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「チームの魔法を呼び覚ます」ヒント2は「メンバーの魔法の”源”」

「チームの魔法を呼び覚ます」とは?

 「個の可能性を最大限に引き出す」をミッションに対話を通し、人材育成の事業を行っている、オンオクリ株式会社代表の内田亮吾です。弊社が育成した管理職の方々が「対話的リーダーシップ」を発揮し、多くの価値を生んできました。その価値は管理職が成長し、変化したことでチームのメンバーが行動を起こし、魔法のような成果を挙げたことです。そのエッセンをこちらの記事でご紹介しています。

 「チームの魔法を呼び覚ます〜対話的リーダーシップ〜」のヒント②、今回のテーマは”メンバーの魔法の源”です。

 前回のヒント①は”自分が変わる”でした。人は他人を変えれません。チームに出来の悪いと思い込んでいるメンバーがいたとしても、指導しても変わりません。自分が変わればいいのです。もし、今まで優しく接し、ミスをしても強く言えなかったなら、相手を想って厳しく伝える。反対に厳しく接し続けていた場合はときには優しく寄り添う必要もあります。

 ただ、少しの対応を変えただけでは”チームの魔法を呼び覚ます”ことはできません。今後、さらにヒントをお伝えしていきますが、まずはメンバーの理想的姿を決める必要があります。それは今回のテーマでもある”メンバーの魔法の源”です。対話的リーダーには欠かせない考え方です。秘密はWell-being(ウェルビーイング)にあります。

Well-being(ウェルビーイング)とは?

 皆さん、「Well-being(ウェルビーイング)」、この言葉を聞いたことありますか?今、ビジネスで注目を集めています。意味は「幸福で肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態」です。少し、わかりにくいですよね。簡潔に説明すると、"幸福で健康な状態"や"良好な生活の質"を表す言葉です。「仕事をする人の幸福感を高めよう!」という考え方です。働く側にとっては幸せに仕事できたら最高ですよね。雇う側にとってのメリットはあるのか?と思った方もいるかもしれません。実は、Well-beingが高い会社は業績も高いと示されたデータがあります。売上が3倍にもなった例も!なので、企業は働く人の幸福度を高めれば、業績が上げれます。企業がWell-beingを高まると3つのメリットがあります。

①生産性の向上
②離職率の低下
③雇用の促進

 この会社で働いていると幸せだなって感じることで、自分、仲間、会社のために頑張ろうとする社員が増え生産性が上がります。人間関係も良くなり、会社と自分の未来を重ね合わせる社員が増え離職率が下がります。働きがいがあって成長できる会社となれば、自ずと人が集まります。採用活動を積極的にしなくても人が集まり、雇用が促進されます。このような流れによって、企業の売り上げも上がっていくのです。

つまり、働く人がみんな幸せだと企業も成長します。

良いことしかありません!
しかし、働く人の幸福感を高めていく会社はまだまだ少ないのが現状です。
皆さんの会社はいかがでしょうか?

Well-beingがなぜ広がらないのか?

理由は4つあります!

  1. 自分の幸福は個人ごとに違う: 人それぞれの「幸福」や「幸せ」が違うように感じるため、共通するルールを作るのが難しい。

  2. お金や経済の数字が注目される: 現在はお金や豊かさを示す数字が大切にされていて、Well-beingのような新しい考え方があまり知られていない。

  3. 結果が出るのに時間がかかる: Well-beingを向上させるには時間がかかります。多くの人々は早く結果を出すことに焦点を当てているため、Well-beingに興味を持ちにくい。

  4. 教育が不足している: Well-beingについて学ぶ機会が少ないので、人々がその大切さを理解しにくい。

このような問題を解決しなければなりません。
会社全体でWell-beingを取り入れるのは少し難しそうですよね。

しかし、
あなたのチームがWell-beingの考えを取り入れることはできます!!

Well-beingを高めるためには”個を尊重する”

 皆さんも自分を尊重される環境にいると嬉しくありませんか?

 プロジェクトが成功したら「素晴らしい、仕事をしたね!」と笑顔で仲間が言い寄ってくれる。
 営業でお客さまが喜んで帰り、数字も上がった時に「お客さんの素敵な笑顔を作って、会社にも貢献できたね!」など仲間に言われた。

嬉しくないですか?心がポカポカします。1回だけでは効果は薄く、積み重ねが個をより尊重し、Well-beingを高めます。簡単にできます。
その人の幸福感を高めればいいだけなのです

「チームの魔法を呼び覚ます」ヒント②       ”メンバーを尊重し、幸福感を高める”

 会社全体で取り入れるのは難しくても、自分のチームにと入れるのは管理職の仕事の1つは”メンバーが尊重される環境をつくる”ことです。僕が管理職の方を”対話的リーダー”に育てた際に、こんなことが起きました。【惰性で仕事をしていた年上メンバーが管理職を目指すようになった。】

なぜこのようなことが起きたのか?

 
管理職の方が惰性で仕事をしていた年上メンバーを尊重したからなんです。「チームの魔法を呼び覚ます」良い例です。
 想像してください。45歳を過ぎ、役職もなく仕事をしてきた方が「管理職を目指します!」って言い出したら、なにが起きたのってなりません?実際、周囲からは「なんであの人は変わったんだろう?」ってざわついたそうです。でも、それは管理職の方が対話的リーダーシップで年上メンバーを尊重し、さらにチームでも尊重し合える環境を作ったから変化が起きたのです。他人を変えていません。管理職がそのような姿勢で接するように変わったから、年上メンバーが変わったのです!!僕はこのエピソードを聞いて鳥肌が立ったのを覚えています。

簡単なことから

 「Well-beingがなぜ広がっていないのか?」の章でお伝えしたように、広がるには時間がかかります。しかし、少しでもメンバーの方々を尊重することは難しいことでしょうか?まずは自分ができる簡単なことから実践してください。メンバーを尊重とは「良い仕事をしたね!」の一言でも良いです。このようなことを言い続けていると少しずつメンバーに変化がみられます。これをメンバー全員にやっていくとメンバー同士でも尊重し合うようになります。気づいたら、尊重することが浸透しています。そして、ある日突然、成長するメンバーが出てきます。ほんと面白いように変わります。僕が初めて持ったチームもそうでした。メンバーの成長はと管理職のやりがいですし、とても嬉しいです。尊重から成長へ、広がった先にチームの魔法は呼び覚まされます。その先は驚きの成果が待っています。

まとめ

 「チームの魔法を呼び覚ます」ヒント②”メンバーの魔法の源”でした。その正体は”メンバーを尊重し、幸福感を高める”ことです。その根本本的な考え方がWell-being(ウェルビーイング)を高めること=幸福感を高めることです。
いかがでしたか?難しいことを学ぶ必要ありません。メンバーを尊重するために自分が変われば良いだけです!

次回、「チームの魔法を呼び覚ます」ヒント.3は”対話的リーダーシップ”です。
今日も誰かに恩を贈りましょう!!
ありがとうございます。
 
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