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次男が教えてくれた、子育ての原点。

5歳から12歳の4人の息子がいます😄
今や、ほとんどのことに動じない
いわゆる 『肝っ玉母ちゃん』になりました。
その中でも、思い出に残るエピソードがあります。

次男が教えてくれたことです。
そのことが、私の母としての原点と
言えるかもしれません。

長男は絵に描いたような『育てやすい子』でした。
穏やかで、よく寝て、ベビーカーで
お散歩に行けて… 
初めての育児でありながら、
悩むこともほとんどありませんでした。
そんな中、2年あかずに次男が誕生。

描いていた『2人目の育てやすい子』という
妄想は、退院した日から徐々に崩れていきました💦💦

夜中の授乳は13回。
長く寝ても30分。
朝起床してから
夜21時頃眠るまでの睡眠時間は
なんとトータルで15〜30分。
その貴重なお昼寝も、決してベッドには置けず
ずっと抱っこ。
起きている時間全て、
ベッドや布団にはでは寝てくれず、置くと大泣き。
ベビーカーも大泣き…

2歳になる長男とは散歩にも行けません。
自分の食事も抱っこヒモで抱っこしながら
立って食べ、オムツ替えの時だけおろす。
家事の間は泣き続け、夜。
やっと寝たと思っても、30分おきに
起きて授乳。
朝が来ると、
あぁ、また泣き続ける一日が始まった…と
どんよりしていました。

平日、泣き声を聞き続け、
抱っこし続けている分、
土日、主人がいる時間は

『1分も抱っこしたくない』

本気でそう思っていました。
今、写真で振り返れば
とても可愛い次男なのに、
当時は 『かわいい』なんて思う
心の余裕はゼロ。
遊んであげられない長男に
申し訳ない気持ちと、
それでもやっぱり穏やかな長男に
感謝の気持ち。
そして、次男には

『静かにしてよ…
ベッドに置かせてよ…
1時間でいいから寝てよ…😣』

と、毎日毎日思っていました。

次男が9ヶ月を過ぎた頃。
風邪をこじらせ、気管支炎を起こし
入院することになりました。
子育て2年目、初めての出来事。
自分が悪かった、あの時こうしてれば良かったのか、
と自分を責めながら、
点滴されてグッタリする次男を抱いて、
涙が止まりませんでした。

まだ2歳の長男がいるため、
付き添い入院は出来ず、
15〜19時に面会に行くカタチの入院となりました。

あんなに抱っこすることに疲れて、
あんなに泣く顔を見ることに疲れて、
夜もゆっくり寝たくて寝たくて
たまらなかったのに、
いざ離れるとなると 心配で心配で
結局眠れない夜を過ごしました。

面会に行くと、
点滴につながれて泣き疲れたのか
しんどいのか
力ない表情の次男。

面会の4時間はひたすら抱っこして
授乳しておもちゃで遊んで
過ごしました。
面会時間が終わり、
私が帰ろうとすると、
ちゃんと状況を感じ取って
泣き出す次男。

看護師さんに抱っこされる次男。
病室から出ていく私に 
大声で泣きながら
細い細い腕を伸ばします。

私はあんなに離れたいと思っていたのに。
うるさいなぁ、静かにしてよと
毎日心の中で思っていたのに。
この子は、私のことが大好きで。
甘えたい気持ち、生まれてきたことを
喜んで欲しい気持ちでいっぱいだったんじゃないか。

次男から感じた私への愛に
これまでの9ヶ月の日々を
恐ろしいほど反省し、
病院の廊下で泣きました。

翌日、面会に行った時。
「次男ちゃん。ごめんね。
次男ちゃんもかわいいかわいい
して欲しかったよね。
甘えたかったよね。私はいつも
泣く次男ちゃんにイライラしてて、
ごめんね」と声に出して伝えました。

まだ9ヶ月の赤ちゃんでした。
でも謝らないといけない気がして
謝りました。

不思議なことが起こりました。
退院してからの次男は
それまでのように泣き続けることがなくなりました。

安心したかのように
一人でおもちゃで遊んだり、
落ち着いて過ごすことが出来るようになりました。
私のふたり育児はここから一気に楽になりました。

そして現在10歳。
身の回りの状況を完璧に把握し
他人の気持ちを考え、
未来を見据え、段取りを進める、
超しっかり者に成長しました。

病室で9ヶ月の次男に
泣きながら謝ったこと。
この経験を通して、私は
「子どもには全部伝わっている」ことを
確信しました。

なんでも伝わるから、
素直な気持ちで関わろう。
子どもが何歳であろうと
きちんと言葉で伝えよう。

そう思わせてもらいました。
おかげで、それから生まれてきてくれた
三男・四男を育てるときには
本当にその時間を楽しめました。

次男に教えてもらったこと。
「子どもには全部伝わっている。
全部伝わると信じて、
気持ちを言葉で伝えること。」

原点を作ってくれてありがとう。


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