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映画「ルイス・ウェイン」感想 猫を描き続けた画家の話だが、なぜか妙に現実的な話だった。主役はドクターストレンジの俳優

ネコ好きな人の一生かと侖ったら違った。猫を書き続けた画家の話だ。ウェインは、絵が上手く、動物が特に上手い。電車の中でも描くぐらいだ。ある時を境にして、猫の絵が売れて人気になるが、権利を取られてしまい、描いても描いても儲からない。

著作権は大事であり、稼ぐための必須事項だ。それがないとなると生活は苦しくなる。劇中を観ていると、豊かになったり、貧しくなったりを繰り返している。そーゆーのを観ていると何か学べば善いのにと感じたが、浪費癖というものは治らないのかもしれない。猫が可愛く出てくると思ったのが、案外重い物語だったのでびっくりしてしまった。猫が出てくるのはいいが、現実的な話だった。見るきっかけになったのは、やはり主人公の俳優だろう。ベネディクト・カンバーバッチで、ドクターストレンジの俳優だ。ストレンジの頃はハキハキした感じでカッコよかったが、本作だとだらし無く、かっこ悪く見えてまう。だが、長男として家族を支える姿は印象的であり、老年になっても妹たちを大切にしている。結婚もするのだが、階級社会のため身分違いの結婚が祝福されないのは残念である。

とにかく、貧富をジェットコースターのように駆け巡る。猫のデザインが売れたかと思うと、浪費癖により貧しくなってしまう。芸術家だからか不明だが、貯金するよりも新しい概念やモノを買った方が発想が豊かになるなどのメリット的な何かがあるのかもしれない。とはいえ、妹達を心配するなど兄としての務めを果たしているから、なんとか持ちこたえている。今と違い、猫が一躍ペットとして見直されたように描かれているが、権利を奪われたために描いても収入がアップしないのはかなり過酷な状況に陥っている。何とか脱出したいが、年を負うごとに知り合いが高齢でなくなっていくのは辛い。


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