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裾直しの必要。

復職して2ヶ月経った。ゆらゆら、フラフラ、たまに休んだりして、わたしはどうにか人間の形を保っている。うつは恐ろしい。急性ストレス障害もしんどい。薬は増えるし、飲むのめんどくさいし、寝る前の薬は体がだるくなる。これ以上泥沼で、もうわたしなど生きなくてもいいよと思う気持ちになったりしながら、この4月と5月をなんとか乗り切ろうとしているところだ。
まあそんな感じで、わたしの毎日は進んでいる。前を向いていないと思われるかもしれない日でも、きちんと前に進んでいる。その真実が苦しくて美しいとも思う。

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さて、皆さんうつの症状のひとつに「え?これは普通なんじゃ」と思うものがあるのをご存知だろうか。
そう、うつの人は、「散財してしまいがち」なのである。脳の感覚が鈍り、ものが必要かどうかがわからなくなり、必要以上にものを買ってしまったり、衝動的に大きな買い物をしてしまうことがあります。かくいうわたしもそのけがあるようです。何か自分の中で大きなことをやり遂げた時、自分のご褒美と称してどさっと服を買ったり、コスメを買ったり。年末は虚ろな目でPS4を購入したが、ほとんど使っていない。すまんな。本に至ってはすでに40冊の積ん読があるというのに、気がつくと本屋に寄り、気がつくとレジに並んでいる。少し、理性で保てそうなものまで、買ってしまうのだ。

それで、タイトルの話。先週の水曜日の帰りに服屋を見ていたら、とても可愛いワンピースが飾ってあって。でも明らかに長かったんですよ。
私たち低身長と呼ばれる人間は、長らく続いている洋服のトレンド「マキシ丈」に対応できない人種として、差別をされてきた。
わたしだって足首まで隠したい!でもこの長さだったら絶対丈詰めしなきゃいけない!
そんな考えのもと、常に洋服探しが始まる。でもね、この前の水曜にみたワンピースは、本当に一目惚れしたんですよ。でも試着したら案の定ズルズルで、「だめかあ…」と落ち込んでいた。それを見かねた店員さんが、ベルトを持ってきてくれた。

「よし、小林さん、気合い入れてウエスト締めましょう!だってこのワンピース、とってもお似合いなんですから」

お、おう…と若干のテンションの違いにビビりつつ、ぐい、ぐいっとウエストに細めのベルトが食い込まれる。ある程度締まってきたら、ぐいぐいーっとたけを引っ張る。すると、150センチ以下のわたしでも、十分にきこなせているじゃないか!!これには感動した。震えた。チビにも人権があるのだと思い知らされた。あの時の店員さん、ありがとう。多分、お友達になれる気がする。

その次の日、早速ベルトをウエストマークして、新しく買ったワンピースをきていった。そうか、その手があったんだ。しかるべきところに丈詰めをしてもらわなくても、裾直しをしてもらわなくても、工夫次第でなんでもいいんだね。って気付けた、いい日でした。


っていう、内容のないノートです、相変わらず。しょうがないでしょ!ひさしぶりなんだから!

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