綺麗事が好きな元児童一時保護所職員が保育を語る Vol.1

 このタイトルを見て、色々と疑問を抱く人がいるだろう。

例えば、児童一時保護所って…?保育って?とか?

今から述べることはあくまでも綺麗事が好きな一個人が語る一個人の保育観だ。その点を考慮していただきたい。

まず、一時保護所とは、家庭に問題がある子どもたちを一時的に預かり、そこで安全を確保し、子どもたちが一時的に生活する施設のことである。一時的というのは、原則として最長2ヶ月で、市長の承認があれば、さらに1ヶ月の延長ができるというものである。

「家庭に問題がある」というのは、様々であるが、例えば親子喧嘩をして、保護者が自分の子どもを面倒見ることができないために預かってくれというものから、虐待、ネグレクト、非行等、本当に様々である。

そして、その施設に来た子どもたちが入所している期間中に①再び、保護者に引き取ってもらうのか、②里親さんに依頼して引き取ってもらうのか、③養護施設に引き取ってもらうのか、の大きく分けて3つの選択肢について、話し合い、決着をつける。

そのような一般的な世界(学校)とは、若干異なるため、そこに来る子どもたちも通常から少し離れている。平常時は、穏やかであっても、何かをきっかけに激しく暴れたり、話すことができなくなったり、泣いたりする。

そのような子どもたちが生活しており、その子どもたちのお世話をするのが私の仕事であった。

そして、今回、その児童一時保護所職員が語るのが「保育」である。

「保育」とは、「養護」と「教育」が一体となって営まれるもの、と言われている。これはどういうことかというと(詳しくは https://www.z-hoikushikai.com/about/siryobox/book/hoikutoha.pdf を参照していただきたい)

簡単にいうと、子どもたちが落ち着いて、安心・安全に過ごせる場所や環境づくりに配慮しながらも子どもの主体的な経験を通して感情の動き、人との関係、道具の使い方、達成感、自我の育ち、態度の育ち、言葉の覚え、運動能力の獲得などを育むことを支える表裏一体の関わりのことである。

保育というのがどういうものなのかというざっくりとしたことがわかったと思うため、次に進みたいと思う。

が、夜も遅いため、今日はこの辺で終わりにして、明日の準備をしよう。

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