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自分磨き?ありのままの自分?アメリカ留学で得たこと_7


もともと、人の価値観で生きている人間だった。常に誰かの姿に似ようと理想の姿を追い求めていた。みんなと同じ正解の姿にならなければいけないと思っていた。

そんな自分が気づけたこと。自分が存在する環境にいる人々が、皆違うということが前提であることは、ありのままの自分を認めやすく、現しやすくするということ。気づけたことで、自分以外の何かに似せようという思いから抜け出すことができた。

気づくことができたのは留学生活。

白人、黒人、アジア人、ネイティブアメリカン、ヒスパニック。そもそも見た目が違うから、皆違うと思うことができた。はじめは人口が多い白人に合わせようとしていた。でも白人に合わせようとしている黒人、アジア人、ネイティブアメリカン、ヒスパニックは私以外誰もいなかった。その時、同じでいることは必ずしも正しいことではないと学んだ。

同時に、自分がアジア人であること、マイノリティーであることも自覚した。
だから、自分は白人とは違うと認識して、それ以降誰かに合わせようともせずに、むしろ自分の姿をもっと濃くしようと思った。
それは、合わせることでありのままの自分を隠したら、自分という存在の意味がないように思えたから。
そして、アジア人の代表としてアジア人のアイデンティティを保たなきゃという使命感を感じたから。

これは、人種で見た時。
同じ環境に人種が違う人たちが存在していることは、周りと同じになろうと固執していた過去の自分の考えから、視覚的にわかりやすく解き放ってくれた。
この点で自分は留学して本当に救われたと思う。

さらにもっと見てみると、人種の中でも様々な人がいることがわかったし、同じ人種だとしても、誰一人として誰かに自分を似せようとか誰かに追いつこうとか思っている人はいなかった。
そこで自分は、人種の違いを超えて、人間同士が違っていることは当たり前なんだと気付き学んだ。
それに気づいた時、留学先の日本人だけのコミュニティでも同じ人種だということを超えて、ありのままの自分を認めることができたし、現すことができた。

先ほどの人種の話の流れに重ねると、
・自分が人と同じでいることは必ずしも正しいことではないこと。
・自分は自分自身であること。
・自分は人とは違う、みんな人とは違うと認識して、誰かに合わせようとせずに、むしろ自分自身の色を濃くすること。
・人に似ようとすることでありのままの自分を隠したら、自分の存在の意味がない。
・私の代表として、自分のアイデンティティを保たなきゃという使命がある。

という風に理解した。

「皆同じ」が前提より、「皆違う」が前提なこと。「同じで一つ」になるより、「地球一つの中で全く違う存在」。この認識に変えた瞬間、ありのままの自分を認めること、現すことが易しくなった。


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