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読書と図書館ループ

私は社会人にしてはまずまずの読書家かなと思う。
どれくらい本を読むかと言うと半年に30〜40冊くらいだ。

本物の読書家(とは?)からしてみればまずまずの冊数なのかもしれない。
もしかしたら、30〜40冊程度で読書好きを名乗るなと怒られてしまうかもしれないが、多趣味な自分は他の趣味と掛け合わせても、読書を嫌いにならない程度で本を読むことを楽しめている。

まあそんな話は置いといて、「読む」という行為が尊いという話をしたい。

自分にとって「読書」にこれだけハマったのは記憶の限り人生で2度目である。1度目は高校生の時。早めに受験を終わらせ、クラスメイトが絶賛受験勉強中の中、遊びに誘うのもなんだか気まずいと感じた私はなんとなく図書室に通っていた。

理由は覚えてないが、ふと借りた小説からよく本を借りるようになっていき、のめり込んでいったことは覚えている。
だが、高校卒業後大学に進級すると時間がなくなったのもあり一旦読書からは離れた。

時が過ぎ、社会人2年目頃から、また読書熱が再熱した。
理由はある程度のホワイト企業に就職し定時で帰る中、もてあました時間に何か娯楽を探していたからではないかと思う。

ここでのきっかけもまた、「図書館」なのである。
頻繁に利用するきっかけになったのが、新書の多さやネットでの予約ができるようになっていたことだった。自分がイメージしていた手書きの紙で予約するというところから時代が一気に進んでいる。

この借りやすさをきっかけに読書熱は一気に加速。本屋に行けば新書や話題の書はある程度読んだ状態になった。
まず、あんな本やこんな本まであるのがシンプルにすごい。関心。寛容すぎる。

ただ、新書に関しては出遅れると予約200件待ち。
その待ちの期間に予約の空いている違う本を読むという状態。しかし、これがまんまとループにハマれるのだ。

さらに、自分にとって図書館の本には期限があるのもよかった。期限は大体2週間。この2週間で読み切らないと、また何ヶ月も待たなければいけない。そう思うと、ページを捲る手が止まらなくなった。絶対にこの期間内に読み切らなければ...とさらに熱が入る。

今となっては、「読む」という行為を通して「日常」から飛び出し自分を癒すことができると感じている。物語に入り込むことで、いい意味「自分」のことを忘れられる。

本は愛おしい。
今読んでいる本があるだけで、安心ができる。仕事中でも、帰ればこの世界を忘れられる安心感。次はどんな本に出会えるのだろう。人生で読める本は限られている中で、出会った一冊はどんな気持ちにさせてくれるのだろう。

そして今日も予約していた本が届いたとメールが来る。よしきた。待ってました。図書室でじっと待ち侘びている本のお迎えにに行くわくわく感ですら尊い。

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