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その13 自己理解 「強み」について

自己理解 強み
 キャリアコンサルタントが集まる色々な会合に参加していると、参加されている皆さんが様々な課題を持っているんだなあと、その多様さに驚かされます。結構いい感じに人事施策が効果を見せている企業さんもあれば、離職率の改善に苦労されて企業さんもあります。

スキルマップで活力Up(少々啓発本とかビジネス書臭い副題ですね)
 今日は少しだけ、ナイスなフレームワーク取り入れて離職率を下げている企業さんのお話を書いてから今日の本題に入りたいと思います。
 その企業さんは、事業の企画会社でそのソリューションを運営会社に提供して利益を得るスタイルの事業を行っています。いくつかの人事施策がうまく相互機能して従業員の皆さんのモチベーション・アップと離職率の低下につながっているようです。
1.   職種ごとのスキルマップ:自身の現在の立ち位置と成長目標を示す。
2.   教育プラン:スキルマップに沿って階層別の教育プログラムを策定する。
3.   ナレッジシェア:知見を持つ人が講壇に立って知識を広めていく活動を行う。

 もちろん、業態や事業の性質を前提に検討する必要はありますが、スキルマップを活用して成長目標を明確にすることは、自社でも取り組める内容だと感じました。

 ようやく本題です。今日のお話は「強み」です。

強み
 強みとは
 他の人が苦労しながらこなすことをご自身は息をするように難なくこなしてしまうこと、「無意識に表れる成果につながる思考・行動のこと」とされています。皆さんも気が付くと会議を仕切っていたり、周りに仲間が沢山できていたり、ということがあるかもしれません。

引用:株式会社アルバビジョン「強み」勉強会資料より

 また、強みを分解してみると、生来持っている強みである素質(才能)と後天的に会得するスキル・知識の足し算であるとされています。私たちは自分自身の強みを良く知ったうえで、ご自身がやりたいこと、社会や組織に求められることも併せて考えていくことで、ご自身が納得できる、満足できるそういった感覚をになれると思います。

引用:株式会社アルバビジョン「強み」勉強会資料より

 アセスメントツール(強みを測ってみる)
そうなってくると、じゃあ自分の強みって何なの?と知りたくなりますね。世の中には「強み」に関するアセスメントツールが沢山存在しています。下に挙げた4つは比較的メジャーなツールです。それぞれに用途や目的が違っていますので、ご自身が知りたいことにマッチしたものを選んでみてはいかがでしょうか。
1.   ストレングスファインダー(Strengths Finder)
 ビジネス視点で、実行力、影響力、人間関係構築力、先着的思考力の
 4つのカテゴリーで強みを分析します。
 *このツールの認定資格をお持ちの方を知っていますのでご紹介できます。
2.   VIA強み検査(VIA Strengths Assessment)
 人間視点も含めた24のパーソナリティを診断して傾向が強い順番で表示
 してくれます。
 *無償でTop1のパーソナリティを診断してくれる公式サイトがあります。
 ちなみにTop5でUS$19、24全ての項目の診断でUS$49の費用が
 発生します。
3.   MBTI (Myers-Briggs Type Indicator)
 16種の性格タイプに分類して、代表的な職業で分類して表現してくれます。
4.   VPI職業興味検査
  現実的(Realistic)、研究的(Investigative)、芸術的(Artistic)、社会
  的(Social)、企業的(Enterprising)、慣習的(Conventional )の6種
  の興味領域と5つの傾向尺度(自己統制、男性-女性、地位志向、稀有反
  応、黙従反応)で志向性を分析します。この興味傾向の英語の頭文字を
  とってRIASECという言い方もあります。
 *厚生労働省が運営するサイトで簡易版の職業興味検査が無償でうけら
  れます。

 これらのアセスメメントツールによって、ご自身が持つ指向性(興味や信念などの傾向)を企業や個人、職業などの様々な視点で認識し、自らの強みを知ることができます。いずれも科学的な検証を経ていますので一般的な傾向を示していると考えてよいと思います。しかし、それがすべてではありません。
私のケースで申し上げますと、2項目のVIA強み検査のTop5は「誠実さ」「感謝」「公平さ」「好奇心」「愛情」だそうです。また4項目のVPI職業興味検査(正規版)ではI、S、E(研究的、社会的、企業的傾向の順で興味の順番が示されました。)

ご意見、ご質問は ooshimtomohiro@gmail.comにお願いします。


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