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焼きそばの果てしなき旅【その71】

お正月なので久しぶりに気合いを入れて焼きそばを作ってみようと思った。気合いと云っても豪華絢爛ゴージャス方面には行かず、シンプルにしっかり作ってみると云うことだ。焼きそばは作る度に学びがある。気付きと云う表現は嫌いなので使わない。学びもどうかと思うが気付きよりはマシだと考える。そう云う話ではなくて焼きそばを作るのだ。

マルちゃん焼そば

お正月なのでやはり極めてスタンダードにマルちゃん焼そばを使う。「ずっと変わらない、この味を」とサブタイトル(じゃないか)が付いているけれど、作り方によって出来映えも変わるし味だって変わるのだ。僕にとってマルちゃん焼そばを美味しく作るのが究極の課題。先人達の工夫探究に敬意を表しながらもなるべく自分で試して深く納得しながら事を進めたい。気付きが大切だ。気付きか。ところで今回はビジュアルに目標がある。

静岡県静岡市『松竹』の焼きそばと半ワンタン

2022年12月に出会った静岡県静岡市『松竹』の焼きそば。これが素晴らしかったのだ。具はシンプルにキャベツだけ。なるとの細切りが目からウロコ。半ワンタンも秀逸。味は違うがビジュアルはここを目指す。

静岡県静岡市『松竹』の焼きそば

このたっぷり感の豊かなことよ。ああ今すぐにも食べに行きたい。ウマウマウー。ブログ記事はこちらからどうぞ。

https://ameblo.jp/onose-masao/entry-12780645116.html

マルちゃん焼そば

さあ作るぞマルちゃん焼そば。気合いは入っているがあまり細かいことは気にしないで行こう。お正月だもんね。

キャベツ

具はキャベツのみ。冷蔵庫の野菜室で待ちくたびれていたキャベツを発見。細切りにしてスタメン起用する。

麺を湯がく

麺に予めまぶしてある油を落とす。水道水で洗ったりしたこともあったが、お湯を鍋で沸かして、火を止めてからお湯の中で麺をほぐすようにして、油を落とす。このやり方だと麺もほぐれて一石二鳥である。もたもたして麺を煮てしまっては本末転倒になるので手早くやる。

麺を湯切りする

麺をザルに上げて、フライパンで焼く。以前試してみた放置して焼き目が付くようなやり方を踏襲する。

麺とキャベツを焼く

お正月で時間はたっぷりあるので、フライパンでじっくり麺を焼いてみる。キャベツも一緒に入れてしまっても良い具合に仕上がるのではないかと云う希望的観測のもとに麺と同舟。実際上手い具合に仕上がったのだ。この辺は自分の雑な性格が功を奏した格好である。

なると巻

なるとを用意。近所のマイバスケットでラスイチのなると巻ゲット。お正月だから需要が高いのを忘れていた。まさかのラスイチ。ああドキドキした。

なると細切り

斜め切りにしたのを更に細切りにする。これでよかろう。さあ焼きそばも焼き上がるぞ。仕上げに入ろう。

マルちゃん焼そば2023年お正月バージョン

マルちゃん焼そば2023年お正月バージョンの完成である。たっぷり感はないけれどなかなかおめでたい仕上がりになった。

マルちゃん焼そば2023年お正月バージョン

こんなアングルだとたっぷり感もちょっと出るか。何事も積み重ねが大事と云うが、この数年これだけ焼きそばを作っているとなかなか上手いこと作れるようになって来たのだ。良い諺はなかったか。一念天に通ず、だと大袈裟か。継続は力なり、くらいで良かろうか。どうしても大仰な気持ちになりやすくていけない。

マルちゃん焼そば2023年お正月バージョンを食らう

ウマウマウー。ああマルちゃん焼そばだ。ウマイと思う。なのだけれど何か足りないような気もする。粉末ソースをちょっと少なめにしてウスターソースをブレンドしてみたのがあまり効果的ではなかったか。いや、それ以前にもっと大事なことを忘れているような気がする。それは何だろう。

まるちゃんマルちゃん焼そば2023年お正月バージョンを食らう

ウマウマウー。これはこれでウマイのだけれど、様々な学びの要素がそれぞれに抑制し合って全体的に大人しい、悪く云えば物足りない仕上がりになっていると気付いた。気付きだ。気付き来た。それでは学びの意味もなかろうて。もっと自由に大らかにやっても良かろう。もう一度作ろう。僕の心の決めたままに。気合い入れていくわよ。やり直しー。

麺を湯がく

改めて麺を湯がく。これだけはちゃんとやる。いや他のこともちゃんとやるんだけどね。ちゃんとやる、って意外と大変なのだよ。何事に於いてもそう思う。

麺を焼く

今回のポイント。油をたっぷり使う。テフロン加工のフライパンを愛用していて、少量の油でも焦げ付いたりしないのでどうしても油の量を控え目にするクセが付いていた。感覚的にはいつもの倍以上の油(今回は米油を使用)をフライパンに投入。まずは麺だけ焼く。キャベツはすぐに火が通るので後からでよろしい。気長に麺を焼いてみる。好い加減のところでキャベツを投入。粉末ソース投入前にエスビーテーブルコショーを振る(一度目は忘れていた)。大事です。そして鍋肌に少量の醤油を垂らして香り付け(これも忘れていた)。麺が結構パサッとしたので少量の水を加えて麺を改めてほぐして、それから粉末ソースを投入。少なめなんてやめてちゃんと全部入れる。よしよし、イイ感じだ。こう来なくっちゃ。

マルちゃん焼そば2023年お正月バージョン改

マルちゃん焼そば2023年お正月バージョン改の完成である。見た目はそんなに変わらないけれど、いや、変わった。麺の照り具合が違うのだ。

マルちゃん焼そば2023年お正月バージョン改

麺が艶々しております。写真を撮っていても惚れ惚れする出来映え。また自画自賛モードで失礼。この後自画自賛が倍、そのまた倍。

マルちゃん焼そば2023年お正月バージョン改を食らう

ウマウマウー。ブログだとウマウマウーのフォントを最大にして太字にして赤色にするところである。いや、こりゃウマイ。油かー。油かー。今まで足りなかったのは油であったかー。麺に油の悦びを纏わせるのが焼きそばであるか。そうだよねそうだよね。自画自賛倍増であります。

マルちゃん焼そば2023年お正月バージョン改を食らう

ウマウマウー。そしてマルちゃん焼そばから全く逸脱していない。紛う事なきマルちゃん焼そばなのである。それをしっかり美味しく作れたことの満足感。ほぼ理想を実現出来たと考える。正月早々縁起がよろしい。今年は良い一年になるぞよ。

マルちゃん焼そば2023年お正月バージョン改を食らう

ウマウマウー。なるともナイスマッチでナイスアイディアである。なるとがあるとないとでは大違いだと早口言葉みたいになったがなるとグッジョブ。何度か同じように作ってベリファイしてこのレベルを維持して行きたい。

マルちゃん焼そば2023年お正月バージョン改をを食らう

ウマウマウー。ああ美味しかった。満足至極。お届けしましたマルちゃん焼そば2023年お正月バージョンでしたが、マルちゃん焼そばの上手な作り方なんてそんなのとっくに知ってたよ当たり前田のクラッカーだ(古いな)と云う向きも多く御座いましょうが最後までお付き合いくださってありがとうございました。今年もドンズバを(古い)求めつつお気楽極楽(これはどうなんだ古いのか)で参ります。これからも学びと気付き(おい)を重ねる所存です。焼きそばの果てしなき旅はまだまだ続きます。

末永くがんばりますのでご支援よろしくお願い致します♫