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映画『演者』公開初日

映画『演者』公開初日
2023年3月25日(土)18:35~ 新宿 K'sシネマ
初日舞台挨拶
登壇:藤井菜魚子、河原幸子、広田あきほ、織田稚成、金子透、小野寺隆一

ラジオに出たり、チラシを手渡したり。
ギリギリまで満席を目指して初日の朝を迎える。
天気予報を見る。
予約は伸び続けている。あと少し。もう少し。

当日にならないと予定が組めない方と。
時間があって当日になって決める方と。
今日か明日だなとか日程を決めていない方と。
そんな皆様の背中をそっと押すにはどうすればいいんだろう。
SNSで気持ちも一緒に届けばいいのに。
あと少し。もう少し。

親子ほども年の離れた青年に言われた。
「どんなモチベーションなのかわからない。」
そんな言葉。
観て欲しいために映画を創るのに、公開前日はまな板の上に寝そべるような気持ちだなんて、それはどういうモチベーションなんですか?と。
あまりにストレートな質問に少し口ごもる。
でもそんな言葉が出てくるならきっと僕は間違っていない。
自分をさらしているということだから。
モチベーションについては答えようがない。
呼吸をするのに、生きていくのに、モチベーションなんて関係ないからだ。
ニセモノになりたくないじゃん。ね。

初めて舞台を人に観てもらう前はどんな気持ちだったか。
色々思って緊張したのは間違いがないけれどもう覚えちゃいない。
やるだけだと思って、舞台に向かったのかもしれない。
自分が作・演出の舞台も出演者だったから。
でも映画はもっともっと自分の頭の中を覗かれるような感覚がある。
舞台と違うのは視点まで僕が選んでいることだ。
何処を観てもいいと創る舞台よりもずっと個人的な部分に踏み込んでいる。

映画というのは記録だ。舞台はその場で生まれるものだけれど。
それなのに舞台以上にライブ感を感じることがある。
その生々しさをどう説明すればいいのか。
それがある映画と、それがない映画。
今、そこに生きているという存在感。
鑑賞している自分をまきこんでいくあの感覚。

賛否両論上等。好き嫌い上等。
わからないならわからないでもいい。
感じないなら感じないでもいい。
届く人には奥の奥まで届く。
わかっている。
本音を言えば、観た人全員の何かには触れるだろと思ってる。

胃袋がおかしな感じだ。
でもなぜだろう?
感想がとても楽しみで。
メタメタに書かれるかもしれんよなんて、耳元で誰かが言う。
そうすると、それも楽しみな僕が確かにここにいる。
オープンな作品だ。自由にどうぞ。
ここはこうだろ!みたいな言い合いとか起きればもっといいなんて考えたり。大歓迎だよ。

ただただ観て欲しい。
もしも観てもらえないなら、僕の徳が足りないってころだろう。
小野寺さん。

さあ。開幕だ。
夕方には映画『演者』が上映されている。
ケイズシネマで出演者たちにも会える。
お客様にも会える。

始まる。

映画『演者』

企画 監督 脚本 小野寺隆一
音楽 吉田トオル

「ほんとう」はどちらなんですか?

2023年3月25日(土)~31日(金)
※各日程 18:35から上映
K'sシネマ (東京・新宿)

2023年4月15日(土)18日(火)21日(金)
各回10時から上映
名古屋シネマテーク(愛知・名古屋今池)

出演
藤井菜魚子/河原幸子/広田あきほ
中野圭/織田稚成/金子透
安藤聖/樋口真衣
大多和麦/西本早輝/小野寺隆一

撮影 橋本篤志 照明 鈴木馨悟 録音 高島良太
題字 豊田利晃 絵画 宮大也
スチール 砂田耕希 制作応援 素材提供 佐久間孝
製作・宣伝・配給 うずめき

【あらすじ】
昭和20年春、終戦直前のとある村。嶋田家に嫁いだ3人の女たち。
血の繋がらない義理の三姉妹は男たちが戦時不在の家を守り続けている。

家長であるはずの長男の嫁、智恵は気を病んでいた。
三男の嫁、恵美は義姉を気遣う日々を送っている。
次男の嫁、陽子は智恵がおかしくなったふりをしているのではと疑っていた。

やがて魔物が再び女たちの前に現れる。
世界は反転して、演技は見抜かれる。

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