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最後に残ったもの

はじめに

 今日はめちゃくちゃ疲れたわ…その理由は今日のつぶやきを読んでもらえば、わかる。やっぱり感情が大きく動く日というのは疲れる。でもこういう心の動きが大きいのが、教師という仕事の魅力なのかもしれない。なかなか心動かないもんね、大人になると。そういう意味では退屈しない毎日だよ。毎日が違う。想定外のことが起こる。なんにしても、今日は疲れたわ。

今日のつぶやき

 今日は出願に向けた入力内容の確認の日だった。下書きのチェックを入念してたから、それをそのまま打つだけという状況だった。にもかかわらず、提出された書類にはたくさんの間違いがあった。明らかに細心の注意をはらったものとは思えなかった。中学は大人の入り口であり、責任を知る場所だと思う。自分の人生を自分の責任で選ぶ大事な節目だ。なのに、甘えて必死でやろうとしない。その姿勢にとてつもなく腹が立った。できないんじゃなくて、やらないという姿勢に腹が立った。その怒りの頂点の時に、気持ちをなんとか落ち着かせながら書いたのが、このつぶやきだった。もう、真剣に進路と向き合うのがバカらしくなった最低限の仕事だけして、楽してしまおうと思った。でもそれはオレの教師としての信念を捨てることでもあった。それでも構わないとおもいかけたとき、頭によぎったのは「合唱しているときのこどもの顔」だった。オレは知ってる。あいつらはもっとできる。それを教えてくれたのは他でもないこどもたち自身だった。諦めきれなかった。あいつらが将来つぶされて、涙を流す姿を想像したら、見捨てられなかった。結局、あいつらがかわいくて仕方がなかったんだよな。帰りの会でここに書いたような想いを伝えた。オレは何度でも厳しくこどもたちの前に立ちはだかると誓った。だから最後までなんとかついてきてみせろと伝えた。何人かのこどもはおれの話に涙を流しながら応えてくれた。その場では茶化したが、本音を言えば嬉しかった。しんどい一日だったけど、もういい。何かが伝われば…オレはあいつらの未来の笑顔のために働いていると再確認した。オレはオレなりのやり方でこれからもこどもたちにメッセージを届けていく。
 あー、暑苦しい文章でした(笑)なんか熱血教師みたいで、金八先生みたいで、恥ずかしいわ。でも、今日思ったことは忘れたくないから、ここに書いておきました。

今日の名言

あやまちは人間をきめない。
あやまちのあとが人間をきめる。

By 東井 義雄(教員・僧侶)

 クラスのこどもたちはミスをした。これは消えない。でもそれで人の価値は決まらないそのあと。そこで人ととしてのあり方が、生き方が問われるんだと思う。これはいくつになっても同じ。忘れないでおきたいな。

今日のTikTok


おわりに

 オレは生徒に真面目に語りかけると、その後無性に恥ずかしくなる。なんかカッコつけたこと言ってしまったなぁって。オレごときが何言うてんねんて。でも、そんなオレにも真っ正面から向き合ってくる子どもはやっぱり面白い卒業まで、あとどれだけのことが伝えられるだろうか。

それでは、今日も一緒にいい日にしよう。


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