◆読書日記.《J・G・バラード『太陽の帝国』》
<2024年1月27日>ジェイムズ・グレアム・バラード『太陽の帝国』読了。
イギリスのSF文壇で60年代ニュー・ウェーブの中心人物であったJ・G・バラードが自らの少年時代を自伝的に、フィクションも交えて描いた長編小説である。
本作は「訳者あとがき」によれば「イギリス読書界の圧倒的支持を得た作品」なのだそうだ。それもあってか「一九八四年、純文学畑で最大最高の文学賞といわれるブッカー賞の有力候補として最終選考に残った」とあり、その後1987年にスティーブン・スピルバーグに