【SS】満天の星 #毎週ショートショートnote
裏お題:真夜中万華鏡/タイトル:満天の星|
「ねぇ、今日も見られるかな」
「どうかな。でも、一緒に見たいよね」
「うん、じゃあ、夜の十二時に例の場所で会いましょう」
「わかった。気づかれないようにね」
高校生のカップルが夜のデートを約束しているようだ。どうやら、待ち合わせの場所は、街外れの小高い丘の一本杉。両親に内緒で抜け出してデートするようだ。雲のないいい天気の日には決まってデートしていた。
ここは、南の島で空気がとても綺麗な場所。夜空は満天の星で埋め尽くされている。深夜の小高い丘には灯りもないので星あかりが一際輝いて見える。二人は、仲良く手を繋ぎ寝転がった。目を開けているだけで、素晴らしい世界が広がっている。
「今日も綺麗だね」
「とっても綺麗。数え切れないくらいね。まるで真夜中万華鏡ね」
「確かに。ゆっくり回る万華鏡みたいだ」
男の子は、繋いでいる手に力を入れて、女の子を引き寄せた。男の子は思わず女の子の上に覆い被さる。そっと触れ合う唇は万華鏡よりも魅力的だった。
410文字
以下の募集への参加です。 (毎回ムズイお題に悩まされてます)
出題日 5月5日
お題 放課後ランプ
裏お題 真夜中万華鏡
先週のお題に対するSS
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