折口blue

生活向上を目指します。

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最近の記事

… is a wish worth making.

早く大人になりたい子供だった。大人は夢にあふれていたから。大人になれば何でもできる。そう信じていたし、今でも割と間違っていないと思う。 ちょっと無理すれば買えないものはないし、行けないところもない。仕事はとても大変だけど、それなりに経験も積んできたし、下手さえこかなければクビになることはない。人間ドックでも緊急性のある異常は見つかっていない。 家族の同意を得て、これからまだまだやりたいことにチャレンジできる。 でも、していない。 なりたい職業に就いても、美しい妻と可愛い子供

    • 重い石

      インフルエンザが流行っている。先々週は息子が、今週は娘が、そして昨日から妻が発熱した。幸いなことに(?)週末に発症してくれているので、子どもたちの学校や私の仕事には穴を空けることがない。先週の三連休も、この週末も、ずっと家で過ごしている。 私の母は頭痛持ちだった。風邪をひいて寝込むことは珍しくなかった。身体のだるさに眉間を歪め、重い足取りで寝室と台所を往復する。きまって市販薬のヒストミンを服用していたが、効果があったのかは分からない。私は「大丈夫?」と声をかけることしかでき

      • ぼくのために書く

        盆休みが明け一週間ぶりの勤務日。ここ一か月、仕事が楽しくないことを裏付けるためにインターネットで学校改革派が記事ばかり見ている。自分と近しい意見ばかり集められて、それで安心できるるのはネットの良さの一つだと思う。ネットの良さは同時に悪さでもあるのだけれど。朝起きたときから学校へ向かわねばならにことの不快。でも出勤途中に三日ぶりのタバコが吸えることを思うと、少しだけ前向きになれた。カッターシャツのボタンを留めるのが億劫だったから、くたびれているのが気にはなったけれど、2年前に買

        • あたたかいあめのあとは

          不思議なことに「不思議」と言えなくなってどれほど経つのだろう  説明するはおとなたち  したり顔でならべます  ならべた途端、あら不思議  不思議は不思議でなくなるの 雨はなぜ冷たいのか、温かい雨は降らないのか 幼いころ父にしつこく尋ねたことがあった 父は頑として温かい雨は降らないと答えた もし降ったとしたら?と食い下がったけれど もしもでも降らない、と半ば苛立ちながら父は譲らなかった  きっと知らないだけなのね  実は温かい雨は降るんだよ  温かい雨のあとは  ミミズ

        … is a wish worth making.

          夏休みっぽいことしてあげられなくてごめんね

          朝食 ・ヨーグルト、ナッツと数種類のベリーをのせている ・甘夏のゼリー ・黒いパン ・クルミとチーズが入ったパン、ペッパーが効いている 素敵な朝食だった。おしゃれだ。でもチャラついていない。 今日は子どもたちとプールに行く約束だ。 カフェインを抜くと頭痛が起こることを思い出して、私だけコーヒーを淹れて急いで飲んだ。いつもは通勤途中にコーヒーを買う。家で朝食を食べるのは久しぶりだ。 小雨が降っていたが昼前には止み、強い日差し。 プールってこんなに汚かったっけ?というぐらい色

          夏休みっぽいことしてあげられなくてごめんね

          「そのまま!」第3号

          ○怒涛の1学期、そろそろおわるけど… ▶3年8組の皆さん、『そのまま』第3号です。毎月1枚ぐらいのペースを目標にしておりましたが、6月は1枚も出すことができませんでした、すみません…と謝ってみましたが、この学級通信『そのまま』は私が書きたいときに、書きたいことを、書きたいだけ並べたものなので、肩肘張らずに読んでもらえたらなと思います。とはいえ、日々の生活の中で君たちに上手く伝えられなかったことを、何とか形にしたものでもありますので、しっかり受け取ってもらいたいとも思うのです

          「そのまま!」第3号

          「そのまま!」第2号

          ○最近ずっと考えていることがあるのです ▶3年8組の皆さん、久しぶりの『そのまま』です。いよいよ明日は修学旅行ですね。楽しみにしてくれているでしょうか?もしかしたら新しい仲間との2泊3の旅に、不安を抱えている人もいるでしょう。ワクワクしている人も、ドキドキしている人も、帰って来たときに「行って良かった」と思える旅になれば良いなと思っています。そのために、きちんとしおりを読み込み、行程を頭に入れておきましょう。ルールを外れた行動や、不注意から起こるトラブルによって、気持ちが暗

          「そのまま!」第2号

          ずっと何かを書きたかった

          文章を読んだり書いたりすることが、昔から嫌いではなかった。 小学校3年生ごろからよく学校の図書館に通ったし、家にある面白そうだと思った本は片っ端から読んだ。『シートン動物記』全10巻を読了したときは、親にもすごく褒められたし、それなりに達成感も味わった。肝心の内容はといえば、きれいさっぱり忘れてしまった。今読んだら面白いのかな。そういえば、『ファーブル昆虫記』には、なぜか手が伸びなかった。虫にはドラマがない、そう思ったのかもしれない。 授業で作文があるときは、あまり苦しんだ

          ずっと何かを書きたかった

          雑感1

          昨日は同僚と酒を飲んだ。車で送ってもらい、家に到着したのは深夜0時半頃だったと記憶している。息子と娘はもちろん、いつもなら起きている妻も川の字になって寝息を立てている。音を立てないように離れの部屋へ行き、服もそのままに、畳の上で泥のように眠った。 来週の火曜は期末テストだ。教師の膨大な業務の中でも苦手な業務のひとつだ。毎回ヘロヘロになりながら作っている。担当教科は国語。問題用紙はA3両面2枚に収める。ここ2年ほどは入試に合わせて表紙をつけて冊子状にして作成していた。しかしレ