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「帰省しないと親がかわいそう」は本当か

お盆休みが近づいて「帰省しようか、どうしようか」と迷っていたり、「出来れば帰省したくないな…」と気がすすまなかったりする人も多いのではないでしょうか。

帰省しない! なんていうと、親不孝みたいに言われたりしがちな日本社会ですが、よく言われる「帰省しないと親がかわいそう」って、本当なのでしょうか?


親孝行とか親不孝とか

日本社会って、「親を大切にするのは善いこと」という価値観が根強いですよね。

核家族化が進んで、親と離れて暮らす人が多いので、お盆休みやお正月休みに時期になると、帰省をするのが一般的です。そんな全体的な空気感のなかで、「帰省をしない」という選択をすることに、抵抗感がある人が多そうです。

帰省なんて、したければすればいいし、したくなければしなければいい──とシンプルにいかないのか、帰省する側ではなく、それを待つ親(帰省する人からみた親)の期待に応えなければという思いがあるからでしょう。

「かわいそう」ではなく「残念がる」と考えてみたら?

当然のことなのにあまり言われていないのが、親や家族が好きな人もいれば、そうでない人もいるという当然の事実です。親や家族が現時点ではいない、という人だって大勢いるのに、おかしなものです。

だから、「帰省」についてだって、したい人もしなくない人もいて当然なのに、なぜ帰省するのは善いことみたいに言われるは、「親孝行」みたいな価値観が根底にあるからでしょう。

でも、落ち着いて考えてみてほしいのです。嫌々帰ってくる人に、あなたは会いたいですか。親の立場になったときに、子どもからそうされたいですか?

確かに、子どもや孫に会えないと、親は残念がるかもしれません。でも、残念がるということと、かわいそうということはレベル感が違います。

残念でも寂しくても自力で対処できるはず

かわいそうって、ちょっと「かいわそうな存在」というニュアンスがあると思うんです。自分の判断で親や誰かを「かわいそうな存在」にすると思うと、罪悪感をおぼえる人だっているでしょう。

でも、実際は「残念がる」ということだと思うんです。残念だな、寂しいなと感じる。でも、だから、何なのでしょう…?

長い人生、寂しいことや残念なことは沢山あるし、親はそれにずっと対処して現在に至っているはず。残念がっても、対処できる場合が殆どではないでしょうか。

子どもの立場から親を見くびってしまうのはよくあること。自立した親子関係は、子どもや、子どもの子どもを自由にします。たかが帰省、されど帰省。流されずに自分らしい決断をしてみては?

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