頭の悪い文体と読んだ本

完全に生活が終わった。たぶん留年するし。自分が何をして生きているのかが分からない。日々の解像度が低い。日記をつけていた頃はここまで酷くなかったな………と思ったので再開することにした。

数ヵ月前の日記を読み返すともう既に文体の古さを感じて恥ずかしい。こんな頭悪そうな文章を書いていたっけ?となる。今日の文章も数ヵ月後にはそう思うのかもしれない。

前から思っていることだけど真面目な文体で読みやすい文を書くのは難しい。真面目に冗談を言う人が格好良くて好きだけど真面目に冗談を言うというのはとても難しい。どうしてもフランクな笑いに結びつけてしまうけどフランクにするとどうにも痛さとかが出てしまう。

最近は刃牙、ハチミツとクローバー、あげくの果てのカノンを読んだ。どれも素晴らしい作品である。しかし漫画はお金がかかるので少し控えている。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?を読み終えた。フィリップ・K・ディックの作品を読むのはこれが初めてだったが時間をかけて読んだからか作家名を覚えられて良かった。ドンピシャ好みの作品ではなかったけど面白かった。SFの世界観が好きなので序盤はかなりわくわくしながら読むことが出来た。頭が悪いので上手く解釈することが出来なかったけどマーサーが偽物だと分かっても何も変わらなかったのがなんだか重要な気がした。今まで人間が思ったこと全てが本当だというのも。

芥川の歯車とヘルマン・ヘッセの車輪の下を読んでいる。歯車は40ページくらいしかないので早く読んでしまいたい。少年の日の思い出が大好きなので同作者の車輪の下を読み始めたがいまいち進まない。ヘッセは思い入れのある物を壊す描写が好きなのかなと思った。ちなみに私はそういう描写が大好きである。

白色の街の、その骨の体温の。とコンビニ人間が面白かったので村田沙耶香さんの本はまた読みたい。随分読みやすく鮮烈な文を書く人だと思う。ずっと苦しいけど最後は意外な角度から胸のすく終わり方をするのが良い。

吉本ばななは苦手だなと思った。白河夜船という短編集を読んでいたが途中でやめてしまった。浮気な登場人物が多くて感情移入が出来ない。どうしても人間性が鼻持ちならないため感情の描写が滑稽に思えてしまう。

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