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VECTORWORKS 覚え書き

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VECTORWORKSをFUNDAMENTALSからArchitectに変え、BIM化へと試行錯誤した内容のメモ。
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#Architect

建具表を一括作成するツールをつくってみた

これまで建具表は、こんな感じで、レコードフォーマットとデータタグを使って、クリップキューブでビューポートを作成することで作成していました。 このページは僕のnoteで展開図の次にアクセスが多くて、建具表をどう作図するかは関心が高いテーマのようです。 この方法も、以前に比べれば格段に簡単になったのですが、もっと建具表の作成手間を減らしたいとずっと思っていたのですが、アイデアが浮かんだのでつくってみました。 建具表パーツツール機能は単純で、建具符号を入力すると、その符号を持

メモ:DXF変換すると断面ビューポートのクロップ設定がおかしくなるときの対処案

断面ビューポートのあるシートレイヤをDXF変換しようとするとクロップ設定がおかしくなる今は、展開図を断面ビューポートで作成しているのですが、 例えば、上の画像のように、クロップ設定したビューポートのあるシートレイヤをDXFで取り出そうとすると、クロップ枠の設定がうまく反映されず、余計な線が残ってしまい使えません。 スキップしたプランを、異なるレベルの複数の水平断面ビューポートをクロップして重ねることで、一枚の図面に表現することも多いのですが、それをDXF変換する時もうまく

メモ:外部ファイル参照と天井伏図

仕事に忙殺されてかなり長い間、何も読んだり書いたりする余裕がなかったのですが、それはあんまり良い状態ではないので、リハビリ的になんか書いてみる。 とりあえず、いつもやり方を忘れて、twitterを検索したりしないと思い出せない2点のメモ。 1つ目。 外部ファイル参照をデザインレイヤに外部ファイルの図形等をファイル参照で呼び出そうとして、いつもやり方が分からなくなる。 他にもやり方があるかもしれませんが、 ビューポートを作成 → 作成するレイヤでデザインレイヤを選ぶ

フォルダ内の画像からまとめて複数の添景をつくるプラグインメニューをつくってみた

添景を大量に作るのは大変とある案件で人物添景が必要になり、某有名サイトさんの添景画像をダウンロードさせていただいたのですが、これを一つ一つベクターワークスの添景にしていくのはなかなか大変です。 上の記事のときも植栽を添景にするのにかなり時間がかかりました。 一つの添景をつくるために、9クリックほどの同じ作業を繰り返す必要がありますが、繰り返し作業はプログラムにさせるべし、とプラグインをつくってみました。 プラグイン化するのもなかなか大変だったまず、vectorscrip

wallstatへ書き出し可能な木造BIMツール

wallstatに書き出しができるツールが欲しいと思い、少し前につくり始めたものがある程度形になってきたので、有料記事という形で公開してみたいと思います。 ↓過去の関連記事 このころから少しづつ改良して来ているのですが、マニュアルにも書いたツールのコンセプトと目的を書いておきたいと思います。 ツールのコンセプトこのツールでは、木造の構造要素(柱、梁、筋交等、水平構面)同士の関係をスクリプトで扱えるようにすることを一つのコンセプトとしています。 そのため、各要素は、同じ

国土地理院の数値標高モデルを使って地形モデルを作成する

敷地からの景観等をチェックするために標高データを使って地形モデルを作成してみました。 基本的には、 第1回「地形モデルの作成」 – ページ 3 – Vectorworks Design Blog https://bim.aanda.co.jp/blog/2018/05/3805/3/ ↑ このサイトを参考にしました。 国土地理院のサイトから標高データを取得するまず、国土地理院のこのサイトから、数値標高モデルのファイル選択へをクリックします。(上記参考サイトでは基本項目

建具調整スクリプト

建具表の作成などのために必要な作業のいくつかをスクリプト化しています。 PROCEDURE Tategu;VAR cou :INTEGER; daki,gaku,ww,hh,fl :REAL; hugou,glass:STRING; PROCEDURE Fugou(h:handle);BEGINhugou := GetRField(h,'tategu','符号');cou := count((('tategu'.'符号'=hugou)));SetRField(h,'tat

N値計算をVectorScriptでやってみる。等

カスタム壁倍率簡単な木造の構造関連で、壁量計算はほぼ前回のやり方でうまくいってると思います。 ただ、面材などで壁倍率が2.5と異なったりする場合は、ワークシートでの集計時に無理やり数値を変換していたのですが、今回の木造BIMツールのアップデートで壁倍率をカスタマイズできるようになりました。 (また、某所でシートレイヤ番号を連番設定できたら、みたいなことを書いたら、中の人が見てくれてあっという間に実装してくださいました。) N値計算をスクリプトで前回のワークシートでの計算

スキップフロアーのレイヤ構成と平面表現

スキップフロアーのレイヤ構成が以前のものより効率的な方法にできたので書いておきます。 前回のやり方はこちら この時は、平面図の表現をフロアーレベルごとにシートレイヤ化して重ねたかったので、デザインレイヤーの一般部を1階用、1.5階用、2階用、2.5階用と細かく分けていました。 ただ、ある時作業しながらふと、単純に平面図の水平断面ビューポートの切断レベルを変えれば済むのでは、と気づきました。 構造は別図面として取り出したいので細かく分けていますが、一般部は1階、2階の2

電気部材等のマリオネットオブジェクト動画

前回書いた、マリオネットオブジェクトを使用した動画を撮ってみました。 マルチビューウインドウにしたので動作がもっさりしてますが、普段2D画面のみで操作してる分にはサクサク動いてます。 2D作図時代はいくつものデータの整合性をとる必要がありましたが、かなりの省力化になってます。

電気部材等のマリオネットオブジェクト化

図形が重なってしまう設備関係は下記のページのように以前書いたもので、ほぼほぼ用が足りていたのですが、一点問題がありました。 それは例えば弱電図で、平面的には同じ位置に下の方にコンセント、上部にエアコン用のコンセントなどが並んだとき、弱電図の平面では同じ位置に重なって表示されてしまい図面が正確に読めなくなる、という点。 うまい方法が思いつかず、図面上は平面的に少しずらして作図して現場で調整したりしていたのですが、マリオネットで対応できるのでは、とふと思い立ちました。 図形

EMARF3.0サービスを使ってみた。

5/27にEMARF3.0がリリースされ、VECTORWORKSも対応していたので使ってみました。 いろいろなCADに対応してるのが良いですね。 VECTORWORKSのプラグインはまだEMARFのサイトにデータを送ることしかできませんが徐々に更新されていくのかなと思います。(※7/2にプラグイン更新予定だそうです。) とりあえず3Dで起こしてみるとりあえず、そのうち作りたいと思っていた棚と、三男のトイレトレーニング用の踏み台をつくることに。 今回はお試し的なのもあっ

植栽添景とマリオネットオブジェクト

昨年、VECTORWORKSのArchitectを導入したのですが、当初はIT導入補助金を利用してDesinerを導入予定でした。 結局、補助金が落ちてしまったので、迷った挙げ句Architectにしましたが、Desinerにしたいと思った一番の理由はLandmarkの機能で外構、特に植栽の検討を3D上でできるようにしたいからでした。 添景集をつくる Architectにはなったのですが、花屋さんの内装の仕事があったり、外構の検討もしたかったので、時間をみて、添景集をつ

textcalc

前にワークシートでエクセルのtextcalcアドオンみたいなことが出来たら、と書いたのですが、 昨日、寝る直前に、何故かふと「ベクターワークス、そう言えば入力欄に計算式入力できるよな」と頭に浮かびました。 で、今思い出してやってみたらできた。 A列のフォーマットを文字列に指定して、B列でvalueで数字化したら、計算してくれた! 四則演算程度までっぽいですが十分使えそう。