第6回 oshaberikai〜命は授かるもの〜

2021/11/11

minamiは妊娠中で出産ををひかえています。
minamiが妊娠して最近感じたことを話してくれました。
自分で食べ物を選んでいるようで、お腹の赤ちゃんから動かされているような気がする。赤ちゃんからのメッセージを受け取りながら、それを元に日々の食べ物や考え方を自然と選んでいるような不思議な感じがすると言っていました。

(詳しくは本人のインスタを見るとよく分かるので、是非見てみてね!

https://www.instagram.com/p/CWHtqKNBpw8/?utm_source=ig_web_copy_link)

その話を聞いて、私は、妊娠・出産って人間が自由にコントロールできることではないなと心底思いました。

妊娠・出産ってそもそも
いつ卵子と精子が受精するのか分からない、
男の子か女の子か狙って妊娠できるものではない、
受精卵が流産せずにお腹の中で10ヶ月間育つか分からない、
いつ陣痛が来るのか分からない、
出産にかかる時間も分からない、
緊急帝王切開か自然分娩かも分からない、

こんなに医療が発達した現代でさえ、いつ生まれるなどの妊娠・出産にまつわる肝心な部分ははっきり分からないことに驚きます。
そんな中、母とお腹の子どもは本能を頼りに
命のバトンを繋ぐために、
出産という共同作業に取り組んでいくのですね。
子どもが産まれるって奇跡だなと感じます。

私も2人出産しました。
自分の意思ではどうにもならない体や心の変化、
人間の持っている本能の素晴らしさ
に驚きました。

ただ、今、科学技術の進歩とともに、妊娠、出産という人間の根本的な営みが壊されようとしています。

デザイナーベイビーという言葉聞いたことありますか?
wikiのリンク貼っておくので見てみてください。

https://ja.wikipedia.org/wiki/デザイナーベビー


遺伝子操作をして自分たちが思い描く、
“容姿端麗で頭のいい”遺伝子をもつ赤ちゃんを
創り出せるというもの。
実は科学技術の進歩によってそれが実現されそうなんです、、、
この事実はNHKの番組”2030未来への分岐点”を見て知りました。

https://www.nhk.or.jp/archives/creative/2030/

人間の欲望が暴走して、遺伝子まで操作するようになったのかと驚きです。”容姿端麗で頭が良い”ことが幸せに直結するわけではないのに、、、、、、
もちろん遺伝子操作によって難病が治療できることもあると思います。
でも、命を人間が作り出して良いのだろうか?
技術を使って良い事例とそ使ってはいけない事例の線引きは誰がどうやってするのか、など考えなければならない事はたくさんあります。

その番組で、倫理学者の方が、
「命を創れるということは壊せるということ。
 命は授かるもの。」
とおしゃっていた言葉がずっと頭に残っています。
2人の子どもを出産して本当に感じるのは
「命は授かるもの」ということ。

人間の欲望のまま、科学技術を進歩させていって、お金で優秀な遺伝子が手に入る社会が幸せといえるでしょうか?それは本当に幸せな子のなのでしょうか?

欲望を追求するととんでもない未来が待っているような気がします。
本当に大切にするべきことはもう私たちの手の中にあるのではないでしょうか?
もう一度自分の生活、人生を振り返って日々の幸せを再確認したいと思います。

fumi


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