ネガティブってダメですよね……。
あー、あかんわ、とつぶやいてしまう。

そんなとき、ありません？

そんなときがあって良いし、
語弊を恐れずに言えば、
人間は100%ネガティブでできているんだと思うんです。

ちょっと話がそれてみえるけど、最後まで見ていただきたいんですが

なまこ酢ってあるでしょ？
おつまみの…なまこ酢。
あのナマコを初めて食べた人ってすごいですよね？　得体の知れないナマコを、わざわざ食べようなんて思わない。初めに食べた人は、空腹で死ぬか、なまこで死ぬか、くらいの究極の選択をした気がします。

ウニも、今や高級だけど、
人生で初めて、あの黒いチクチクをみたとき、割って食べようなんて思わなかったはずです。

毒もってたらどうする？　
死ぬかも知れんで？
でも、このままだと腹減って死ぬで？
なら、食うてみるか？
……やるしかねぇな。

って会話だったかもしれません。

キノコもそう。
いまだに未発見のキノコは多数ありますが、
「このキノコは食べれる！」と発見するまでの間、たくさんの人が亡くなってると思うのです。

「これいけるんじゃない？」
「いや、無理っしょ！」
「いけるって」
パクっ。

もぐもぐ……

パタン！

医療なんて、こんなに発達してないんだから、胃洗浄とかないはずで。

そんな知り合いを見た人は、
「知らないものは食べたらあかんわ」
と
学んだはず。

そんな祖先がいたから、今、生きてるわけで。

無理なポジティブのほうが不自然！

って思うんです

むしろ、
生きるか死ぬかの瀬戸際にいたら、
ネガティブな状態の方がナチュラル！

だって、
危機管理能力が高いんですもの。
その危機管理能力のおかげで生き延びたんですもの。祖先に感謝ですね。

だから、
わたしたちの初期ステータスは
ネガティブ。

痛いことは、次はしないこと、
と覚えないといけないから。

だから、小学生のときに
痛覚がない人のドキュメンタリーを見て、すごい怖かったです。
痛覚がないって、なんでもできるんですが…
できたとしても、身体は壊れるんですよ。
痛覚がないから、恐怖心もなくて、普通に2階から飛び降りちゃう。でも、足を始め、体は壊れるんですね。骨折する。

でも、痛くない。
でも、体は瀕死状態。

もちろん救急車で運ばれて、一命を取り留めました。

だから、

デフォルト（初期設定）がネガティブ。

それが、命を守ってくれるから。
命を守るための後ろ向きだとおもうんです。
怖いな、できないよ、無理だよ…
そんなネガティブは、小さければ小さいほど命を守ってくれると思います（危機管理センサーのひとつかもしれない）

とはいえ、
大人になったら、
もう命を守るネガティブじゃなくてもいいわけです。

でもね、
みんな心のどこかで
デフォルトがネガティブと知ってるから、
ポジティブっぽい人や
ポジティブの側面で売ってる人に憧れるのかなぁ、と考えたりもします。

あんなに大変なことがあっても、
笑っていられるって、
なんで強い人なんだろう…って。

でも、その人たちは
心の痛覚が鈍感な人ってだけかもしれないの。
ゲームじゃないから、
自分の心の防御力も、耐久性も見えないのだから。
もしかしたら、
その人たちも、
外の自分と、本当の自分の間で揺れ動いてるかもしれないのです。

だからといって、

ネガティブがまる
ポジティブがバツと
言いたいわけじゃないのです。

でも、

ネガティブがバツ
ポジティブがまる
も、極端だと思うのです。

ネガティブがデフォルト（初期設定）
だから、ネガティブな自分もいる。
ネガティブなときもある。

ポジティブは獲得スキル
だから、ポジティブな自分もいる。
ポジティブなときもあるし、
明るく考えられる場面もある。

ポジティブも
ネガティブもあっていい。

どちらがいいとか、
悪いとかじゃないのです。

きっと、
まんなかにいるのがちょうどいいし、
「今はちょいポジ」
「今はちょぃネガ」
と、
把握できたら、
もっとおもしろいなぁ、と思うのです。

どっちも自分なんだよ？
と、
認めるところから、何もかもスタートする気がする今日この頃でした。

これ見て、
そんなことを感じたところです

わたしも、水がいい。