太陽礼拝2回くらい)
一年前に比べると体重は減っていないのにウエストが5センチ細くなったのだそうです。(元々全く肥満でもなかったのですけど!)

陰ヨガは内臓の刺激にとても効果が高いです。
それもウエストが細くなった理由の一つだと思います。
内臓が元気に働いてくれれば身体はちゃんと食べ物を消化し
燃焼してくれるように出来ているのです。

それから陰ヨガで身体を整えているうちに身体の微細な感覚をキャッチできるようになり、自分の身体の使い方を心得るようになったのだと思います。
何しろ私のめちゃマニアックなキューが受信できる身体になったのですから。

身体の使い方を心得れば辛い筋トレなんか必要ない。
週に1回ほぐした後の身体で20分ほど動けば筋肉は付くし
日常生活で骨盤底筋と体幹を保つこともできる。
(ほぐした後の身体であることは怪我の予防と効果的に筋肉を鍛える為に
とても大切です。その為に陰ヨガを最初に必ずやります)

ボディービルダーや腹筋6つに割りたい方には足りないかも。
ま、腹筋6つに割れてるとヨガブラトップ着れるので
それはそれで羨ましいけど、我々50代女性の人生は忙しいのだ。


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