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初めまして、オンキヨー開発部です

はじめまして、

オンキヨー株式会社にて、開発部の部長をしています、河村と申します。
当社の開発部の活動のご紹介と、少しのPR(少しか?)でnoteの記事として執筆させていただきますので、皆様、お付き合いください。
コテコテの大阪人ですので、文章に時々、ボケと突っ込みが入りますが、そこは寛容な心で読んでいただければ嬉しいです。


ところで、オンキヨー株式会社の名前に聞き覚えはありますでしょうか。若い方にはなじみがないかもしれませんが、少し年配の方ならば、オーディオの会社じゃないの、と知っておられる方もいらっしゃるかと思います。また、詳しい方は、オンキヨーって破産したのでは、という方もいらっしゃるかもしれません。

当社は、ミニコンポやスピーカーを設計、販売していた会社であったオンキヨーホームエンターテイメント株式会社の開発部門とマーケティング部門が、これまでの技術やノウハウを利用して新事業を立ち上げる会社として2021年10月に独立した新しい会社です。名前が紛らわしくてごめんなさい。

とはいえ、オーディオの技術を生かして、新事業を立ち上げるって、何をするの?と思われるでしょう。実は、皆さんが感じる以上に、オーディオの技術、というのは非常に高度な技術を持った技術なんです。
例えば
・    低ノイズで増幅する技術
・    音、振動の、ソフトウェアによる解析技術
・    振動を抑える筐体設計技術
・ 音の見える化技術
など。
ノイズはオーディオにとって大敵ともいえる信号です。そのため、ノイズを最小限にするための回路設計や基板設計の技術を追い求めてきました。基板のパターンにもノイズを防ぐためのノウハウがあり、その技術を過去から蓄積してきました。
 
当社の低ノイズ技術を分かりやすく表してみます。
当社が設計した基板で発生するノイズの大きさですが、音楽信号が富士山の高さだとすると、そこに含まれるノイズは500円玉2枚の厚さくらいのイメージです。


音楽信号と発生ノイズの差

ホントにわずかですね。これがオーディオ分野での低ノイズ設計技術です。 

このような低ノイズ技術を利用して、微小な音や振動をノイズなく、人が知覚できる音、また音の解析を容易にする信号強度まで増幅することができます。センサーなどでは微小な振動を検知したりするので、その信号を、ノイズを少なく増幅する、というのはとても重要な技術です。ノイズまで大きくしてしまったら、ほしい音の邪魔になっちゃいます。それを最小限にする技術、すごいでしょう(自画自賛)。
 
ソフトウェアでも技術を持っています。オーディオで培った音の解析技術です。音には信号強度、時間変化、周波数変化など様々な特性パラメータがあり、それらのパラメータを取得するための解析方法が多数存在します。目的によって解析方法を変えて、パラメータを取得し、改善を行っていました。音、というのは画像と違って見えないため、人に説明するのが難しい現象です。これらを画像などで「見える化」し、人が知覚できる情報に変更することは重要な技術と考えています。
 
他にもいろいろと技術があるのですが、今回ご紹介した技術を含むオーディオ技術を活用し、どのような新分野、新事業を進めているのか、具体的な内容については、次回以降、説明いたします。楽しみにお待ちください。


最後に、先日、当社が日本経済新聞社の取材を受けましたので、もしよろしければこちらもごらんください。予習できます。