見出し画像

気を使うことでストレスを感じて早死にしそうじゃないですか?私はずっとそう思っていました。

『本物の気づかい』著:井上裕之

過去に『いいひと戦略(著:岡田斗司夫)』という本を読んで思ったことがある。わざわざ悪人のように振る舞って人を悲しませる必要はない。そこに愛はない。ということに対しての自分自身を偽らなくては行けない社会の流れに疑問を感じた。

なぜ時代が「いいひと」を求めるのか、それは変化、多様的な時代背景からもそうかもしれないが、心を表現する方法がさまざまに増えてきたからだと感じる。

本書はそんな「いいひと」のフリをしていくことが大切だと感じたり、疑問を持っている人にとってはその一歩先の具体的にどうしたらいいのか、何をしたら「いいひと」になるのかを紹介している。

気づかいとはどのような状態なのか。著者曰く”気づかい=相手に対する愛情、思いやり、感謝の気持ちを行動にあらわすこと”井上裕之. 本物の気づかい (Japanese Edition) (p.3). Kindle 版. 

一つ安心できるのは無理に気をつかえと行っているわけではないことだ。もし無理してでも気を使っていこう。などと言おうものなら年間150名を看取り10年間最期の言葉を聴き続けた私は真っ向から否定したくなっただろう。

100歳に近づけば近づくほど本当に相手に気なんて使っていない。さらにどれだけ健康的なものを食べようが、睡眠の質を変えようが可能性が少し変わるぐらいでストレスの前には勝てないのが人間であり、周りに対して気を使ってストレスを浴びるくらいなら長生きしたい人にはおすすめできないことだと感じたからだ。

しかし孤独であっても人の命の寿命は短くなる。

60代70代で入ってきた方は人生を諦めていた。「もう早く死にたい。私の人生は孤独だったから」といった具合に病気を素直に受け入れた人から進行していく。

ご存じの方も多いかもしれないが、入院する際に入っている宗教について聞かれることがある。これは俗にいうプラシーボ効果を利用して命を燃やしてもらい病気に争うすべの一つだ。

そんな気をつかってストレスを感じず、ただ孤独になっては行けないという激ムズな人生について心を軽くしてくれるのが「本物」の気づかいということになる。

ではなぜストレスになるのだろうか。それは「気を使わなきゃ」と思ってしまうからだ。本当のあなたが出てこないから無理して疲れてしまう。そうではなく、”気づかいは、「よろこび」の化身ー中略ー断言します。「気づかい」は習慣にすることで誰でも身につけられます。”

この気づかいという言葉事態に習慣がついたらもはや気づかいではない気がするがそこはさておき、「相手によろこんでもらう」というおもてなし精神が大切だという。

”①「自分がうれしいと感じること」を相手にする
②相手の立場になって「うれしいと感じてもらえること」を考える
③周囲を観察し「人は何によろこびを感じるか」を学んでいく”

井上裕之. 本物の気づかい (Japanese Edition) (p.10). Kindle 版. 

相手目線に立つことはストレスになるかもしれない。それでも本物の気づかい=習慣化して「いいひと」になることでストレスを感じずに人生の”余計”を排除できるかもしれない。

そこを理解した上で読むことで気づかいの視座を高めることができるのだと感じる1冊だ。

今回のおすすめ書籍はこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?