大場美津子(おーば)

NPO法人「眼瞼下垂の会」代表。看護師。認定心理士。北海道出身。神奈川県在住。大学2年…

大場美津子(おーば)

NPO法人「眼瞼下垂の会」代表。看護師。認定心理士。北海道出身。神奈川県在住。大学2年生と高校3年生の母。PTA歴10年以上。土鍋でご飯歴15年。

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(備忘録)実家滞在記、順不同。

2024年1月の下旬に、1泊2日で実家に帰りました。 1年に一度帰省するのを当たり前のようにしていたのですが、コロナ禍をきっかけに「帰らない」が当たり前になってしまい、今年の年末年始も帰省しなかったのですが、身内の、まあちょっとしたことをきっかけに 「したっけ、帰るわ。」 と、いうことになりました。 4~5年ぶりに帰るわけで、帰るとなればやっぱりワクワクするものだなあーと思いました。 行きの飛行機は7:00出発。 早いよ、早すぎる(泣) 4時半に起床。5時に家を出て、6時

    • 5年間帰っていなかった実家に、帰ることになった。

       コロナ前は年に一度は帰省するのが当たり前だと思っていたが、帰らないのはそれはそれで圧倒的に「楽」だということに気づいてしまった。今回の年末年始、思いのほか連休は取れていたのだが、そんなわけで今回も帰省は考えていなかった。  そんな昨年の年末に、たまたま実弟が関東に遊びに来る機会があり、じゃあランチでも食べようということで互いの近況を報告しあった。  弟と会うのも4~5年ぶりだったが、80代になった実母は今のところ大きな病気も無く、弟一家も順調そのものだった。しかしながら実

      • 忘れちゃ イヤだよ

        朝日新聞デジタルの記事に目が留まった。 私の生まれは北海道で、それもオホーツク地方。 なので、知床も身近な存在。 2022年4月23日に起きた遊覧船の事故は、衝撃だった。 世間的にはゴールデンウィークをまじかに控えた週末の出来事。 3年ぶりの本格的な観光をたのしむぞ!という気持ちも一緒に、冷たい海に突き落とされたような気持ちになった。何しろ、ほんの少し前まではこの海域は流氷の下。この時期は雪が舞うことも珍しくない。 「知床旅情」は森繁久彌の作詞作曲の曲。 50代の私は

        • 43年目の答え合わせ

          私には、中1の時からずっと好きなNHKのアナウンサーがいる。なんでファンになったか?はもう覚えていないのだが、 NHKといっても、全国各地に放送局があり、私の地元は、その北の果て。推しのアナは、新卒で北の果ての局に赴任してきた。 推しのアナはローカルニュースを読むだけでなく高校野球の実況やFMの音楽番組のDJもやっていて、ハガキ職人になった私は、時々推しに採用してもらった。田舎なので簡単に採用されただけなんだけど。 土曜日は公開生放送だったので良く見に行った。推しに顔を覚え

        (備忘録)実家滞在記、順不同。

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        • 整形と見た目と眼瞼下垂の話
          11本
        • 見た目問題と眼瞼下垂のこと
          2本
        • レビュー
          3本
        • PTA つれづれ
          1本
        • 新しい本を作ろう
          3本
        • 季節ごとに咲く花
          3本

        記事

          私が知ってるテルヲさん

          朝ドラは毎日の習慣で、おもしろいと思う作品もそうでない作品も、欠かさず観ています。現在放送している「おちょやん」はわたしの好みの作品で毎日感情を揺さぶられながら生活をしています。 ヒロインの父親「テルヲ」は、朝ドラの歴史のなかでもとびっきりのひどい親父。後妻の言いなりでわが子を奉公に出してしまったり、自分が作った借金のためにヒロインを売り飛ばそうとしたり、女優となったヒロインのところに現れて有り金全部もっていってしまう。 それでも、テルヲはテルヲなりに娘を愛しているらしい

          私が知ってるテルヲさん

          カミングアウトができなくっても…

          眼瞼下垂の患者支援活動をしているおーばです。 シリーズ企画「眼瞼下垂のおーばが語る『整形』のおはなし」 「おわりに」 『整形』という言葉に こだわって、こだわって ここまで書き進めてまいりました。  眼瞼下垂のような生活改善のための治療であったとしても 手術まえを知っている人が 手術後の人に出会って その変貌に気づくと 『整形』したのか?と聞かれることがあります。 その言葉には ある種の侮蔑が含まれている、と ・・・わたしたちはなんとなく共通の気持ちを もっています。

          カミングアウトができなくっても…

          『整形』と「見た目の悩み」を抱える若い世代に。

          眼瞼下垂の患者支援活動をしているおーばです。 シリーズ企画「眼瞼下垂のおーばが語る『整形』のおはなし」 連載10回目の今回は、 『整形』と「見た目」のことで悩む若い世代のことを 書いてみようとおもいました ・・・これまた とても書くには難しいテーマなのですが。 思春期に『整形』(顔面の手術をする)というのは 実は珍しいことではありません。 先天性の形成の疾患を持っている人は たとえば小学校に上がる前に一度手術をして その後 数回にわたって 修正の手術をするケースというのが

          『整形』と「見た目の悩み」を抱える若い世代に。

          他人の『整形』が、こうもネタになるのはなぜだろう

          眼瞼下垂の患者支援活動をしているおーばです。 シリーズ企画「眼瞼下垂のおーばが語る『整形』のおはなし」 解決編にはいりまして、 9回目の今日は、他人の『整形』が、こうもネタになるのはなぜだろう というお話をします。 …ある意味ショッキングなお話かもしれません。まあ、これがすべてとは申しません。 でも、まぎれもない事実を含んでいます。心理というか、人間の特性みたいなものも絡んできます。 だから「こういうものなんだ」と思っていると いくらか楽になるのかもしれません。 テレビ

          他人の『整形』が、こうもネタになるのはなぜだろう

          友達や恋人が『整形』だったら、あなたはどう思う?

          眼瞼下垂の患者支援活動をしているおーばです。 シリーズ企画「眼瞼下垂のおーばが語る『整形』のおはなし」 解決編にはいりまして、 8回目の今日は、『整形』と身近な人との付き合いについて書きます。 とはいえ、『整形』以前から仲良くつきあいをしている場合 手術をするということは「知られないわけがない」というか「避けては通れない」話ですね。 でも あなたのよき理解者であるひとは あなたが何かのコンプレックスを解消する目的で『整形』するにしろ 別の目的があって顔を手術するにしろ ま

          友達や恋人が『整形』だったら、あなたはどう思う?

          『整形』をめぐる親子の問題

          眼瞼下垂の患者支援活動をしているおーばです。 シリーズ企画「眼瞼下垂のおーばが語る『整形』のおはなし」 7回目の今日は、ひきつづき解決編を書いてまいります。 今回は『整形』をめぐる親子の問題… です。 私が親子の関係のことを書き始めたら それだけで本が書けてしまうくらい、思うことはたくさんあります。 くどい部分もあると思いますが、ご了承ください。 それから、今回は『整形』のことというよりは、先天性眼瞼下垂のことを中心に書いてゆきますが 取り組む姿勢、考え方は つながってい

          『整形』をめぐる親子の問題

          納得するということの大切さ

          眼瞼下垂の患者支援活動をしているおーばです。 シリーズ企画「眼瞼下垂のおーばが語る『整形』のおはなし」 6回目の今日は、いよいよ解決編に入ります。 今回は、納得するということの大切さ について、お話してまいります。 「そうなのか!」とわかったり 「なるほどね。」と確認できると 気持ちがとっても落ち着きますね。 実は 納得するのって 結構大変なことだと思います。 時間もかかるし 自分でいろいろ調べてみる必要がある場合もある。 一度「よし!わかった」と思っても、「あれ、待

          納得するということの大切さ

          ポリサージャリーになってしまう 本当の理由

          シリーズ企画「眼瞼下垂のおーばが語る『整形』のおはなし」 5回目の今日は、 ポリサージャリーになってしまう もうひとつの理由 というおはなし。 なんだか 毎日耳慣れない言葉が飛び出してきますね・・・。 まずは ことばの説明をいたします。 ポリサージャリーは「連続する」「外科手術」の事を指します。 もちろん、たとえば消化器の病気で何度も開腹手術をする場合にも、 ポリサージャリーといいます。 今回のテーマ『整形』の分野においても ポリサージャリーはあります。   今回の記事を書

          ポリサージャリーになってしまう 本当の理由

          ボディーイメージ ~わたしのほんとうの顔を捜す~

          シリーズ企画「眼瞼下垂のおーばが語る『整形』のおはなし」 4回目の今日は ボディーイメージ ~わたしのほんとうの顔を捜す~  という、ちょっぴり謎めいたお話です。 まず、ボディーイメージという言葉について説明をしなければなりません。 ボディーイメージはPDQがん用語辞書において、 人が自身の身体およびそれが他人にどう映るかについての考え方。 と説明されます。・・・かなり、わかりにくいですね。 もう少しわかりやすく説明すると、仮にある女性が 私って、太っているなあ~ 

          ボディーイメージ ~わたしのほんとうの顔を捜す~

          「こんなはずじゃなかった!」

          シリーズ企画「眼瞼下垂のおーばが語る『整形』のおはなし」 3回目の今回は 「こんなはずじゃなかった!」 ということについて 考えてみたいと思います。 大きな期待を胸に眼瞼下垂の手術をしても、その出来上がりに100%満足するのはむずかしいことです。 大抵、あれ?もうちよっと左右のバランスが良くなると思っていたのに、とか ここのラインがなんだか不自然なんだよなあ とか、眼の奥が突っ張ってしまって辛い とか。 「こんなはずじゃなかった!」という気持ちも それが容認できるレベルな

          「こんなはずじゃなかった!」

          「眼瞼下垂の手術」を喜んでやりたがるひとたち

          シリーズ企画「眼瞼下垂のおーばが語る『整形』のおはなし」 今回は第2回「眼瞼下垂の手術」を喜んでやりたがるひとたち をお届けします。 『プチ整形』ということばが使われるようになったのは2000年以降のことだと思います。 『プチ整形』の正確な定義はあるのかもしれませんが 切らない『整形』ということになるのでしょうか たとえば皮下に薬液を注入したり、皮下に糸などを埋没させることで、  見た目の美しさを整えること ということになると思います。 あくまでも個人的感想なのですが 以

          「眼瞼下垂の手術」を喜んでやりたがるひとたち

          形成と美容のはざまで揺れる、まぶた。

          おーばです。 シリーズ企画「眼瞼下垂のおーばが語る『整形』のおはなし」 第一回は『形成と美容のはざまで揺れる、まぶた。』  まぶたの働きを大きく分けると2つあります。 眼を保護する役割(機能面)と、 容姿や表情からみた役割(心理面・社会面)。 まぶたは 眼球を乾燥や衝撃から守り、過度な眩しさから守ります。 なので、まぶたの機能がうまくはたらかないと、いろんな影響が出ます。  まず、まぶたがあがりにくいのですから 視野が制限されます。 ものが見えにくいということは、いろ

          形成と美容のはざまで揺れる、まぶた。