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小さなニュース

日本に住んでいると見落としそうになるようなニュース。
小さな国際ニュースがざわざわとさせる。
ほんの数行のニュースだけれど世界が動いてるのがわかる。
今までもあっただろうけれど裏でだったはずだ。
それが表になって堂々とニュースとして流れている。
一つ一つは小さなニュースでも全体で見ると大きな流れ。

大きなニュースの影に隠れている。
ガザやウクライナのニュースはどうしても大きくなる。
そんな大きなニュースの隙間でイランの外交が活発化しているのがわかる。
パキスタン、ネパール、北朝鮮、ロシア。
ただ誰かが会ったとか、視察団が来るとか、輸入するとか。
そんな小さなニュースだけれど、それが意味する大きな分断が目に見える。
岸田君はアメリカの帰りにイランにも行くべきだったと思う。
日本はそれが出来る唯一の西側の国かもしれないんだから。

それがすぐ大きな戦争に繋がるとは思っていないんだけれど。
核保有国という視点で見るとガラリと見え方が変わる。
大国の軍事力に怯えて抑止力として核保有に踏み切った小国。
それが連携してしまえばただの抑止力ではなくなる。
ウクライナでもイスラエルでも核は戦争の抑止力ではなくて、戦線拡大の抑止力としてしか機能しなくなっている。
日本が目指したはずの核廃絶への道はまた遠くなる。
世界が終わるとまでは言わないまでも、暗い対立の時代に向かっていると感じてしまったよ。
明るい時代に近づいているのだと信じているのに。

広島長崎から80年近い時間が経過している。
すでに世代は移り変わり、当時の孫世代の時代になっている。
それでもまだこの恐怖をなくすことを次の世代に託すのかと思うと、情けなくなってくる。
不拡散条約や、削減が冷戦終結で進んだはずなのに後戻りしている。
その兵器を開発した人の映画が世界中で上映されている。
世界唯一の被爆国の日本で核廃絶のメッセージの映画を国が毎年一本ぐらい製作支援してもいいんじゃないかなぁと思うのだけれどなぁ。
世界中の映画祭で絶賛されるような映画をさ。
動員も大事だけれど、アーカイブとしてメッセージをさ。

新一年生が歩いている。
君たちの生きる世界にはまだ恐怖が残っているよ。
すまないなぁ。
皆、生活が大変だしさ、お金の事ばっかだよ。
まあ大事なんだけどさ、そこもさ。
でも、なんか、すまないなぁ。
この世界のリセットボタンは未だに存在したままだよ。
人類の宿題になってしまったよ。

きっと2024年という年は重要な年になると思う。
国際社会も、経済も、自然災害まで何か連動しているかのようだ。
それが多くの人にとって幸せな方向になれたらいいのだけれど。
僕は単純に目の前の笑顔を誰かがいつでも消せるってことが気に食わないんだよ。
たったそれだけのことなんだけどさ。

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