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BCPのススメ

91日目。
今日は日常でも使える”ビジネスノウハウ”について。

BCPとは?

BCPとは”事業継続計画 (Business Continuity Plan)”のことで、
端的に言ってしまえば、
不測の事態に備えて準備しようぜ!
ってことです。
ちゃんとした定義やらを知りたい方は
下記をご参照ください。

(参考)中小企業庁HP 1.1 BCP(事業継続計画)とは

BCPが語られるシーンとしては
経営者レベル”であることが多いですが、
実際運用としては”部門レベル”での対応になるので、
方針をそろえた状態での”アクション”を予め
決めておく必要があります。

これは何もビジネス上に限った話ではなく、
日常生活においても同じです。

・防災バッグをどこに置いておくか
・避難所までの経路はわかっているか
・いざという時の連絡手段はなにか
・ストックしているものは十分か
等々

事前に話し合っておき、
万が一 発生した場合に備える、
というのはビジネスだろうが、
私生活だろうが同じです。

私は仕事上BCPについて触れる機会が多いので、
今日はこの観点で掘り下げていこうと思います。

”安定調達”を考える

先日、とても悲しいニュースを知りました。

豊岡製ガウン、膨らむ在庫 医療現場救ったかばん業者窮地
(神戸新聞)

概要を言うと、
流行り病の影響を受け調達が困難になった
医療用ガウン”を兵庫県の要請に応じる形で
同県豊岡市にあるカバンメーカーら3社が
協力して製造し、納めていたが、
安い中国製が買えるようになったので、
受注が減り、在庫に苦しんでいる、
という内容です。

これに関しては悲しみとともに、
呆れてしまいました。
”平和ボケ”極まれりです。

「コスト上、無視しきれない」という
意見もあるでしょう。
しかし”営利目的組織”の株式会社と、
行政組織・医療機関では果たすべき役割が
異なります

誤解を恐れずに言えば、
営利組織は最悪一時的にストップしても
何とかなるのです。
※インフラ系除く

そして一度 供給不安が起きた資材に関しては、
また起きる可能性が十二分にあります

そうなった場合に備えて、
様々なパターンを想定しておく必要が
あるのです。

どうしてもコスト上の懸念があるのだとすれば、
下記のようなオプションを選択すべきです。

・月発注量の10%程度を中国産に置換し、しばらく様子を見る
・国内事業者への発注量を固定し、変動分については中国産のものを調達する
・国内事業者への発注量を十分確保し、追加で中国産のものを調達して、行政組織において数年分の在庫をストックしておく

今回のような、「しれっと発注を減らしていく
なんて態度は最悪です。

備えにもならないし、
協力してくれた事業者に対して
申し訳ないと思わないのでしょうか

不義理な態度は自らを滅ぼす原因になりうる

上述のような対応を繰り返し、
正直者はバカを見る」かのような
展開を引き起こすと、
同様の状況に陥った際に協力を
得られなくなります

少なくとも私がその会社に所属していたら、
二度と県の要請になんか従うべきじゃない!
 ふざけてる!!
 言うだけ言って、あとは安けりゃいいのか!

と憤慨するに違いありません。

コストを最優先にする態度”に対しては、
料金を最優先にする態度”で返されるものです。
端的に言えば、「どうしても欲しいんだったら
金払えよ
」と吹っ掛けられるようになります。

コレを”ビジネスライク”と表現する人もいますが、
ビジネスはそれだけではありません。

人間同士でやっている以上、”数字に表れない部分
というのが、どうしても存在します。

苦しい時に支えあえないようであれば、
長い関係など築けるはずもないのです。

「ウチも頑張るから、オタクも頑張ってほしい」
「数量は減るけど、ここまでは何とか確保するから」
「困ったら言ってください。あの時の恩義があります」

なんて会話、結構あるもんです。

不義理な態度をとることは巡り巡って、
己が身を滅ぼします

筋の通らないこと、
お天道様に顔向けできないことは
やっちゃアカンのです。

ならぬものは、なりませぬ。

おにぎり紳士🍙

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