Who are you?Vol.5/Madoka
Who are you?は、オランダ在住の日本人の方々に移住のいきさつや日々の生活についてお話をうかがう企画。気になる移住ストーリーをはじめ、お仕事の内容や休日の過ごし方、オランダの好きな場所や地域についてお話していただきました。
第5回は、アムステルダム在住のMadokaさん。
①オランダに移住した理由は?
以前、イギリスのロンドンとデンマークのコペンハーゲンに住んでいたことがあります。どちらもワーキングホリデーで滞在できる期間が決まっていて日本に帰りましたが、ヨーロッパでの暮らしが好きだったのでタイミングがあれば戻りたいと思っていました。
デンマークから帰国したあと、本格的にグラフィックデザインを学びたくて学校に通ったのですが、そこで出会った先生に「デザインの道に進むならオランダは旅行でもいいから一度は訪れてみるべき。」とアドバイスをいただいて、オランダ移住を考えはじめたんです。
ワーキングホリデー加盟国であること、また個人事業主ビザが比較的取りやすいことも知っていたので、それならば!と、ワーキングホリデーの年齢制限ギリギリで移住しました。
ロンドン、コペンハーゲン、アムステルダムとそれぞれの都市に良さがあって、住むからこそ感じられる魅力に触れることができたと思います。アムステルダムはコンパクトなので移動がしやすく、人々がやさしくて暮らしやすい街です。
②いつ移住されましたか?
2022年2月です。
③お仕事について教えてください
フリーでグラフィックデザイナーをしながら自分の作品づくりやアルバイトをしています。
デザインするのは、パッケージ、リーフレット、名刺、ウェブページなどデジタル・紙問わずさまざま。オランダで生活していると、暮らしの中で多様なデザインに出会います。ポスターや商品パッケージ、本をはじめ、日常で目にするあらゆるデザインが作品づくりをする上でインスピレーションになっています。オランダ人グラフィックデザイナーのIrma Boomが手掛ける作品がとても好きなので、彼女の展示を気軽に見に行ける環境もありがたいです。
④オランダの好きな場所は?
*アムステルダムにあるお花屋さん「RAE」
オーストラリア出身の女性オーナーが営むお花屋さんなのですが、彼女がつくりだす花束や空間が創造性に溢れていてとてもすてきで、行くたびにわくわくする場所です。
*「ハイス・マルセイユ写真美術館/Huis Marseille, Museum for Photography」
美術館にはよく行きますが、特に好きなのがハイス・マルセイユ。だいたい3か月に一度のペースで展示が変わるので、そのたびに訪れています。館内にある図書館がすてきで、展示を見終えたあとは貯蔵されている本を読んで帰るのがマイルーティン。美しい展示を見て本を読むと心が浄化されるような気がしていて、自分的パワースポットになっています。
*映画館「LAB111」
映画が好きなので、Cineville(指定映画館で映画が見放題のマンスリーパス。18.5~22.5€/月。年齢により月額料金が変わる) を利用してよく映画館に行きます。アムステルダムのOud-West地域にあるLAB111では、新作だけでなく過去の名作やジブリ作品など、幅広く上映されています。英語のサブタイトルがついていることが多いのもうれしいポイント。
⑤休日の過ごし方は?
仕事柄、家でパソコンに向かって作業をする時間が長いので、オフの日はできるだけ外出するようにしています。
公園やカフェで本を読んで過ごすことが多いのですが、フォンデルパークの南側は比較的落ち着いているのでお気に入りです。
美術館にもよく行きます。時間に余裕があればひとりで別の街まで足を伸ばすことも。新しい仕事に取り掛かる前は美術館で作品を見てインプットをするようにしています。
⑥ヨーロッパの好きな国や地域
ヨーロッパ内はたくさん旅行をしましたが、特に好きだったのがハンガリー、ポルトガル、スペイン、フランスのコルマール、デンマークです。
ハンガリーは街がきれいで比較的物価が安く、食事がおいしくて人が親切。友達が住んでいたのでローカルな面も見ることができてより好きになりました。
スペイン・ポルトガルは、ごはんがおいしくて天気がいいので、何度でも行きたくなる旅先です。
バルセロナはすてきなギャラリーがあって、デザイン面でも勉強になることがたくさんありました。コスメや洋服もバルセロナ発のクールなブランドが増えているのでデザインの参考にしています。
フランスのコルマールは、カラフルな木組みの家が立ち並ぶメルヘンチックな街。
映画「ハウルの動く城」や「美女と野獣」のモデルになったと言われているので、ハウル好きとしては聖地巡礼ができてうれしかったです。
デンマークのコペンハーゲンは、旅行で行くのも楽しいですが住んでみてより好きになりました。
デザイン先進国であることや素敵なお店が多いなど、街として魅力的なのはもちろん、生きていくうえで大切なことを学べた街です。デンマークはワークライフバランスが実現できている国で、人々がとても幸せそうに暮らしています。人生を心から楽しんでいて、家族と過ごす時間や自分の休暇を大切に、ヒュッゲを体現している人たちが周りにもたくさんいました。自分ももっと自由に気楽に生きていいんだと学べたことは、財産になっています。
写真:Manami
文:Mako
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