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夜行ICEでハンブルクに行く

ハンブルク行ってみたいですよね。既に一回訪れたことはありますが、何回でも行ってみたいんですよ。ということで今回は急遽日本から来た友達をもてなすためにハンブルクに行こうと思います。

ドイツの北の街、ハンブルグ

北ドイツは寒い

自分の住むフライブルクからは長時間電車に揺られるか、一度チューリッヒなどに出て飛行機で行くなどの方法がありますが、今回は友達がフランクフルト空港に飛行機で来独するので、一度フランクフルトに寄ってからハンブルクに向かうことになりました。

フランクフルトからハンブルクに向かう手段としては主に三つ

①飛行機

ルフトハンザの旧ロゴ懐かしい

正直これが一番楽です。ICEなどの高速列車でも4時間半もかかるのに対して1時間ちょいでハンブルクに到着します。ただ、東京大阪間程度の距離なのに二万円近くするので正直コストパフォーマンスは悪いです。

②特急電車

壊れていても走るよICE

ICE等であれば食堂車もついているので割と4時間半の電車旅も悪くありません。基本的に自分は食堂車で軽食とビールで2時間は潰せるのでお勧めです。

なお、12月初旬よりDBのICは食堂車が昼行便でも食堂車サービスは廃止されました。対してSBB(スイス国鉄)車軸のECに関しては継続して食堂車で提供が続いています。


③夜行列車

オーストリア鉄道のNightJet

ヨーロッパで夜行列車というと有名なのはÖBBのNightJet(ナイトジェット)かと思いますが、この他にも夜行列車と云えるものもあります。

ここでいうナイトジェットを除いたの夜行列車としては大きく三つ。

1、IC夜行列車
2、ナイトジェット編成に追加されるIC車両
3、ICEの夜行便

ただあくまでも夜行列車というよりは、走る時間が深夜なだけの特急みたいなイメージなため、寝台車両は編成されておらず座席のみです。

2021年Münster(west) Hbf駅の時刻表より

例えばですが、上の写真のIC2021という列車はMünster(west) Hbf駅を1時に出発して7時にフランクフルトに着くというインターシティという特急があります。
通常ICEであれば約4時間ほどでこの区間を走破しますがこの夜行ICは約6時間を予定しています。

このようにドイツ国内では深夜帯でも特急列車やICEのような高速特急が走っているのですが、あくまでも通常の客車や電車を編成していることから座席のみで、夜間ということもあり走行速度は遅いという特性があるためドイツ版の急行はなますなどと個人的には思っています。

左はICE4、右はICE3

ICE夜行便に関してもICと条件はほぼ一緒ですが、座席等に差異があります。
大きく差はありませんが、場合によってはコンパートメント車両がなかったり、食堂車がなかったりという差が存在します。

こんな感じでドイツには意外とたくさん夜行列車といえるようなものがあります。
今回フランクフルトを11時ごろにフランクフルトを出発するICEでハンブルクを目指すことにします。


まずはフライブルクからフランクフルトへ

今回は17時ごろに成田に着くとのことなので、のんびりとフランクフルトへ向かおうと思い、Deutschland ticket(以下D-Ticket)というドイツ全土で使える定期券のようなものを使って向かいます。

上のは有志の方が作っているD-Ticketの解説。参考までに。

Offenburg駅

2022年に始まった9ユーロチケットの後釜のD-Ticketですが、たった49€でドイツ全土の特急を除く列車に乗れるということもあって、駅には快速電車を待つ人でホームに人が溢れます。

REの電車内

そして来た快速電車は明らかにキャパオーバーであるのは明白で、上の写真のように立ち客が多く見受けられます。まぁ、ドイツ鉄道や他の運航会社も人手不足、車両不足などいろいろな問題があるため仕方がないです。日本の通勤電車よりはマシなので、目的地に着けば良いやみたいな感覚で乗っています。
ただ、ここまで密集すると漫画とかを読んでると話しかけられたり、ポケモンをしていると子供にポケモン交換をせがまれます。ただ、自分もドイツ語でやっているので色違いが生まれやすいなどのメリットは両者ありませんw

そしてフランクフルト空港に到着

フランクフルト空港 Fern駅

友達は日本航空で来るのでターミナル2に向かいます。

ターミナル2は遠い

ターミナル2で友達と会ったら、暇な時間をフランクフルト市内のレストランで夜ご飯を食べることにします。

なぜかフランクフルトなのにミュンヘンのPaulanerのお店に行きました。
フランクフルトにも地ビールはあるのですが、まぁ...…なんとも言えないんですよね。
個人的にはフランクフルトではRhein-HessenのワインやApfelwein(アップルワイン)などを嗜むほうが賢明です。


ハンブルクに向けて出発

今回はICE920、フランクフルト始発

始発ということもありICEのコンパートメントが開いていたので、ここでハンブルグまで過ごすことにします。

早朝にハンブルグに着いて、最初の目的地に

朝の空気を吸えるのは前日に現地入りするか、夜行列車に乗ってきた特権だと思っているのですが、やはり最高です。ハンブルグ駅に7時くらいについて、ホテルに荷物を預けに行きます。

地下鉄のホームはなんか古めでゴツイ案内表示板。ディズニー感強い。

預ける際に「ほんとはもうチェックインできるようにしたかったんだけど、ごめんね、12時以降ならいけるよー」と言ってくれました。もともと15時からチェックインのところだったのですが、優しくて感謝しかありません。
とりあえず午後になればチェックインできるらしいので、それまで時間を潰すことにします。


だんだんと明るくなってきて、朝の清々しさというよりは冬の訪れを感じる冷たさを感じる

ハンブルグの地下鉄は第三軌条なので少し特徴的な形をしている。かわいい。


ハンブルクといえば運河

だんだんと明るくなってきてハンブルクっぽい建物が見え始めます。友達は初ドイツということもありかなり興奮していたので、この景色にだんだんと慣れている自分が少し悲しかったです。

でっかなはし

もう目の前には目的の建物が見えました。この元倉庫を活用したお店や博物館のようなものが割と楽しく、横浜の赤レンガ倉庫の空見をしてしまいます。


Miniatur Wunderland

ミニチュアワンダーランド

そう、今回のハンブルク旅行の目的はこのミニチュアワンダーランドを訪れることです。
日本にもスモールワールドというミニチュアの博物館みたいなものはありますが、その比にはなりません。ここはいくつものギネスを持っているくらい規模の大きいところです。

簡単にどのくらいやばいかを説明すると、

末端サーバーと制御装置

各展示場にこのような末端サーバーと制御装置で展示物の制御は勿論、各展示物の仕掛けの制御を行います。


正直それはこういう展示場では当たり前ですが、

この道路上にいる車、動いているし、ブレーキランプやウインカーまでも表現しているんです

しかも夜まで表現されている

正直ここまでのレベルだと驚きを隠せないです。しかも信号を守るし、パトカーは被疑者の車を捕まえます。これを一斉に制御しています。

もちろん車だけではなく、電車もこの制御下にあります。こういうような中央駅では複数のポイント制御だけではなく発着管理(回送等)を行っています。


そして極め付きには、


飛行機が飛んでいます...…

はれ?...…

ミニチュア博物館で飛行機って飛ぶもんなんですか????


もう何が何だかわからないレベルですごいのですが



船も水の上で動いています...…

え、あ、え???

ちなみにたまに従業員の方がラジコン操作で船を操ったり、パフォーマンス接岸をしたり結構自由にやっていますが、船も動いています。

ここまでくるとミニチュアとは?という感情が押し寄せてきますが、同時に童心に戻るというものです。

そしてすげぇ...…と楽しんでいるとき横目にこんな景色が見えます、


?!?!?!???!??!??!?

へ?へ?へ???

え、中央制御室あるの?...…

いやいやいやいやいや

なんだこれ

見てわかるようにここで飛行機のダイヤから鉄道のダイヤ、車の制御などをここで行っています。もう明らかに異常です。よく趣味の延長とか言われますが、ここまでくると延長とは言えないです。社会実験です。

サーバーとスイッチ、UPS等

ちなみにですが、入場してすぐにこのサーバーラックを拝めることが出来ます。配線がきれいで、どことなくドイツ人感が垣間見えます。

さて、ここからは文字を打ち込むのがめんどさくなってきたので、ダイジェストでお送りします。

りおなんとか
よく見るとこういう人形でさえ芸が細かい
電車の駐機場、後ろの配線がすごい
カーニバルの様子、細かい
ドイツエリア
手すりにあるボタンを押すと消火活動が始まる
オーストリアエリア
蒸気機関車
ノイシュバンシュタイン城もどき
イタリアエリア
ノルウェーエリア
空港
ANA787、なおJAL機はいない
A350からA380、A340、A320などバラエティー豊富
今ミニチュアワンダーランドにある模型の数

という感じで、7時半から10時くらいまでここにいました。正直かなり楽しめます。
自分自身今回は二回目の訪問だったのですが、全然楽しめました。前回から2年ほどたち1コーナーの増設もありましたし、もう少しすると新エリアも出来るらしくいつ行っても楽しいのには変わりなさそうです。

ミニチュアワンダーランドの橋

この前の橋は少し前にミニチュアワンダーランドが増設する際に架けたもので、二号館と一号館をこれで繋ぎます。

本当に規模がでかいなぁと思いながら、ここを後にします。

ハンブルクのフィルハーモニーホール

次の目的地は決まってないので、チェックインまでハンブルク散歩をすることに、とりあえず大きな建物がみえたのでそこへ向かうことに。

とりあえず行ってみたところ、上の階に上がるエスカレーターが無料と書いてあったので乗ってみることにしました。

エスカレーターが湾曲して登る不思議なエスカレーター

なんか豪華なエスカレーターです。どうやら通常は一人3€かかるらしいのでラッキーという感じで登りました。おそらく日曜日だからなのかと思いますが、太っ腹ですね。

途中階
上のラウンジから望むハンブルク

綺麗な景色は見れますが、やはりハンブルクということもあり風が強いです。
ハンブルクは港湾都市と云いますが、実際は川沿いにある町です。運河沿いにあるため大きな客船から貨物船まで接岸することが出来ます。

といってもこのわずか数百キロ先はNordsee、北海があり、山などの風を遮るものも無いので風が強いです。

正直風が強くて、少し怖かったのでそそくさと退散します。

散歩

チェックインまでは少しなので少しこの川沿いを散歩することにします。

改めてみて綺麗な街

途中ハンブルク名物の白身魚フライをはさんだパンがあったので食べました。寒かったので写真は撮ってません。3€とかだった気がします。

フィルホールから少し歩いてきた

いい感じのところまで歩いたら丁度良い時間になったのでホテルに戻って昼寝をすることに。
座席タイプの夜行列車の悪いところですね...…

夕食

起きたら18時くらいになっていたので、急いで夕食を食べにいくことに。

起きたら二人ともピザの口になっていたので、ピザを食べに行くことにしました。

初めて見た銘柄

勿論一杯目はビールです。初めて飲んだビールでしたが、香りが強かった記憶が残っています。

ピザ

どうやらトッピングを自分で選べるようで、玉ねぎマシマシにしておきました。

腹を満たしたものの、まだアルコールが足りません。

追いGlühwein

アルコールが気化して蒸せる

丁度この時はクリスマスマーケットの始まる一週間前だったということもありグリューワイン(ホットワイン)の売店がありました。

丁度良いのでここで飲むことに。

2人で15€といわれ友人はびっくりしていましたが、ここには器のデポジット代金も含まれているので適正価格です。器を返したら7か8€くらい返ってきました。

若干酔いの回った自分たちはハンブルグ中央駅で電車を見に行くことに。

22時くらい

もともとどちらも鉄道や旅行が好きということもありこういう大きな駅では結構興奮していたりします。

時刻表と表示板をみてホームへダッシュ

昔寝台特急カシオペアなどが運行していた時、大宮駅の表示板をみては到着ホームに行って写真を撮るみたいなことをやっていた子供なので懐かしさがこみ上げてきました。

そんなことをしてたら23時になっていたので、ぼちぼちホテルに戻ることにします。

明日はハンブルグに拠点を構えるAibusの工場見学へいくので早く寝ることにします。

ではまた。

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