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スナックミーに背中を預けられるかどうか見極めてきた(あごぶろぐ)

自分はなんねんか前まではドラゴンポテトのバーベキュー味をダースで買い、部屋の端にダンボールを積み上げて毎日むさぼっていた。だがいつの間にかあの血のしたたるようなバーベキュー味は販売が終了し、あんなに繁栄を誇っていたドラゴンポテト王国もがれきの山に変わった。塩とかコンソメ味しか売らなくなり、あれほど鋭かったドラゴンの牙も抜け落ちて久しい。あの痛ましい事件が切っ掛けで自分はおやつを断つようになり、楽しかったおやつの時間を思い出せなくなり、すべてが歴史という地層の中に消えた。

だが……何年もがれきの中で座り込んでいた自分を立ち上がらせる者が現れた。今回は自分の新たなるおやつ生活と、それを提供するスナックミーを見定める記事だ。もちろん現金もクーポンももらってない非PROMOTIONなのでこの記事の裏に何者かが潜んでいるとか、余計なことは考えなくていい。

・スナックミー……?

スナックミーというサービスの前にリスの話をしなければならない。YOUTUBEでリスのCMを見たことがあるか? 自分は一刻一秒たりとも気を抜かないのであほCMは即座にスキップするが、このCMが始まったときには手を止めた。それは本能だったかもしれないし、便器のシミがどうこうとかいうきたないCMばっかりで荒んでいたから癒しを求めていたのかもしれない。だいたいいい気分で飲んでいるときに黒ズミだのいぼ痔だの、いい加減にしろ。自分は怒っている。だが、それは今はいい。矛を収めよう。

CMのあらすじはこうだ。おやつのドングリに飽きていたリスが、スナックミーというおやつサブスクサービスを見つける。ただそれだけの内容だが、ドングリに飽きたリスは自分を惹きつけた。表情のわからない小さな黒目の中で、野生の飢えがギラついているのがわかったからだ。こいつは、いまの自分だ。そう思わせるに相応しい迫力が伝わってきた。この後はどうなる? リスはスナックミーに出会い、光の差す方へと歩き出せたのか? 自分はそれがむしょうに気になり、チャンネルを見に行ってCMをぜんぶ見た。そしてその日にスナックミーの門を叩くことに決めた。

スナックミー・サービスの中心は「おやつ定期便」だ。これは特に危険なクエストとかに赴かずとも金を出して契約することで二週間/四週間に一回、ポストにとどく。中には八種類のおやつが入っており、中にはユーザーがリクエストしたものや、特に関係のないおやつが詰め込まれている。このサービスの一番良いところはポストに勝手にぶちこまれていることだ。

想像してみろ。しごと帰りに疲労困憊状態でコンビニに寄り、なんか記憶のないままによくわからんチョコレートとかを買ってこなくとも定期的におやつが供給される。つまりそれだけの無駄な時間を削減でき、余った時間をエイム練習とかに充てられるということだ。商品棚の前で立ったまま失神するのはもうやめろ。家にまっすg帰ってポストを見ろ。そこに答えがある。

・リクエストしろ

おやつ定期便の最大の強みは膨大なおやつの種類だ。季節ごとにめちゃくちゃな種類のおやつの中から八つの精鋭がBOXに入って届けられるので飽きることがない。自分はデーターを取るためにこれまで五カ月くらい定期便を頼んでいるが、今のところほぼおやつはダブっていない。

さらにそのバーリエーションも豊富であり、クッキーみたいな定番の甘くてうまいやつから、カミソリのごとく尖った芋けんぴまで種類は多岐に渡る。また、ナッツ類みたいな酒に合いそうなやつもある。しかしこうなると種類が多すぎて食べたいおやつが届くまでに寿命が尽きるのでは? そういう場合のためにリクエスト機能が存在する。

三日月と星のクッキーが食いたい。

リクエストしたおやつはある程度入りやすくなるらしく、会員としての期間が長くなればさらにリクエスト品が届きやすくなるらしい。自分は最初からほとんどのおやつをリクエストしたので体感ではよくわからない。少ない種類を決め打ちしにかかるよりも、少しでも食いたいと思ったやつをリクエストしていくのがいいだろう。

このリクエストというのは中々おもしろい。自分はスーパーでおやつを選ぶことに飽きてしまい、おやつという一つの道においてはかなりの期間を腑抜けやろうのまま過ごしてしまった。だが、スナックミーのリクエストページを吟味しながら酒をのむのは一つのエンターテイメントだと気づいた。またひとつ、人生の光を取り戻したと言っていいだろう。

そもそもどんなおやつが食べたいか自分でも自分のことをわかっておらず、霧の中をもがき続けているやつはまず「おやつ診断」しろ。これは公式ページとかにあるはずだ。3分くらいで選択肢を選んでいけば、自分が何タイプのジョブなのか、そしてどういう類のおやつが食べたいのかが自ずと理解できるようになる。自分は「焼き菓子好き」の「おやつ魔法使い」タイプだ。

別にスナックミーは甘いおやつ専門ではないのでしょっぱいおやつが入った「オツマミー」や健康的な「グラノーラ」などが届くBOXにタイプチェンジすることもできる。自らを知り、臨機応変の戦士となれ。

・自分の三か月間のデッキを紹介する

ちなみに自分は一ヶ月に一回ペースで定期便を頼んで五カ月くらいになる。最初に届いた箱がすでに超うまかったのでその時点で継続することを決めた。とはいえ記事にするには確かなデーターが必要なので三か月分のデーターを得た今となり満を持してこの文を書いているわけだ。つまりあほのエアプでもなんでもなく、完全に体験に基づいた話をしている。

ここからは自分の元に届いた三か月間のデッキを紹介し、その中で特に印象に残ったおやつについて語っていく。

記念すべき初デッキ。よく見ると紅茶系が多い。

→枝豆ポリポリ
枝豆一つに枝豆三つくらいが濃縮されているような枝豆だ。いつの間にかなくなったからあまり覚えていない。

→手作りマドレーヌ アールグレイ
アールグレイ味と言われて想像する五倍くらいは茶葉の味がする。もはや食べる茶葉だ。

二月目。しっぽとの遭遇。

→どら生地どんぐりラスク
パンの耳の焦げたところがたまにクリティカルで出すうまい味。それを常に出し続けている感じだ。

→パスタスナック コンソメほうれん相
一時期、ふつうのパスタを砕いて揚げて食べていたが口の中が血だらけになった。同じことを考えているやつは気をつけろ。

→幸せのリスのしっぽ
こいつはヤバい。自分は源氏パイが好きだが、源氏パイが☆3なら幸せのリスのしっぽは☆5だ。これは源氏パイをDISっているわけではない。むしろ源氏パイがうまいからこそ、しっぽの強さが引き立てられている。丸まったしっぽの生地の層は厚く、歯ごたえがあってうまい。もう一回食べたいが今のところは出会えていない。スナックミーに登録していたら一度は食え。登録していなくても食ってほしいが、それはそれで険しい道となるだろう。

三月目。形式が変わり、りすが語りかけてきた。

→あられっこ玄米揚げ 黒糖
黒糖のほろ苦さがよい塩梅だ。クッキーやフィナンシェもいいが、おかきの超うまいやつを食べたいやつもこっち側に来い。

→プレミアムドライみかん
実はこの時の邂逅まで自分はドライフルーツそのものと出会ったことがなかった。恐る恐る開けてみると実物のドライみかんはドス赤く、水分を抜いたみかんというよりは危険な罠が待ち構える古代ダンジョンの奥で見つかった聖遺物めいていた。自分はその魔力に誘われるようにむさぼった……プレミアムドライみかんはウマかった。さらに半分ほど平らげた後にヨーグルトに漬けて、寝た。一晩経って水分をどん欲に取り込んだ元ドライみかんはまた別の顔を覗かせた……それも超馬かった。

・こういうやつにオススメ

まずはっきり言っておくが定期便は1980円で8袋なので、決してお得なほうではない。コストパフォーマンスという言葉が好きなやつにはあまりオススメできないだろう。だが実際のところおやつなんぞ普通にスーパーで買っているだけでもまとまった額になる。☆4しか当たらない最低保証のくそみたいなガチャも3000円だ。ならば2000円というのは一回試しに頼んでみるのはアリな金額だ。そもそもこういうサービスは体験そのものに金を出している側面もあるので、めちゃくちゃ現実的なことだけ考えて生きているやつには最初からあまり向いていない。それらを踏まえた上でどういうやつにオススメなのかを書いていく。

→おやつを選ぶことが面倒になり目の光を失ったやつ

現代の生活スピードで目が回り、おやつを選んだり買ったりする余裕がなくなり……やがておやつという言葉を忘れてしまった……そういう者たちにオススメだ。なぜなら勝手にあっちが選んでくれて、ポストにぶちこんでくれるからだ。こちらはエサを待つひな鳥の気分でいればいい。何かを選択するのにはエネルギーが必要なので、無駄を省くのはそう悪いことではない。胸を張って上を向き、口を開けろ。

→いい感じのおやつが食べたいやつ

一ランク上のステージのおやつを食べたい。そういう欲求は常にだれでも持っている。しかし実際にいい感じの店で買うのは敷居が高かったり、通販しようとすると送料が1000円とかで萎えてしまったりする。自分も似たような経験があるからわかるが、コストをかけ過ぎずに一ランク上のおやつを体験するのは難しい。そういう場合に2000円で様々な種類のおやつを入手できるのは楽だ。

また、いい紅茶とかコーヒー、煎茶を偶発的なクエスト報酬で手に入れて持て余している……そういう場合に飲み物にレヴェルを合わせるのにも重宝するから覚えて桶。

→ダイエットしたいやつ

ダイエットしたいのにおやつを勧めるのは謎! とか考えるやつは甘い。おやつ定期便は決まった周期で来るしさほど量があるわけではない。つまり1BOX単位をどう割り振って食べるか? そういう決まりを自分で設ければ自らを管理することにも繋がる。

もちろんスナックミー以外もガンガン間食したいやつや、尋常じゃない量のおやつを食べたいやつは論外だ。ここへ来るべきではなかった。どこか別のところへゆけ。

→おやつにエンターテイメント性を求めているやつ

ふだん手に入るおやつに文句はないが、食べていてもどこかむなしい……そういう人種はおやつというコンテンツに対して新鮮な驚きを求めているはずだ。おやつ定期便を頼むことでランダムにおやつが入手できるようになり、さらに到着予定日をあえて忘却することで唐突におやつが届くというサプライズも演出できる。その心の渇きを満たす時が来た。

→そもそもスナックミーがちょっと気になってるやつ

WEB広告などで見たことがあり、ちょっと気になっているやつにはもうそのままダイレクトにオススメだ。別に定期便は呪われた装備でもなんでもないのでいつでも解除できる。つまり2000円あれば一度は体験できるという寸法だ。頭の中でああでもないとこねくり回すよりも実際にやってみて合うかどうかを判断すればいいだろう。

そもそも自由に2000円使えないやつはおやつどころではないので今回は大人しくしておけ。もしくは友人や家族とカネを出し合って買って分けるのもいい。だが一袋でさほど量が入っているわけじゃないので、数人以上で割り勘にすると殴り合いに発展するかもしれないから気をつけろ。

ちなみにこのリンクから登録すると初回BOXが500円引きで買えるから試してみるにはうってつけだ。匿名性なのでどちらの情報も相手に伝わらない。こういう招待リンクははっきり言ってニガテだから張るのは若干ためらわれたが、定価から500円引きになる方がデカいから今回は張った。ちなみに紹介者には300円クーポンが進呈されるので、こちらに得をさせたくないがスナックミーを頼んでみたいという場合はふつうに公式で登録しろ。そういう自由もあるのでもちろん尊重する。とにかく気になったらどこからでもいいからやってみろ。

自分はKORONA禍になってからBARとかに行かなくなり、家で飲む機会が増えた。ならば、そうした時間をスペシャルにするためにすべきことは何か? おやつ定期便はそれを考えていった結果の一つだ。一つ一つの体験の質を上げるために金を出すのはそう悪いことではない。いいおやつが食いたくなったらりすを探してついていけ。今回は以上だ。早くりすのしっぽが食いたい。

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ドーモ! ドネートは常時受け付けています。 ドネートはときにおやつやお茶代に使われます。