見出し画像

JAL国際線を13時間乗って日本に帰る

今回の記事は仕事の関係でドイツから急に日本に帰ることになり、日本航空のフランクフルト~成田便に乗る話です。


今回は割と急で約二週間前に決まった話ということもあり、この期間の間に住居の引き払いや住民登録の転居届、お世話になった人への挨拶回りなどをこなすことに。そのため家に戻ったのは出国の三日前ということもあり、ここで一番の問題(二週間くらい見て見ぬふりしていた)に直面します。



荷物全然まとまらねぇ

スーツケースに衣服や工具、お土産などを積み込みます。
正直、スーツケースを二個持っていくくらいなら全然大したことはありません。

問題はこいつ、ロードバイクです

これをパッキングして、空港までもっていく

正直、飛行機輪行は何回もやったことはあるので、どうしたってことでもないですが、今回はスーツケース二個にこの自転車という明らかにめんどくさい量の荷物を電車で持っていくことに。

飛行機輪行についてはこちらに書いてあります。


これに加えて予備のホイールがもう一本もあったり、途中電車の乗り換えをしたり、ターミナル間のバスに乗ったりと飛行機に乗るまで、この三つの荷物を抱えるという忍耐試練が待ち構えていました。


ただ、残り三日しかないのでつべこべ言わず纏めます。

まず簡単に自転車を縛ったらそこにプチプチを捲いてく
フォークやハンドルなどにもプチプチを捲いてく

あ"あ"あ"あ"ぁ'ぁ"!!!!

ボトルを入れ忘れた

本来は自転車のボトルケージにこれを指しておいて持ち運ぶ予定でしたが、入れるのを忘れました。すでに割と出来上がっている状態なのであきらめていい感じのところに留めることに。詰めが甘いです。

とりあえず完成!!

スーツケースはとりあえずテキトーにぶっこんでおけばどうにかなります。
そのせいか、結構重たくなってしまい正直この時点でスーツケースを引きずるのが億劫になっていました。

そして最終的に空港まで運ぶこのはこれ!!!

もう駅に持ってきた段階でやる気を失っていた。

いや、持ち運びづらいんだよ……
ひとまず電車もしくは飛行機に乗ってしまえば勝ちなので、頑張るしかありません。




ICEに乗車、フランクフルト空港へ

Rastatt付近

今回大荷物を抱えているのに加えて、需要が高くほぼ満席に近い状態ということもあり、空いている号車に乗ることにしました。

(参考)別日、別方向の写真より

上の写真の電光掲示板の中に自転車のマークがありますが、ここがいわゆる自転車を置くスペースが併設されている号車となります。
今回私は自転車を袋の中に入れているため、自転車の持ち込み料金はかかりませんが、いかんせん大きい荷物なのでこの自転車を置くスペースの端っこの邪魔にならないスペースに置くためこの号車に乗りました。(厳密にいうと、自転車の置くスペースには置いてはいけないので窓際に寄せて置いていました)

フライブルクから北に向かう電車は南側、進行方向後ろにこの車両が来ます。駅中央部から離れた一番離れた位置に停車するのでお客さんも少なく、席の予約なしで無事に席に座ることが出来ました。

約三時間の電車旅はドイツ最後のビールを飲みながら車窓を眺めていました。



蒸気機関車いるやんけ!!!

よく見ると機関車の前面にクリスマスの飾りが掛かってる

この日は12月3日。いわゆるErste Adventということもありドイツ各地では記念蒸気機関車が走っています。私の知る限りでは、ここRastatt近郊でもそうですが、フランクフルトやミュンスターなどでも走っているようです。

Erste Advent (en; First Advent) 、クリスマス4週間前の最初の日曜日のこと。今年、2023年は12/3がErste Advent、このときロウソクを1本立て、次の日曜日には1本追加して最終的に合計4本のろうそくを立たせて、キリストの再来を待つイベント。

自分の記憶

この帰国がなければミュンスターあたりの特別列車に乗る予定でしたが、残念ながら果たせませんでした。ちなみにですが、この機関車小さいように見えますが、めちゃくちゃにでかいです。


フランクフルト中央駅に到着

この前日、12/2からドイツ南東部のバイエルン州での大雪により、ミュンヘン駅や空港が閉鎖されるという事態が起きました。

そのため、この移動日も大雪の影響で電車が大幅に遅延をしていました。

約30分ほど別の電車を待ち、Frankfurt Flughafen Fernbahnhof(意訳;フランクフルト空港長距離便駅)へ向かうことに。


蛇足になりますが、フランクフルト空港にはこのFernbahnhofに加えてRegiobahnhofという2つの電車駅があります。

Regioのホーム

このFern(フェルン)は主にICEなどの長距離運航便が止まり、RegioにはSバーンやRB、REなどの近距離快速、普通列車が入線します。

フェルン

フランクフルト空港についてからはなんか長い連絡通路を通ってターミナル1方面へ向かいます。

長い通路。割と長い。

スカイレイルというゆりかもめみたいなターミナル間移動用の電車は修理かなんかで今は走っていないため、バスで日本航空が発着するターミナル2へ向かいます。


やっと空港に着いた!!

チェックイン待機列

この時点で10組程度のお客さんが待っていたので、わりかし早くチェックインを済ませることが出来ました。ちなみに到着は16時20分くらいということもあり、チェックイン開始まであと少しという丁度良い時に着きました。

出発の約3時間前からスタート

正直DB(ドイツ鉄道)は遅れることが多いので、このくらいの時間に到着できるようにするのが良いと常に思っています。

チェックインの前に

プレエコへのアップグレード

どうやら今日は空いているからなのか、プレエコへの当日アップグレードが可能だったようです。330ユーロなので約5万円と少しでアップグレードできるようですね。
正直プレエコにするより、エコノミーで横になって寝たほうがマシなので今回はこのままでチェックインすることにします。

今回はスーツケース2個と自転車ということで合計3つの荷物を持っていました。どうやら自転車もこのカウンターで預け入れることが出来るようで、荷物3つを順々に秤の上に置いていきます。

余談ですが、自転車などの特大荷物を預ける際、成田や羽田などでは基本的にチェックインカウンターではなく特大荷物専用の入り口に預け入れるので、びっくりしていました。



そうしてチェックインの関門、測量がスタートします……



実は今回フライブルク駅まで大家さんが来るまで送ってくれたのですが、その時一番大きいスーツケースをもって

”これ何kgあるの?40kgくらいあるんじゃないの??”

と笑いながら言っていたほど重たく、果たして何kgなのかと気になっていたのですが、結果は...…

39.4kg!!!!!!思いっきしアウトだよ!!

最初は43kgって表示されてビビった。どうやら測量計を軽く踏んでたらしい。


正解だよ、アレックス!!!40kgあったよ!!


やらかしました。個人的には32kgなんて超えないだろと思っていたのですが、しっかり、それどころか軽々とこのラインを飛んでいきました。


JAL国際線の荷物のルール

基本的には23kgx2、これ以上は超過料金

通常エコノミークラスだと上の計2個の荷物を無料で預け入れることが出来ます。


JGC、FOPステータスの人は32kgx3までOK

ただ自分はJGCのステータスを持っているので一つ当たり最大32kgまで無料で預けることが出来ました。

JGCはJALの上級会員の総称の一つです。詳しくはこちらへ↓


ただ、今回はその32kgを超える40kgです。

荷物を超過すると手荷物料金がかかるのですが、結構高かった気がするので荷物を移し替えてうまく32kgを下回るようにしようかと思ったら、奥の機械に吸い込まれます。

え、良いの??

怖いので ”OKなん??” ときいたら大丈夫と言われました。なぜかわかりませんが、OKらしいです。謎すぎます。ちなみにもう一個のスーツケースは10kg、自転車は9kgでした。


なので後で超過料金いくらかかるのだろうかなと調べたところ……

6万?!?!

おっと??

次回からは出発前に荷物を測るようにしようと思います。


というわけで無事に?チェックインも終わり、搭乗券もゲットしたので出国審査に向かうことに。

日本語のチケットを持つだけでも帰国する実感が出てくる

フランクフルトにはJALサクララウンジがあるので、そこへ向かって13時間の旅の前にシャワーや簡単な腹ごしらえを済ますことに。


フランクフルト サクララウンジ

ここ2年乗る飛行機は13時間を超える長距離フライトということもあり、毎度のことですがシャワーをラウンジで浴びてから出発するようにしています。
というのも昨日シャワーを浴びたのは22時ごろ、この時点で19時間も経っており、そこに13時間のフライトを加えると32時間もシャワーを浴びない時間が出来ます。(それに到着してから家に帰るまで約3時間はかかるので……)

なので基本的に出発前には意地でもシャワーを浴びています。

しゃわー

綺麗

さすがに羽田や成田と比べると小さいですが、シャワーを浴びることが出来るので本当に助かります。


おいおいおいおいおい、3in1じゃねぇか

ボディーソープ兼シャンプー兼リンス

今まで人生の中で自分が一周回って一番すごいと思っている洗剤です。

いままでドイツでしか見たことはありませんが(多分ほかの国にもあるかも)、この一本で髪の毛から身体まで洗うことが出来る万能 ”洗剤” です。

別にそこまで悪いってわけではないですが、初めてこの存在を知ったときはシャンプー&リンスを超える存在がいることに驚きました。

ただ、シャンプー&リンス同様、若干髪の毛はぼさぼさになりやすいですが、この時シャンプー等は預けてしまったのでこれで洗うことにします。

ちなみにですが、ちゃんと髪を洗う時に泡立ちます。すごい……


ごはん

搭乗後少ししたら機内食の提供もあるので軽く済ませるようにして、毎回失敗する私ですが、今回もカレーを3杯食べるというアホをやらかしました。

カレーとグルクンサラダ、飲み物はSekt

カレーは日本のサクララウンジのようなビーフカレーではないもの、しばらく日本食を食べていない日本人からすると豪華な食事となります。

付け合せ?にはグルクンサラダというものを初めて食べました。不思議な味でした、おいしかった。

飲み物はSekt、意外にもカレーにも合います。

カレー3杯を平らげると、ちょうど搭乗時刻近くなっていました。


JL408便、いよいよ搭乗!!!

久しぶりの日本語表示

この日は準備のため約10分ほど搭乗が遅れたものの、いつも通りボーディングパスを見せて搭乗。

この成田フランクフルト便はB787-9での運行、座席配置は2-3-2と世界中の航空会社の中で一番快適なエコノミークラスと思っています。

といっても約13時間のフライトなのでキツイことには変わりませんが……

13時間は割とマシな方

日本からドイツに向かう便は北極圏を経由する北回り路線を飛行するのに対して、帰りはトルコや中国を経由する南回りとなるため、行きに比べて約2時間も早く到着します。

実は南回り路線は初めてなので、今回はトルコや中国上空の景色を楽しみにしていました。

30分遅れで出発

2タミ

このタキシングしている時間が割と長いのですが、日本に帰る実感とドイツにしばらく行けないんだろうなという思いが混同します。

留学に行くときとかもそうでしたが、出国審査を終えた後や飛行機の扉が閉まるときなどいろいろと”一線を超える”瞬間はたくさんありますが、想いが溢れてくるというか、感慨深くなるのは決まってタキシングの時です。

多分理由は単純で、暇だからでしょうね、たぶん。

色々とこれからの予定とかも考えていたら離陸していました。


Darmstadt

フランクフルト近郊の町のダルムシュタットを右手に見て飛行機はオーストリアはグラーツのある南東方面へ機首を向けます。

改めて写真を見ると本当にドイツっぽい写真ですね。町から出ると次の町までは真っ暗で、小さな町が各地に散らばっている感じです。日本だと町と町の境目がグラデーションのようになっているので、本当にドイツっぽい写真です。

毎度のことビジネスクラスと書かれたおしぼり

みんなにこのおしぼり配ってる、なんで??

おしぼりを渡されるとき自分の名前を呼んで渡していただいたんですが、クソガキ相手に気を使わせて申し訳ないという思いでいっぱいでした。

コロナ禍の時もそうですが、お客さんが少ない時は尚更にめちゃくちゃ優しく対応してくれるのでありがたいというか少し申し訳ないです……

あと地味に今回のフライトでは毛布が復活していました。前回の記憶も怪しいですが、地味に冷える機内なので毛布は助かります。

まずはこれでしょ

亀田製菓のナッツとプレモル

ひっさしぶりの日本のビールです。最初の一杯目はプレモルです。一応ドイツでもアサヒやサッポロ、キリンなど売られているので、今回はプレモルにしました。

ちなみにですが、規制の関係でアサヒ等のビールはヨーロッパ内で生産されて出荷されます。そのためアサヒビールはチェコビールみたいな味だったりと若干日本のビールとは違う味がします。

夕食

次はアサヒビール

今回は牛を選択しました。一緒に味噌汁もくれて、久しぶりの日本食に感動します。

他には蕎麦やハムとカツ、フルーツ、サラダと割かし量はありました。
カレー3杯食べた割には問題なくお腹に収まりました。

ラズベリーアイス

デザートにはドイツの黒い森のラズベリーを使用した?アイスが出ました。
フライブルク(黒い森周辺)に住んでいた自分ですが、初めて見ました。

日本発だと確かハーゲンダッツがでるんですが、このアイスも結構おいしかったので満足です。

アイスを食べ終わって満足していたころ、パーサーさんがいまイスタンブール上空を飛んでいますよと言ってくれたので、見逃さずに済みました。

残念ながら機内が明るかったのでうまく写真を撮れなかったのが残念ですが、その少し後にAdapazari上空で機内が暗くなったのでうまく写真が撮れました。

ドイツよりは日本っぽさのある町の形


おかし

おっとっとがあるのはかなりポイント高い

欧米線にはこういう軽食サービスみたいなのがあるので、小腹がすいたらちょくちょく利用するのですが、久しぶりに日本のお菓子を食べることが出来るので毎回感動します。

そうこう小腹を済まして、横になります。
幸いにも隣の席には誰もいなかったので、二席使って横になることが出来ました。

今回は約二時間ほどしか寝れなかったです...…若干時差ボケが心配です。


いつの間にか中国上空付近

朝食

オムレツとソーセージ、飲み物はスカイタイム

おそらくこの機内食はドイツで補給したものなので、がっつりソーセージとオムレツとパンです。ドイツの朝食としてはかなり豪華な部類に入ります。

食べ終わってからしばらく経つとついに韓国から日本海に出ます。

ソウルの上を飛んで金沢あたりへ向かう


富士山だ!!!

中央にあるのは中禅寺湖、右下は白根山

やはり富士山を見ると日本っていう感じが一気にします。

栃木と福島の間を通って成田へアプローチをします。
羽田便とかだと広島上空を飛んで一度太平洋に出るということもあり少し物珍しさがあります。

以前JL408便に乗ったときは往復ともに北回りの関係で中禅寺湖を見ることが出来なかったので少し今回は珍しいように見えました。


着陸態勢へ

鹿島あたりで撮れた。翼に夕焼けが反射している

もうすぐ日本へ到着です。ものすごく夕焼けがきれいでした。ここ最近ドイツは冬になってしまい夕焼けを見る機会が減ってしまいました。

まぁ、夏でも日本の夕焼けとは少し違うので、日本にやっと帰ってきた感じがします。

日本あったけぇ

今回はサテライトのほうに到着

ドイツ出国時は0度に近かったので、日本に到着して思ったのはめちゃくちゃ暖かいなと思いました。この到着の4日後はどうやら20度近くになるらしいのですが、日本の冬ぶっ壊れてるんですかね。

荷物受け取って帰る

なんか自転車が一番最初に出てきた、逆やろ

というわけでロスバケもなく無事に日本に到着しました。
今回は友達が車で成田まで来てくれたので帰りの道のりは荷物を引き回すことなく帰ることが出来ました。

仕事あるのに来てくれたので感謝しかありません。



さて...…



日本帰ってきてからすることといえば”これ”だよな



ドン!!!!!

豚骨ラーメン!!!!

国道沿いにあるとんこつラーメン屋さんに入って、とんこつラーメンを食べます。

うめぇ!!!!!


このあと温泉に2時間ほど入ってから自宅に帰りました。

やっぱ日本最高だな、と思い寝て起きたら15時でした。
ドイツ時間の7時です。健康的ですね。

しっかり時差ボケをしでかしたところで今回は〆たいと思います。

この記事が参加している募集

ふるさとを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?