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日本の危機!!「管理職になりたくない人が増加」〜その未来を考える〜

72.0%

なんの数字だと思いますか?

一般職の人が管理職になりたいくないと思っている割合です。
(調査機関:株式会社識学、「管理職に関する調査」、2023年1月)

この数字を見て何を考えますか?

僕は単純にヤバいなって思いました。これは社会的な問題です。

なぜか?

日本における影響が3つあるからです。

管理職になりたくない人が増加!日本における3つの影響

1.リーダーシップ不足


管理職不足により組織の意思決定や方針策定に支障をきたし、効率的な業務運営やイノベーションの機会が減少する可能性があります。

2.国際競争力の低下


優秀なリーダーの不足は、グローバル市場における日本企業の競争力を損ない経済成長の鈍化を招く恐れがあります。

3.組織のモチベーション低下

管理職を目指す動機の減少は、キャリアアップへの意欲減退を招き組織全体のモチベーション低下につながる可能性があります。

どうなる日本!?他人事では済まされませんよね。現在もこのようなことは多くの企業で起こっています。

なぜ、一般職の人が「管理職になりたくない」と思うのか?

・「出世欲がないから」が50.9%
・「責任が伴うから」50.0%
・「仕事量が増えるから」42.6%
・「給与が伴わないから」23.1% 

給与面が大きな理由ではないようです…

・「現状に満足しているから」9.3%
・「今やりたい仕事ができなくなるから」7.4%
(調査機関:株式会社識学、「管理職に関する調査」、2023年1月)

この2項目は比較的低いです。出世することで今の仕事が出来なくなる、現場にいられなくなるといった理由でもなく、根本的に“出世をしたくない”という方が多いということです。特に若い世代でこの傾向は強いです。

日本の20代が出世を望まなくなった3つの理由

・ワークライフバランスへの重視
・経済状況の変化
・社会価値観の変動

若者は長時間労働やストレスを避け、仕事と私生活のバランスや幸福を優先しています。バブル崩壊後の経済成長の鈍化により、昇進や昇給の機会が減少し、出世による報酬よりも職の安定性ややりがいを重視するようになりました。また、企業への長期的な忠誠よりも、多様なキャリアや自己実現を求める傾向が強まっています。

クライアント企業さんの若手と対話することが多いですが、「この会社でまだこの先のイメージが持てない」「プライベートと仕事をバランスよくしたい」との声はよく聴きます。「出世したい」と発言する若手は10%未満です。

企業は若者に対して何をしていく必要があるか?

帰着するところは若い世代のウェルビーイングを高めることです。企業ではウェルビーングを従業員の幸福と健康に注目し、これが生産性や職場のモラルに影響すると捉えています。そのために特にすべき3つのことあります。

・直接的なコミュニケーションの促進

日々の業務において、従業員との直接的なコミュニケーションを通じて、彼らの意見や懸念を理解し、迅速に対応することは、信頼関係の構築と効果的なチームワークに不可欠です。

・具体的なフィードバックと認識

個々の業務の成果に対して具体的なフィードバックを提供し、良い成果には積極的に承認を示すことで、メンバーのモチベーションを高め、彼らの成長と発展を促進します。

・日常業務におけるメンバーの参加促進

メンバーが日々の業務改善や職場環境に関する提案をし、小規模な意思決定に参加することで、モチベーションを向上させ、職場の効率も高めます

これらの要素は、メンバーのウェルビーイングを高め、生産性と満足度を向上させる上で、特に重要です。具体的なアクションは管理職によるメンバーへの「対話」です。「対話」でコミュニケーション量を増やし、個々に合ったフィードバックをし、モチベーションを上げ、意見を聞き入れます。管理職がメンバーと向き合うことが大切です。若手は対話によって、キャリヤや働きがいを見出され、管理職の道も選択肢に入っていきます。

まとめ

今回のテーマ【「管理職になりたくない人が増加」の未来を考える】、結論は「メンバーのウェルビーイングを高める管理職の成長が日本を救う」、そのために「対話」が必要不可欠です。改めて、対話を通して、人を育てる弊社は社会的意義と責任がある会社だと自負しました。

オンオクリ株式会社 代表取締役社長 内田亮吾

HP:https://onokuri.jp/
X(旧Twitter):https://twitter.com/rGo_uchi

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